【藤原さんの育児学 vol.2】おもちゃの対象年齢について
同じおもちゃでも販売年で対象年齢が違うことも!
今年の4月26日に、米子市のNPO法人えがおサポートCHUCHUさんで講演したのですが、そのときに頂いた質問で「玩具には対象年齢が記載されていますが、やはりその月齢にあった物を与える方が良いですか?」というものがありました。
時々頂く質問なので、今回はパッケージ記載の対象年齢についてお話したいと思います。
お店で接客をしていますと、出産祝いなのに対象年齢2才のおもちゃを買われたり、“いつか使う時が来るから”と月齢に合っていない物を購入されたりすることがあります。
では、パッケージの対象年齢に合わせて買うのが一番良いのでしょうか?
実は、一概にそうとも言えない場合があります。
例えば、ある世界的な玩具メーカーの品でのことですが、販売年度によって対象年齢の記載が変わっていることがあります。
2015年に仕入れた物は対象年齢が18ヶ月、翌年に同じ品を仕入れた時には24ヶ月、今年仕入れると何と12ヶ月からと記載されています。
この間に法律などが変わった訳ではないので、理由は分かりませんが、安全性を考えると大丈夫なのかなと感じてしまいます。
弊社ではこんな時、レンタルをしているお客様の利用状況データを参考に、一番遊ばれる時期を見越して提案します。
ですが、一般の方からすると、分かりにくいのが現実ですよね。
最近は、ネットの評価などを参考にすることもできますが、赤ちゃんの成長は個人差が激しいので合わないかもしれません。
おもちゃを選ぶ基準はどうすればいいのでしょう?
実はこの問題、とっても難しいんです。
3才頃までの赤ちゃんは、成長速度がとっても速く、大脳は3才までで大人の80%近く育つと言われています。
極端に言えば、昨日できなかったことが今日はできたり、今日は全く興味を示さない物が、数日後には30分くらい集中して遊んだりするといったことが起こります。
育児を経験されている方なら覚えがあると思いますが、毎日崩すばかりの積み木遊びが、急に重ねるようになったり、5ピース位のパズルに興味を示していたと思ったら、翌月には100ピースのパズルを完成させたりと、タイミングが合えば急速に遊びが発展していきます。
早くても遅くてもダメなので、メーカーの対象年齢は「遊べるか」という基準ではなく、口に入れて飲み込んだり怪我をしたりしないかという安全面で対象年齢を記載するしかありません。
これからのコラムでは、おもちゃ選びの参考になるように、月齢毎にオススメのおもちゃなどを段階を追って解説していきたいと思います。
楽しみにしていてくださいね。
※「コラムの更新を待っていられない!うちの子どもに合ったおもちゃを教えて!」という方は、気軽に直接ご相談ください!
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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