山奥なのに手が込みすぎてるカカシ【山陰フォト散歩】

編集部べーやん
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山奥なのに、あまりにも手が込みすぎてるカカシ

島根県出雲市の山奥を走行途中、3体のカカシを発見しました。

否応にも気になるこの主張の強さ。
「イジってください!」「写真撮ってください!」という声がカカシから聞こえてきそうです。

向かって左側のカカシは、あ、あれ、どこかで見たような?

場所は、湖陵町から佐田町に抜ける県道39号線の途中。

「才谷トンネル(サイダニトンネル)」の入口手前にあります。

ひな人形のような衣装をまとった2体のカカシと、その隣で新元号を持ったスーツ姿のカカシ。

もう、みなさんお分かりでしょう。写真右手はおそらく天皇陛下と皇后雅子様、そして左手は当時「令和おじさん」と呼ばれた現内閣総理大臣かと思われます。
ということは何年も前に作られたカカシというわけではなく、昨年から今年にかけて作られたカカシということになりますね。

聞くところによると、以前は島根県の某ネコキャラクターをモチーフにしたカカシになっていたり、モンペを履いた農作業姿になっていたりと、カカシの姿は不定期で変わっているようです。

それにしても手が込んでいる…、込みすぎてる!

スーツはどう見たって本物の背広。ネクタイもおそらく。顔が似ているかどうかはともかく、こんなに凝った造りのカカシは久しぶりに見ました。

さらに、胴体にきちんとタスキがかけられているあたり、チャーミングすぎる…。確かにこの辺は外灯もないので、これで夜でも安心ですね。

衣装は雅子様が「即位の礼」で着ておられた、いわゆる「十二単(ひとえ)」を再現していると思われます。

手の部分には軍手が装着され、風などで倒れないように衣装が括り付けられています。

腰のあたりに目をやると「交通」「安全」と書かれた文字。

本来のカカシの役割は、田や畑などの中に立ち、作物を荒らす害獣を追い払うこと。
でもこのカカシから伝わってくるのは、ただただ「車で通る人を少しでも楽しませたい」「安全運転を心掛けてほしい」という想いです。

どこかの誰かが、そんな想いでせっせとカカシを作って立てているのか…と思うと、なんだか胸が熱くなる…。
こ、こんな山奥の、しかもカカシの前で感動するなんて思ってもみませんでした。

場所は、佐田町と湖陵町を結ぶ「才谷トンネル」手前です。わざわざ行ってみて!とは言いませんが、近くに来ることがあれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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編集部べーやん

タウン情報ラズダ編集部

編集部べーやん

山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!

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