つい鬼に同情してしまう伝説がある村【山陰フォト散歩】

編集部いしやん
編集部いしやん

「節分だし…」と思って行った鬼村で、なぜか鬼に同情してしまったお話

今日は節分ですね。
今年は2月3日ではなく、124年ぶりに2月2日が節分らしいです。

みなさん、豆買った?

きっと世の中では、「鬼滅の刃」にちなんだ話題で盛り上がっていることと想像してますが、私は島根県大田市の山中へ。

何でも大田市の大屋町に「鬼村」なる場所があるらしくて……。

ココ↓↓

ほら、鬼、いるでしょ?

すぐそばには赤鬼も。

造形に個性があふれています。んん~。

場所はこの辺り↓↓

住所は「島根県大田市大屋町鬼村」。

つ、強い……。

鬼村には「鬼の一夜城」こと『鬼岩』がある

鬼のモニュメント(?)の近くには、『島根県天然記念物 鬼岩(おにいわ)』の立て看板。

もしかして、これが鬼村の由来!?

早速行ってみます。

道中、不安になる道が続きます。

だ、大丈夫?この道……。

しばらく走ると、開けた場所に出て、目の前には巨岩がドーン!

これが「鬼岩」らしい!

近くには日本遺産ののぼりもあったので、ここも日本遺産に認定されているんでしょうか?

後から調べてみると、この辺りに「鬼村鉱山」というのがあったそうで、そこでは「石こう」がたくさん産出されていたみたい。

「鬼岩」は“鬼の一夜城”の痕跡だった?

「鬼岩」の横に、階段があったので登ってみた。
(割と急な階段なので、歩きやすい靴がベターかも)

階段の頂上に到着。

「鬼岩」には無数の虫食いみたいな穴がいっぱい!

特に大きな穴には祠が。

そもそもどうして「鬼岩」?

岩の麓にあった地元の鬼村下自治会の資料によると、「鬼岩」にはいくつも伝説があるようです。
そのうちのひとつがこんな感じ↓↓

近くの山に住む鬼が「城を造らせてくれ」と村人に話を持ちかけたが、断られてしまった。

困った鬼は観音様に相談したところ、「夜明けまでに城を造れば許す」といわれ、その気になって山の奥から大きな石を運び出した。

観音様は、本当に城を造られては村人が困ってしまうと思い、夜中に「コケコッコー」と鶏の鳴き声をまねして、夜が明けたように思わせた。

鳴き声を聞いた鬼は、「あっ、間に合わなかったか」と、途中で石を投げ出し、一目散に逃げていった。

鬼が力をふりしぼって運んだと見え、固い岩に五本の指の跡がはっきりとついていた。

以来、村人達はこの村を「鬼村」、この岩を「鬼岩」と呼び、五つの穴には観音様やお地蔵様を祀ったと言われている。

―【参考】鬼村下自治会会報 2001年11月第3号―

か、観音様、鬼畜すぎんよ……。

城造っていいっていったのに……。こんなん鬼に同情してしまうわ。

と、思いつつ、やっぱり「鬼はそと、福はうち」ってするけどね!

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編集部いしやん

タウン情報ラズダ編集部

編集部いしやん

島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)

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