先代の味。松江の老舗『味富』の裏メニュー「生麺やきそば」が復刻【食べなきゃソンソン!vol.47】
松江市の名店『味富』。先代の頃に人気を博した裏メニューを実食
昭和40年創業、松江市伊勢宮町の老舗人気店『味富』。
「味噌ラーメン」や名物「ぎょうさん」で有名ですが、なんでも毎週水・木曜日に各10食限定で「生麺 やきそば」「生麺 スパイス カリー やきそば」なるものがいただけると聞いておじゃましてきました。
【味富の過去のレポート記事】
松江の名店『味富』の味噌ラーメンと名物「ぎょうさん」を堪能【老舗探訪!vol.3】
ラードたっぷり。一見ジャンクそうで、塩味で甘みあるシンプルな味わい
開店直後の一番で入店。10食限定でも、これで間違いなくいただけそうです。
今回は基本と思われる「生麺 やきそば」を注文。
さて「生麺 やきそば」とはなんぞや?と、2代目店主・山崎さんにお話を伺うと、先代の時代に裏メニュー的に提供されていたとかで、古からの常連さんには懐かしい味なんだそう。
このご時世に名物「ぎょうさん」に並ぶテイクアウトにもできるメニューとして、この度復刻させたそうです。
確かに現在もメニュー表には書かれていない。
ラーメン用の麺を使い、茹でたての生麺を、ラードで炒め、ソースを使わず塩味で仕上げてある。
具材は、ミンチ、モヤシ、キャベツ、ニンジン、ニラ、キクラゲ。
たっぷりのラードで炒めてあり、麺はアッツ熱でモチモチ。
皿に溜まるくらいのラードだが、重さを感じることはなく、シンプルな塩味で食べやすい。
麺や野菜のうま味がストレートに感じられて美味。このまま食べ進むのもいいが、テーブルにある調味料を使い味変するのが、味富流の味わい方。
(ちなみに味変なしに大盛りをたいらげる女性の常連さんもいるそう!)
『味富』の裏メニューは“味変”もおもしろい
まずはうすくち醤油を少し垂らすと、香りある味わいで中々に良い。
お次は酢を試してみる。酸味とやさしい甘みでこれも合う。
ここで店主の山崎さんが、カレー粉を少し出してくれたので、すかさずカレー粉を麺に振りかけ口にほお張る。鼻にスパイシーな香りがぬけて、これは間違いないマッチングの良さ。
次々にゆずポン酢だ、辛味噌だとやっているうちにあっと言う間に完食していた。
どれも相性良く、万能なのが「生麺 やきそば」の正体。
何度か通い食べて、自分好みの食べ方を探すのが良さそうです。興味を持った方はお試しあれ。クセになること間違いなしのひと品。
味富
アジトミ
電 話:0852-28-2202
住 所:島根県松江市伊勢宮町538 [MAP]
営 業:12:00~14:00,17:00~22:00
休 み:日曜
駐 車:あり
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
フリーカメラマン
めんあるき
本職はフリーカメラマン。ラーメンの食べ歩きをライフワークとする自他ともに認めるラヲタカメラマン。その他B級グルメをはじめ、美味いもの大好き。地元フリーペーパーLazudaにて連載コラム「食べなきゃソンソン!」も執筆中。
【ブログ|麺ある記 山陰 ~松江・島根・鳥取・ラーメンの旅~】
【スタジオMのHP】
【めんあるきの過去記事一覧はこちら】