地元民の手作りイルミが10年以上続いたワケ@安来市伯太町【山陰フォト散歩】

編集部あつきち
編集部あつきち

ある日届いた、読者さんからの問い合わせ

こんにちは。山陰のタウン情報誌ラズダ編集部のあつきちです。

2021年の年末、読者の方から島根のイルミネーションに関する情報をいただきました。

安来市のわたなべ牧場の近くで毎年イルミネーションのイベントをしていたのですが、昨年で終わりと聞いていたのに今年もやっています。
イルミネーションを作っているのが高校生で、進学のため昨年でおわりと聞いていたので今年もあってびっくり&うれしい!
引継ぎで誰かがやっているのかな? ぜひ調べてみてください。

ステキな情報、ありがとうございます!

とっても気になったので、仕事初めの仕事帰りに行ってきました~。

場所は安来市伯太町の山奥(夜はすんごい真っ暗)

『わたなべ牧場』は安来市伯太町にある牧場で、ヨーグルトやプリン、ジェラートなどを作っています。

ウワサのイルミネーションがあるのは『わたなべ牧場』から山奥へ少し行った場所。特に目立つ建物もなく、集落が続きます。

あたりは真っ暗です。

『わたなべ牧場』から少し走ってもイルミネーションらしき光が見当たらず……。街灯もないので、怖くなってきました(泣)。

イルミはすでに終わってしまったのか…今日は一旦帰ろう!と思い、車をUターンさせようと目線を右に向けた瞬間でした……!

↓↓↓

めちゃめちゃ光ってるーー!

「え!え!」「あれやー!」と思わず関西弁になってしまうほど、テンションが上がってしまった私は、気持ちを抑えつつ、光の方へ向かいました。

実際『わたなべ牧場』からは数分ほど走りました。

思ったよりも規模デカ! 本気すぎるイルミネーション

真っ暗で静まった集落の中、異様な光を放っています。

Uターンしようとした車を元に戻し、アクセルを踏み光のある方へ。

近づくにつれ、だんだんと眩しさを増してくイルミネーション。

想像以上に規模が大きくて、近くまで行くとものスゴイ迫力!

年が明ける前は「令和3年」だったのか、年が切り替わるタイミングで数字を変えられたのかと思うと、手作りの温かさを感じますね~。

文字の両端には平和の象徴・ハトのようなイルミも。

その奥にはトンネルみたいなイルミネーションがキラキラ光ってます。

人気キャラクターを手作りしたものや、海の生き物などとにかく賑やかでした!

ピンクのハートイルミは点滅してました。

よーーく見ると、ハートが「イルカ」だ!

キャラクターもチカチカ光っててカワイイ~。

暗くて何もないところに…

ネコバスが現れたり。遊び心もあふれるイルミネーションは見どころも満載。

しかし、気になるのは読者の問い合わせにもあった

「昨年で終わりと思っていたのになんで今年もやっているのか?」という疑問。

現場の近くの『わたなべ牧場』さんをはじめ、あちこち調査していくと、このイルミネーションの発案者であるTさんに電話でお話を聞くことができました。

自宅から始まって以来、10年以上続くイルミネーションでした!

Tさんは安来市伯太町で会社を経営する方で、このイルミネーションを十数年前から始められた発案者。

聞くと「自宅で始まったイルミネーションが、どんどん数が増えていって、家の規模ではできなくなったから伯太町内でイルミネーションをすることになった」のだとか。

去年まではTさんのお孫さんも一緒にイルミネーションの飾り付けをしていたみたいなんですが、お孫さんは去年、進学で県外へ。

読者の方からいただいた「去年でおしまい」という話は、このお孫さんのことだったのかもしれないですね。

そして、もう地元では“毎年恒例のイルミ”のような存在になっていたことから、今回もこれまで同様Tさんが飾り付けをされたのだそうです。

「1回すると周りから“来年もやるの?”なんて期待されちゃったので、10年以上続きました(笑)」とTさん。

「デイサービスなどの施設を利用していた方が、伯太に帰ってきた時にイルミネーションを見て、“家に帰ってきたと感じた”と言ってくれたこともありますよ」と、ほっこりエピソードも聞かせていただきました。

それ以外にも、仕事帰りの方などに安らぎを与えているのだろうなと思いました。今や伯太の冬には欠かせない存在ですね!

伯太の山奥はまっくらで一瞬不安になった私でしたが、イルミネーションの話を聞いてほんの少し心が温まったのでした(⌒-⌒)

点灯について

点灯期間は、「去年は1月末までやってたけど今回は(1月)15日くらいまでかなぁ~」とのこと。暗くなり始める16時半頃から22時まで点灯しています。

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

★あなたからの情報提供お待ちしてます!

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この記事を書いた人
編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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