建物まるごとアート!益田市のランドマーク『グラントワ』の建築美にクギヅケ
益田市の『島根県芸術文化センター グラントワ』へ
こんにちは。山陰のタウン情報誌ラズダ編集部のあつきちです。
みなさん、「石州瓦」って知っていますか?
島根に住む方はご存知の人が多いと思いますが、石州瓦は石見地方の特産品。赤茶色っぽいような、独特の赤い色をした瓦です。
ちょうど最近、県外から来られた方が石州瓦を見て「屋根が赤い・・・!」とビックリしているのを目にしました。山陰に住んでいると、赤い屋根は見慣れすぎていて、改めて地元の魅力を再発見した瞬間でもありました。
島根県西部を中心に、様々な場所で石州瓦は見られます。例えば、島根県大田市の温泉津温泉↓
これは温泉津温泉の温泉施設『薬師湯』の屋上から撮った景色。赤い屋根が並んでキレイですよね~!
鳥取でも、倉吉白壁土蔵群の通りなどで見られます。
石州瓦を使った益田市『グラントワ』の建築がスゴイ
瓦なので、だいたい屋根に使われます。
なんですが、この石州瓦を屋根だけじゃなく、なんと壁にも使用した益田市『島根県立芸術文化センター グラントワ』の建築がスゴイのです!
美術館と劇場が一体になった『グラントワ』。施設の存在は知ってるけど、建築のことまでは知らない!という方も多いのでは?
『グラントワ』は、日本の有名建築家・内藤廣さんによって手掛けられ2005年に開館。
『島根県立芸術文化センター グラントワ』の場所・アクセス
存在感も抜群。益田の街にも溶け込む建築
建築コンセプトは「建物は街に語りかけている」。
独特な存在感を放つ『グラントワ』の外観。こちらは正面玄関からの写真です。
キラキラと光彩を放っているのが石州瓦。なんと、屋根には12万枚、壁には16万枚もの石州瓦が使われているのだとか!
屋根に使われる石州瓦とは違った風合いに惹かれます。
石州瓦の原料を調べてみたら、県西部で採れる良質な粘土と、松江市特産の来待石から作る釉薬からなるそうです。耐久性にも優れており、一般的な金属瓦に比べてメンテナンスがほとんど必要なし。
2005年に開館した『グラントワ』は今年で17年目。年を追うごとに空や緑の自然にも馴染んでくるのでしょうか。
赤い瓦が益田市の街並みをよりいっそう美しく際立てているようにも思えます。
続いてこちらは施設の中心にある水盤が張られた中庭からの景色。
屋根も壁も石州瓦なのが信じられない!
天候や夕方の時間帯、季節によって様々な色合いの変化を楽しめるそうです。
館内は入場無料なので、この中庭ももちろん誰でも入れます。ここではイベントが開催されるほか、入場無料なだけに、地元の方がフラッと立ち寄って休憩されていることもあるとか。
こだわりが光る建築はほかにも
個人的に『グラントワ』の床も好き。しばらくボーっと眺めていました。
温かい赤みと高級感を同時に感じられる床は「カリン」の木。
深みがある木目、ずっと見ていられる・・・。
館内にはほかにも、建築のこだわりが随所に詰まっています。ライブラリーコーナーは地元の人たちが本を読んだり、学生が勉強をしていたり。益田市民の憩いの場にもなっているようでした(^^)
さらに。
石州瓦とは関係ないけど、驚いたことがもうひとつ!!
テレビや雑誌、もしくは本物を見たことがある人も多いであろう、こちらの作品↓
あの、草間彌生さんの黄色いかぼちゃ!
あれ?台風で流されてしまったのでは?と、ニュースが頭をよぎりましたが、「黄色いかぼちゃ」は国内に3つあるのだそう。そのうちのひとつがここ『島根県立石見美術館』。(えぇーー!)
美術と劇場が一体となり芸術を体感できる施設『グラントワ』にピッタリですよね。
※この作品の観覧には企画展または常設展のチケットが必要。
石州瓦と建築の美しさをグラントワで体験してみてね!
建築に詳しくない私でも魅了されてしまった『グラントワ』の建築美。建築にうといよ~という人でも、意識して見てみたら興味・関心が湧いてくるはず!
館内は入場無料なので、ぜひ一度訪れて、石州瓦と建築の美しさにふれてみてください。
島根県立芸術文化センター グラントワ
グラントワ
電 話:0856-31-1860
住 所:島根県益田市有明町5-15 [MAP]
営 業:8:45~22:00(石見美術館9:30~18:00、いわみ芸術劇場9:00~22:00)
休 み:火曜 *いわみ芸術劇場は第2・4火曜日
駐 車:あり
情 報:HP
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
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