木次線の歴史にふれよう!カフェ隣接の絲原記念館で「簸上鉄道&木次線特別企画展」開催中
11月30日まで!奥出雲町『絲原記念館』で「簸上鉄道&木次線特別企画展」開催中
JR木次線とゆかりが深い絲原家(絲原記念館)では、「簸上鉄道&木次線特別企画展」が開催されています。
木次線とその前身である「簸上鉄道」にまつわる貴重な写真や記念品、実際に使用されていた備品などを見られますよ。
【そもそも】絲原家と木次線との関係
「簸上鉄道」は、実業家であり政治家でもあった絲原家13代絲原武太郎が中心となって創設した会社。
その父である12代武太郎は『出雲大社』と広島県・宮島(厳島神社)を結ぶ「両山鉄道」を敷設する大きな夢を持っていました。
絲原家は江戸時代から「たたら製鉄」を生業とし、たくさんの従業員を雇用して事業を展開。しかし、明治初期になって西洋式の製鉄方法が普及すると、たたら製鉄は衰退していきます。
そこで従業員の雇用を守るために、林業や農業に事業を転換していた12代武太郎は、石炭や米などを直接山陽方面に輸送できるよう、鉄道敷設を目指していたのではないかと言われています。
しかし、計画はうまく進まず、12代武太郎は志半ばで生涯を閉じます。
その後、13代武太郎が父の計画を引き継ぎ、大正5年に簸上鉄道株式会社の営業を開始。当初は、宍道~木次までの路線として営業を開始しました。
昭和7年に木次~出雲三成間が完成すると、昭和9年には完成した路線が国有化され「木次線」に編入。(このため「簸上鉄道」は解散しました)
そしてその年、出雲三成~八川間が完成。昭和12年には八川~備後落合間が完成し、全81.9kmの山陰陽を結ぶ木次線が全線開通します。
当初は客車3両に対して貨車は33両と貨物輸送がメインでしたが、自動車の普及やエネルギー革命による木炭の需要減等により貨物量は減少し続け、昭和57年に貨物列車は廃止されました。
その後、平成10年にトロッコ列車「奥出雲おろち号」が導入されるなどし、現在に至ります。
貴重な写真・資料は一見の価値あり!めったに見ることのできない写真や資料がたくさん
企画展では簸上鉄道時代や国鉄時代の写真をはじめ、行先表示板や列車名札、合図燈、通票など、国鉄時代に使用されていたものが多数展示。
中でも、簸上鉄道開通時に若槻礼次郎元総理大臣と、地元の著名彫刻家、内藤伸から送られた記念軸は必見。ほかでは見られない貴重な資料です!
資料は絲原記念館が所有するものに加え、木次線利活用推進協議会や広島県庄原市八鉾自治振興区から借り受けて展示されています。
貴重な資料が集まるこの機会に、絲原記念館で木次線の歴史にふれてみませんか?
絲原記念館
イトハラキネンカン
電 話:0854-52-0151
住 所:島根県仁多郡奥出雲町大谷856-18 [MAP]
営 業:9:00~17:00(最終入館16:00)
料 金:大人650円、高大生450円、小中生250円(記念館のみの通常料金。詳細はHPを要確認)
休 み:12/1~3/31の水曜、展示替え日(3・6・9に各5日間)、12/30~1/5
駐 車:あり
情 報:HP Instagram Facebook
特別企画展を楽しんだ後はカフェで一服! 茶房十五代
『絲原記念館』に隣接する絲原家住宅の中にはカフェ『茶房十五代』があります。
ここではコーヒーや炭酸ジュースなどのほか、シフォンケーキやガトーショコラなどの手作りスイーツも味わえます。
ステキな雰囲気の中、スイーツで心も体もリラックスできますよ!
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
雲南広域連合
うんなんエリア観光情報
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