島根県西部・石見地方で初のクラフトビール醸造所として誕生した江津市の『石見麦酒』。

地元産の米や麦、柑橘類などを使った少量多品種のクラフトビールを製造する、いわゆる“マイクロブルワリー”です。実はココ、「石見式」と呼ばれる醸造方法の生みの親として、全国から注目を集めているんですよ！

『石見麦酒』は、江津市桜江町のリゾート施設『風の国』の敷地内に2020年移転オープン。高原リゾートを満喫しながら、おいしいクラフトビールが堪能できますね。

アクセスは、浜田道・旭ICから車で10分弱。江津市街地や浜田市中心部からだといずれも車で30分前後で到着です。

営業時間は８時30分～16時30分、日曜と月曜がお休みです。

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江津市の山あいで小さな醸造所を営むのは、学生時代に菌類・発酵を専攻し、大手みそメーカーでの勤務経験を持つ工場長の山口さん。

これまで培った知識・経験を活かし、「この地ならではのビールを作りたい」という思いで、夫婦二人三脚で小さなブルワリーを立ち上げました。

ところがビール醸造に使う機材はどれも大型で高額。どうにか費用を抑えられないかと考案したのが、ポリ袋と冷蔵庫を使った独自の醸造方法、通称・石見式なんです。

この画期的な方法のおかげで、初期費用を大幅に抑えることに大成功！

山口さんいわく、全国にある600近くのブルワリーのうち、約１割がこの石見式を導入していて、今でも全国各地から問い合わせや視察が相次いでいるんだそう。

島根の山あいにある小さなブルワリーから生まれた新進気鋭の醸造方法。そしてクラフトビール界の革命児に、全国から熱い視線が注がれているんですね。

『石見麦酒』では、江の川の恵みをいっぱいに受けた大麦、石見エリアで収穫されたユズや夏みかんなど、地域の農産物をふんだんに使用した様々な味わいのクラフトビールを醸造。

県西部のグルメ界隈では話題の醸造所なだけに、「ぜひこれを使ってみて」とリクエストも少なくないみたい。

これまでには、スイカ、しじみ、八朔などなど、使用した副原料はなんと60種ほどにもなるんだそうですよ～。

ここで『石見麦酒』の多彩なクラフトビールの中から、オススメBEST３をピックアップ！

「石見神楽麦酒 -神舞-」

石見地方のハチミツを加えて発酵。香り高く力強い飲み口が魅力の１本です。

購入できるのは「道の駅ごいせ仁摩」など。石見エリア限定販売商品です。

セッションIPA151

津和野町産シークワーサーと江津市産夏みかんの皮を使用。しっかりとした苦みもありながら、南国のような華やかでフルーティーな味わいが格別です。

過疎

益田市発祥とされる言葉「過疎」を商品名にしたユニークなビールは、味も独特な風味。ラベルもごくごくシンプルで、それがかえってカッコいい。

瓶詰は、地元スーパーの「キヌヤ」でのみ購入可能です。

『石見麦酒』では、今後は瓶ビールから缶ビール中心に切り替え、クラフトビールをより手軽に飲んでもらえるように準備中。缶のクラフトビールってちょっと珍しいかも。

醸造所に併設されたタップルームでは、できたてのクラフトビールを味わうこともできちゃいます。

缶詰などちょっとしたおつまみも用意。自然の移ろいを肴に飲むクラフトビールは格別でしょうね～、きっと。

石見地方の恵みを活かしたクラフトビールは、やっぱり石見の豊かな自然がよく似合います。

風の国の緑豊かなロケーションの中、樽生ビールをゴクリ！ビールがのどをシュワっと駆け抜ける～。そんな最高に気持ちいい瞬間を味わってみてはいかがですか？

《島根県内のクラフトビール特集も参考に！》
地域密着型ブルワリー8選！お土産にも最適な島根のクラフトビール｜しまね観光ナビ｜島根県公式観光情報サイト

石見麦酒

イワミバクシュ
電 話：0855-25-5740
住 所：島根県江津市桜江町長谷2696 温泉リゾート風の国敷地内 [MAP]
営 業：８:30～16:30
休 み：日・月曜
駐 車：あり
情 報：HP　Facebook  Instagram