【米子市】鳴かず飛ばずの時代を乗り越え人気店へ。神出鬼没の焼き鳥屋「まる鳥」
米子のスーパーに出店する神出鬼没の焼き鳥屋「まる鳥」
どうもこんにちは、山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部のべーやんです。
今回ご紹介するのは、各地のスーパーマーケットに不定期で出店している、知る人ぞ知る焼き鳥屋台。
「米子のスーパーによく出店する焼き鳥屋さんが美味しいですよ!」と編集部の後輩の子が言うので、気になって他のスタッフに聞いたり、ネット検索したり、SNSを漁ったりするけど、肝心の出店情報が出てこない。店名すらも分からない・・・。
そこでスーパーの店員さんにリサーチしてみると、どうやら米子市を中心に、各地のスーパーに不定期で出店する「まる鳥」というお店のようです。
5月下旬、松江市の『Aコープふるえ』に出店するという情報を得て、ようやく取材にこぎつけました。
焼き鳥屋台15年。鳴かず飛ばずの時代を乗り越えて
年季の入った商売道具に囲まれて、汗をぬぐいながら淡々と串を返す店主。
香ばしい煙に誘われて、朝から次々とお客さんが来店しています。さすがの人気っぷり。
ケースにはモモ肉、砂肝、軟骨、つくねなど9種の串。価格は1パック400~700円前後。
注文後に焼き直してくれるので、いつ購入しても炭火の香り漂う熱々の焼き鳥が味わえます。
「一番人気はどれですか?」と尋ねると、「なんだかなんだで皮串だね」とニッコリ。
焼き鳥屋台と聞いてなんとな~く頑固なイメージを持ってましたが、親しみやすい人で良かった・・・(失礼しました!)。
「HPもSNSもよく分からないから、やってないんだよ」
最近のキッチンカーや屋台といえば、出店情報をSNSで発信するスタイルが徐々に定着。そんな中「まる鳥」は出店告知が無いため、”たまたま出会う”しかない神出鬼没の焼き鳥屋といえそうです。
店主は焼き鳥屋台をはじめて早15年。
父親譲りの家業をやむを得ず畳むことになり、次の仕事を探していたところ、知り合いから屋台の商売道具一式を譲り受けたのがはじまりだとか。
「素人だから、最初の2~3年は泣かず飛ばず。本当に焼き鳥が売れなくて苦しかった」
売れ残った焼き鳥を、自宅に持ち帰る毎日。
「売れるようになった転機は?」と聞くと、「よく分からないけど」と前置きして「それでも辞めずに長く続けてきたから、常連さんができたり、知り合いになった人が会いに来たついでに買って行ってくれたり、少しずつ認められたのかな」とのこと。
味も変えず、出店頻度も変えず。続けているうちに少しずつお客さんが増え、「まる鳥」の名を知られるようになったのだとか。
おいしい焼き鳥を求めて来られる方だけでなく、店主の人柄が好きで足を運ぶ方も多いのかもしれませんね。
売れない時代にも、タレの味だけは一度も変えなかったそうです。
屋台道具を譲った方から受け継いだレシピを、15年間ひたすら守って継ぎ足してきた秘伝の味。
トロトロではなく、どちらかというと水気が多いサラサラのタレ。焼いて漬けて、焼いて漬けてを何度も繰り返す必要があるので手間はかかるそうですが、食べてみると味がしっかり染みんでいて、鶏肉のうま味もギュッと詰まっています。
確かに、ほかの焼き鳥と一線を画す、香ばしさが際立った絶品の焼き鳥。
伺ってみると、だいたい出店するスーパーは決まっているようで、米子なら主に『いしかわ久米店』、松江なら『Aコープふるえ』に3日間~10日間ずつ出店することが多いそう。
「まる鳥」の屋台を見つけた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
焼き鳥屋台「まる鳥」出店情報
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部べーやん
山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!
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