要注意な草花、モグラに似た昆虫!?さんぽ途中で見つけた草花&生き物【山陰の自然コラム】
山陰のキャンプ場への道すがらで見つけた草花&生き物
どうもこんにちは、山陰キャンプをこよなく愛する自然観察指導員「松本製作所」です!
自然豊かな山陰で楽しむキャンプ。その魅力は現地での宿泊だけにあらず、キャンプ場へ向かう道中の足元にも、すてきな発見がたくさん転がっています。
今回は、キャンプ場への道すがらで見つけた、珍しい生き物、すてきな花言葉を持つ草花などをご紹介。
地元にはまだまだ知らない魅力がたくさん溢れていますよ。
身近な植物だけど、実は要注意!
ハイキングや散歩など、自然の中をのんびり歩くのは気持ちが良いですよね。ただ、見慣れた草花の中には要注意な直物もたくさんあるのです。
花の名前:ツタウルシ
開花時期:通年
「ツタウルハシ」はその名の通り、ウルシ科のつる性落葉木本。ウルシと聞くと「かぶれる」というイメージがありますが、まさにその通り、ウルシ科の植物にはかぶれる成分を含むものが多く、意外と身近にもあるのです。夏でも「山に入る時は長袖、長ズボンで!」といわれるのがこの理由。
秋には赤くきれいに紅葉するのも特徴のひとつ。興味本位でつい触ったりすると危険なので、子どもとおでかけする際にも注意が必要ですね。
最近はあまり見れない昆虫「ケラ」
日本では「おけら」と呼ばれることが多い昆虫「ケラ」。幼少期、童謡で「手のひらを太陽に」を歌ったことがありませんか? 歌詞の中にある「ミミズだって、おけらだって~」のおけらは、この昆虫のこと。
生き物の名前:ケラ(おけら)
発見した日:2022年5月22日
ケラの前足はモグラによく似ていて、土の中を掻き分けて進むことができるほか、表面に毛が密生しているため汚れが付きにくくなっており、モグラと同じ特徴を持っています。異なる種の生物でも似た環境で住むと、同じような進化を遂げるのだそう。これを「収斂進化(しゅうれんしんか)」と言うのだとか。スゴいですね!
もしケラを見つけたら、手に取って軽く握ってみてください! 一生懸命手のひらを掘る仕草をします。とてもかわいいですよ。
ナナフシなのに、名前が「ナナフシモドキ」⁉
一般的に昆虫は、頭・胸・腹の3つの節(フシ)から成り立っています。植物の枝に擬態することでも有名な「ナナフシ」は、漢字で書くと「七節」ですが、決して7つ節があるわけではなく、一般的な昆虫に比べるといくつか多いのだそうです。
生き物の名前:ナナフシ(ナナフシモドキ)
発見した日:2022年6月5日
写真の昆虫の名前は「ナナフシモドキ」。ナナフシの仲間でありながら、「モドキ」が付くちょっと不思議な?昆虫で、比較的身近な場所で発見できます。
「ナナフシモドキ」は、同じ仲間の「エダナナフシ」とよく間違えられることも。見分けるポイントは触覚の長さで、短いのがナナフシモドキ、長いのがエダナナフシです。
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この記事を書いた人
松本製作所
山陰で訪れたキャンプ場は数知れず。アウトドアをこよなく愛するラズダスタッフ。自然観察指導員の資格を持ち、珍しい草花や生き物も大好き!
自然と共創プロジェクト「camp until returning」運営中。
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