噛むほどに香り花開く横田小そば。奥出雲町『高原そば壱心』で絶品天ぷらとともに
奥出雲町の三井野原のそば店『高原そば 壱心』で希少な在来種そばを
奥出雲町は島根県屈指のそば処。町内各所に、趣向を凝らしたお店が点在する中、2023年4月に新しいそば店がオープン。
それが今回ご紹介する『高原そば 壱心』です。
奥出雲町の観光スポット『奥出雲おろちループ』を越えた広島県との県境。三井野原と呼ばれる標高700mの高原地帯にあります。
この辺りは店主の祖父が荒れ地を開拓した場所。現在は父が周辺で農業をするほか、冬場はスキー場を切り盛り。そのスキー場横のドライブインの一角を、今春そば店としてオープンさせました。
店舗のすぐ隣には、ローカル鉄道・木次線の線路が延び、タイミングが合えば木次線の車両を間近に見物できますよ。
今年で引退するトロッコ列車「奥出雲おろち号」が見られるので、鉄道好きもぜひ。
希少品種・横田小そばを「ざるそば」でズルズルっと
『高原そば 壱心』で提供されるそばは、自社生産を中心にすべて奥出雲町産。その中でも特に、「横田小そば」と言われる在来種に注目を。
名前の通り、粒が小さく、収量も多くないため、市場に出回る量が少ない希少品種。それでも人気なのは、その香り、甘みの豊かさゆえ。
名物「割子そば」(1300円)もありますが、そばらしい味や香りを楽しみたいなら「横田小そば(ざるそば)」(1300円、数量限定)をぜひ。
そばの実が入った十割そばなので、噛むほどに香り、甘みがふわり。豊かな余韻を楽しめますよ。
めんつゆは、奥出雲町『森田醤油』の醤油をブレンドしたもの。
キレが良く、そばの風味を活かしてくれ、十割そばとの相性は申し分なし!
魅力はそばだけにあらず!自社農園の野菜、仁多米おにぎりも必食
お店の母体は、店主の父が切り盛りする「たお農園」。標高の高い高原地帯で栽培される野菜は、糖度が高く、今の時期のキャベツは絶品なんだとか。
そんなバックボーンがあるお店だけに、サイドメニュー「天ぷら盛り合わせ」(600円、数量限定)は主役級のおいしさ!
奥出雲町名物のマイタケを筆頭に、季節の野菜がいっぱい。この日はズッキーニ、トマト、大葉、シシトウ、レンコン、カボチャ、サツマイモ。すべて自社農園でとれたもの。
ズッキーニの天ぷら、初めて食べたんですが、衣の中で蒸されたズッキーニは、ホクホクでヤミツキに!
トマトも酸味がほど良く抜けて甘~い!
続いて「仁多米おにぎり」(120円)。甘みと粘りが持ち味のブランド米・仁多米は、冷えてもおいしいのも魅力。
なので、おにぎりって仁多米のポテンシャルを活かす最高の料理だと思うんです!味は言うまでもなく最高・・・。
穴場エリア、開拓の地・三井野原であなたの“気になる”が見つかるかも!?
店主・田尾さんは高校卒業後、奥出雲町内の有名そば店で修業。弱冠26歳の若手そば職人として、日々試行錯誤と挑戦を続けています。
「奥出雲の新たな魅力にふれるきっかけになってくれたら!」とは店主・田尾さんの言葉。
目の前のスキー場は、そば畑になっており、秋ともなればそばの白い花が一面に開花。そして冬はスキー場に。
開拓の地、三井野原で、あなたの新たなお気に入りスポットが開拓されちゃうかもしれません!
高原そば 壱心
コウゲンソバイッシン
電 話:0854-52-0543
住 所:島根県仁多郡奥出雲町八川2965-6 [MAP]
営 業:11:00~15:00(OS14:30)*そばがなくなり次第終了
休 み:月曜、第1・3火曜
駐 車:あり
情 報:HP Instagram
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状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部いしやん
島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)
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