ビートルズが現代に蘇る。米子市『ロックンロールレコード』
米子市!『ロックンロールレコード』は1960年代にタイムトリップできるライブハウスみたいな場所だった
いきなりですが、みなさんに問題。
1960年代の音楽を語るうえで、避けては通れない「ロックバンド」といえば?
―シンキングタイム―
正解は「ビートルズ」。簡単すぎました?
こんにちは。学生時代は邦ロック好き少女でした、あつきちです(照笑)。
「ビートルズ」、誰もが知る超王道ロックバンドですよね。私はバンド名はもちろん分かるし、曲が流れれば「あ、これビートルズ!」ってことくらいは言えます。
こちらは今年6月29日、米子市淀江にオープンした店『ロックンロールレコード』。
よく「レコードショップですか?」と聞かれるみたいです。
いいえ、違います。
『ロックンロールレコード』はロックやブルース音楽を、レコードで聴けるお店。
しかも、爆音で。
ジャンルは、ロックンロールを中心にブルース、ソウル、フォーク。どれも50~60年代に流行ったバンド。
オリジナル盤のレコードが揃い、スピーカー、空間づくりにもかなり凝っています。先に断っておきますが、『ロックンロールレコード』は、かなり、マニアックなお店。
一度ハマると、もう、その沼からは抜け出せないと思います(自論)。
今回は、レコード初心者の読者さんにも分かるように、『ロックンロールレコード』の魅力を「レコード」、「スピーカー」、「空間」の3つに絞って、紹介したいと思います!
『ロックンロールレコード』の場所、駐車場
『ロックンロールレコード』があるのは米子市淀江町佐陀。
『ホームプラザナフコ 米子東店』の向かいにあります。店主の手作り看板が9号線からかなり目立つので、すぐに分かります。駐車場は店前にあり。
ロックのレコードが持つ本来の力強い音!生々しいライブ感ある音を体験
店主のことをちょっとだけ。
『ロックンロールレコード』の店主・木下さんは米子市出身。学生時代からロックを好み、CDで音楽を楽しんでいましたが、40歳ごろに初めて手にしたレコード、オリジナル盤の音に衝撃を受けます。
この経験がのちに、『ロックンロールレコード』がオープンのきっかけに。
前述のオリジナル盤という言葉。
これってみなさん何か分かりますか? ちなみに私は分かりませんでした。レコード好きなら、分かるかもしれませんね。
「オリジナル盤」とは
レコードが最初に作られる時は、アーティスト本人が立ち会います。
ツルツル状態のレコードに、「音圧を強く」、「高音を強調」、「低音を際立たせる」といったように、アーティストが求める音を表現すべく、レコードに溝を刻んでいきます。そしてできるのが「オリジナル盤」。
日本に出回っているレコードのほとんどは「再発盤」といい、劣化した原盤から複製されたもの。
複製を繰り返すと、同じ曲なのに原盤が劣化し、「音」が変わって聴こえるらしいのです。
そして・・・『ロックンロールレコード』に揃うレコードは、ほとんどがオリジナル盤。
アーティストの理想が刻まれた原盤、
つまり、“本物”の音・・・!
原盤が米子にあるって、す、すごくない?
音を鳴らすスピーカーは、レコード発売当時に近いものを
大切なことを言い忘れていました。
『ロックンロールレコード』の一番のテーマ。それは
ビートルズやエルヴィス、ボブ・ディランなどが流行った1950~1960年代。
当時を生きていたイギリスやアメリカの若者たちが部屋で聴いていた「ロックの音」を作り出すこと。
今から70年も前の音を、令和の時代に再現すること、なんです。
だから、レコードは当時発売のオリジナル盤を探して購入。
・・・となると、曲を聴くためのスピーカーも凝るに決まっている!
スピーカーは、アメリカ製やイギリス製といった、当時使われていたタイプに近いもの極力揃えています。
また、部屋の広さに対してのスピーカーの数、配置、向きなどを調整。さらに、アナログ特有の音質を楽しめるようにと真空管アンプを使用しています。
ちなみに店主の木下さん、音響の仕事経験はゼロ。すべて自分の耳で聴き、本を読んで調べ、また聴いて。あとはドキドキ、ワクワク、ゾクゾクするかといった感覚。完全独学で当時の音に近づけています。
そして、「音楽を聴くため」に作られた空間。
すべてのソファがスピーカーの方を向き、小さなサイドテーブルが添えられているシンプルな造り。
ロックを聴くお店なら、例えば、アーティストのポスターやライブのチラシが置いてあってもおかしくないですよね。それが一切ありません。
理由は「音に集中してほしいから」。
余計な情報を一切除き、ソファにもたれて心地良く音楽を楽しむ。音にワクワク、ドキドキできる空間です。
【音を体感】今まで聴いていたビートルズは何だったの?
スマートフォンで聴くビートルズ、『ロックンロールレコード』で聴くビートルズ。
体験させてもらいました。
同じ曲なのに、雲泥の差。
決して高音質というわけではありません。けれど、レコード特有のバチッとしたノイズ音は心地良く、アナログ感たっぷり。
ジョン・レノンのシャウトに、心が震えるぜ!
当時、ロックンロールを愛してやまないイギリスの少年は、この音を聴き、踊り、歌い、音のトリコに。心の底からロックを叫んでいたのかもしれない。
目をつむれば、そこでは・・・
ジョン・レノンが歌っていた。
ロックンロールレコード
ロックンロールレコード
電 話:070-9107-5060
住 所:鳥取県米子市淀江町佐陀834-5 [MAP]
営 業:時間不定*SNSのDMもしくは電話で要問合せ、予約可
料 金:2時間500円+1ドリンク500円*2時間以降は追加料金別途、数分程度の視聴可
休 み:不定休
駐 車:あり
情 報:HP Instagram Twitter
【撮影裏話】
『ロックンロールレコード』のオープン日は、6月29日。店主は、「ロックの日(※6月9日)に、間に合わなかったんですよねぇ~。」とひと言。
ちなみに、ビートルズの初来日は・・・
6月29日!
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
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