【山陰で自然あそび】キアゲハにナツツバキ。おさんぽ途中で見つけた草花&生き物
山陰のキャンプ場への道すがらで見つけた草花&生き物
【山陰キャンパーの自然コラム】
どうもこんにちは、山陰キャンプをこよなく愛する自然観察指導員「松本製作所」です!
自然豊かな山陰で楽しむキャンプ。その魅力は現地での宿泊だけにあらず、キャンプ場へ向かう道中の足元にも、すてきな発見がたくさん転がっています。
今回は、キャンプ場への道すがらで見つけた、珍しい生き物、すてきな花言葉を持つ草花などをご紹介。
地元にはまだまだ知らない魅力がたくさん溢れていますよ。
花びらが散っているようで散っていない花
花の名前:イワガラミ
開花時期:5月~7月
一見、花びらが散ってしまった白いアジサイのように見えますが、実はこれが本来の「イワガラミ」の姿。不完全なようで、これで完全体なのです。
アジサイ科のつる性落葉木本で、多くは山間の道沿いで岩や木をつたって生えています。外側の花びらは「装飾花」と呼ばれるもので、花粉を運んできてくれるハチやチョウたちを誘引する役割を持ちます。
装飾花はアジサイの仲間にも多く見られ、中でも「ツルアジサイ」は、「イワガラミ」と見た目がソックリ! 見分けるときは、装飾花の枚数が1枚なのが「イワガラミ」、4枚なのが「ツルアジサイ」と覚えておくと良いでしょう。
余談ですが、一般家庭でよく見かけるアジサイの花びらの形って、実は人工的に品種改良されたものだそうですよ!
アゲハチョウとは呼ばれないアゲハ?
生き物の名前:キアゲハ
発見日:2022年7月21日
みなさんアゲハチョウは好きですか?黒い種「カラスアゲハ」、青いラインが入った種「アオスジアゲハ」など、アゲハチョウにも様々な種がいます。
単純にアゲハチョウと言えば、黄色いチョウを想像しませんか? 調べてみると一般的には「ナミアゲハ」をアゲハチョウとかアゲハと言うのだそうです。
ただ、こちらは「キアゲハ」。ナミアゲハとキアゲハはとてもよく似ていますが、ナミアゲハは薄い黄色、キアゲハは黄色。羽の付け根が見分けるポイントなのだそうです。とっても似ているのにアゲハチョウとは言われないキアゲハ…僕の推しはキアゲハです!
シンボルツリーにいかがですか?
花の名前:ナツツバキ
開花時期:6月~7月初旬
こちらはナツツバキ。その名の通り夏に花が咲くツバキ科の木。本来ツバキは寒い時期に花が咲きますが、ツバキに似た姿で夏に咲くことから、この名前になったそうです。
日本においてナツツバキは、異なる植物でありながら「沙羅双樹(サラソウジュ)」と呼ばれることがあります。これは、仏教の聖樹として知られる沙羅双樹が日本で育ちにくいため、寺院では沙羅双樹の代用としてナツツバキが植えられる風習があるためです。異なる植物の名前が別名になっているなんて、なんだか不思議ですね。
ツバキとは異なり、ナツツバキは紅葉して落葉もします。四季の移ろいも教えてくれ、何だか格が高そうなこのナツツバキ。自宅のシンボルツリーとして植えてみては?
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この記事を書いた人
松本製作所
山陰で訪れたキャンプ場は数知れず。アウトドアをこよなく愛するラズダスタッフ。自然観察指導員の資格を持ち、珍しい草花や生き物も大好き!
自然と共創プロジェクト「camp until returning」運営中。
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