お寺が1つ、お寺が2つ、お寺が…9つ!?【山陰フォト散歩】

編集部あつきち
編集部あつきち

全国的にも珍しい場所。歩くと見えてくる米子の歴史

こんにちは。米子市出身&米子在住のあつきちです。

「地元なのに、全然知らなかった!」

日ごろ生活している中で、地元の意外な一面や知らなかった魅力を発見した経験ないですか?

例えば、『夢みなとタワー』は実は日本一低いタワーとか、出雲の『出雲日御碕灯台』は日本一高い灯台ってこととか。

つい最近、私は驚きました。地元である米子市に・・・

どうして9つもお寺が並んでいる?気になり・・・さっそく現地へ!

9つのお寺が並ぶのは、米子市寺町の「寺町通り」。

今の米子の中心市街地は、ほとんどが米子城の城下町。寺町もそのひとつで、真っ直ぐに伸びる寺町通りに、9つのお寺が軒を連ねます。

下町の風情漂う静かな通り。地元では“お寺銀座”とも呼ばれているんだとか。

寺町は、加茂川から少し外れた場所にありますが歩ける距離。南側には『米子城跡』が見えます。

宗派も造りも異なる9つのお寺

寺町に並ぶお寺は西から

  1. 万福寺(まんぷくじ)
  2. 心光寺(しんこうじ)
  3. 法蔵寺(ほうぞうじ)
  4. 実成寺(じつじょうじ)
  5. 妙興寺(みょうこうじ)
  6. 妙善寺(みょうぜんじ)
  7. 安国寺(あんこくじ)
  8. 瑞仙寺(ずいせんじ)
  9. 福厳院(ふくごんいん)

ほ、本当に9つ!

浄土真宗から浄土宗、曹洞宗、日蓮宗と宗派も様々。建築に詳しくないですが、見ているとお寺の造りも全然違うもののように感じました。

『心光寺』は元々、尾高村にあった『源光寺』という名の浄土宗の寺院。今から約420年前に現在の場所へ移り、『心光寺』と改称されたそうです。

木造仏殿とは異なる鉄筋コンクリート造りが斬新な本堂!かなり目を引きます。

お寺では行事ごとのお知らせなどが貼られている掲示板を見かけます。その中には、仏教の教えや、住職が書いたひと言なども。

私はこの「お寺の掲示板」が大好きなのですが、寺町通りにあるお寺でも、いくつか見かけましたよ♪

そもそも、なんで寺町に9つものお寺が集められた?

当時の米子城を正面にして並ぶ9つのお寺。これには、城下町を守る目的があったのだとか。

寺町通りにある説明板には、「寺町の寺院は、初代城主・中村氏の時代から町づくり計画のひとつとして、各地から集められたものであるが、今の寺院が一度に揃ったわけではない。」とありました。

日野町から移った『福厳院』、倉吉市(久米郡)から『実成寺』、伯耆町から『安国寺』など。

個人的な意見ですが、よそ者を嫌わず世話好きな米子人であれば、9つのお寺が揃った時には、いっそう一体感が生まれていたのかも。米子の温かさを感じます。

また、幕末や明治維新のころには、実際にお寺が武士の宿所にもなっていたのだとか。

各お寺の背後にはそれぞれ墓地。そこには、米子の発展や町づくりに尽力した武士や町民が祀られているそうです。

寺町通りではいろんな景色、人に出会いました

お寺がある通りなので、歩いているとお経が聞こえ、心地良い空気が流れています。静かなのでとても落ち着く。

耳を澄ませてみたり、建造物をジッと見つめてみたり。

上を向いたら・・・

「うわっ!ビックリした」。

とりあえずお辞儀。次はワンコに出会った。

秋らしい風景も、目を癒してくれます。

各お寺には、参拝者用の駐車場があります。

寺町通りを外れ、周辺を歩いていると商業の街、米子としての歴史もチラリ。

米子の名物駄菓子屋『岡本一銭屋』のほか、老舗茶店、呉服店、材木店などなど。

米子の下町散歩。今回は寺町をメインに歩いたので、ほんの一部です!

米子の城下町にはまだまだ町歩きの楽しみや発見がいっぱい。雪が降る前に、いっぱい歩いてみたいと思います♪

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
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この記事を書いた人
編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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