店主は元公務員。出雲市平田町『ぶーちゃんら―めん』で食す“恩返し”の一杯

編集部べーやん
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元公務員が開業。出雲市平田町のラーメン専門店『ぶーちゃんら―めん』

どうもこんにちは、山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部のべーやんです。

出雲市平田町のカラオケボックス「ベスト10」敷地内に、2023年11月、1軒の小さなラーメン屋が開店。

黄色い看板がひと際目立つ『ぶーちゃんらーめん』は、ブタをモチーフにしたロゴが印象的なお店です。

こちらの店主は、なんと出雲市の元公務員。一大決心で開業した店主の、第2の人生を賭けた一杯に迫ります。

茨城で惚れ込んだ一杯が“目標の味”に

厨房に立つのは、元出雲市職員で平田町出身の湯浅宣男さん。

52歳にして「地元に恩返しがしたい」という想いから早期退職。カラオケボックスを改装して開業に踏み切りました。

退職後は茨城県へ出向き、各地域でラーメンを食べ歩き。とある店のラーメンに惚れ込み、修行を開始。

「平田には無いラーメンを」との想いもあり、試行錯誤を繰り返した末にたどり着いたのがこちらの一杯↓↓

らーめん(900円)

ラーメンを見ながら、湯浅さんに「二郎系なんですね」と聞くと、「よく言われるんですけど、二郎系ではないんですよ」とのこと(し、失礼しました!)。

他メディアの記事では「二郎系」と紹介されている当店ですが、確かに券売機を見ても、二郎系定番の野菜を盛るトッピング「増し増し」などといった文字は見当たらず。

豚などの動物系と香味野菜でとった出汁に、特製のしょうゆダレを合わせた一杯。背脂がたっぷりで、大ぶりのチャーシューは厚さも充分。キャベツとモヤシがたっぷりトッピングされ、半熟玉子も添えられています。

正直、出雲市の郊外ともいえる平田町にお店を構えながら、これほど個性の強いラーメンを主力にするとは。湯浅さん、なかなか勝負師かも・・・!

埼玉県から取り寄せたというツルツル、モチモチの平打ち麺。ワシワシと無心になって食べる系のやつですね。

スープは案外あっさりした後味。マイルドで食べやすい印象です。ただ背脂でこってり感が増しているので、軽すぎない程よい重さに仕上がっています。

多彩な味を生み出す3種の出汁

券売機を見て驚いたのが、種類の多さ。オープンから数か月でこのバリエーションはスゴいですね・・・!

「味噌らーめん」に「辛味噌らーめん」、さらに和風と思われる「煮干しらーめん」や「支那そば」も用意されています。

動物系の出汁をベースに、複数のタレで味を変えているのかと思いきや、毎日仕込む出汁はなんと3種類。

妥協せず、それぞれのラーメンに合う出汁を用意しているんですね。頭が下がります。。

「辛みそらーめん」(920円)

お客さんのリピート率が最も高いという、こってり系の味噌ラーメン。

しっかり煮詰めた豚骨出汁を使っているため、スープはどろっとしていてコクがあります。タレは、ピリッとした辛みそ専用のみそダレ。麺は「らーめん」同様の平打ち麺を合わせています。

「支那そば」(880円)

「平田町は年配の方も多い地域。誰でも親しみやすい味を」と用意された和風出汁のしょうゆラーメン。

鶏ガラや昆布による出汁のスープは、あっさりとした誇張のないオールドスタイル。しょうゆの風味がやさしく口の中に広がります。麺は平打ちではなく、やはり親しみやすい丸い細麺でした。

「学生の思い出の味になりたいんです」

32年に及ぶ公務員生活に終止符を打ち、夢に向かって歩き出した湯浅さん。

「自分の子どもが大学を出るタイミングだったので、思い切って早期退職しました。ラーメン店を開くのが長年の夢だったんですよ。地元活性化にも貢献したくて、地元の平田町でお店を開くことにしました」

「僕も地元で育ったから、年配の方々にお世話になったでしょ。その方たちに残りの人生で恩返しがしたいんですよ。だから年上の方に美味しいって言ってもらえるラーメンも作りたい」

パンチの効いた豚骨醤油ラーメンの傍ら、「支那そば」のような馴染みの一杯が用意されているのも納得でした。

券売機には「学生らーめん」もあり、670円と価格も良心的。「地元学生の思い出の味になりたい気持ちがある。食べに来てくれた学生が高校卒業して、5年10年経って、家族ができて。久々にウチへ来てくれたときに、昔よく食べに来たな、と懐かしんでもらえるような。そのためにも美味しいラーメンを作り続けたいです」

店舗はカラオケルームだった建物を全面改装。カウンター8席に加え、3~4人程度で座れる座敷席も用意されています。

オープン景気は一旦落ち着いたものの、今だにお昼時は行列ができるほどの人気ぶり。来店は早めの時間が良さそうです。

"恩返し”の想いで湯浅さんが提供するこだわりの一杯。機会があればぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

『ぶーちゃんら―めん』の場所・営業日

住所は、島根県出雲市平田町1825-10。

営業時間は11:00~14:00,18:00~19:30。毎週水曜が定休日です。

ぶーちゃんら―めん

ブーチャンラーメン
電 話:0853-77-6107
住 所:島根県出雲市平田町1825-10 [MAP]
営 業:11:00~14:00(OS), 18:00~19:30(OS)

休 み:水曜
駐 車:8台
情 報:Instagram

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編集部べーやん

タウン情報ラズダ編集部

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山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!

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