「天ざるそば」と「げそ天そば」。米子の老舗『林そば屋』で堪能する絶品そば

めんあるき
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大正9年創業の米子市『林そば屋』へ。サバ節香る「天ぷらそば」と絶品「げそ天」を楽しむ

食べなきゃソンソン!vol.136@米子市

久々に老舗の“あの”蕎麦が食べたくなって訪れたのは、米子市東倉吉町に立つ大正9年創業の『林そば屋』。米子市民で知らない人はいなであろう老舗の名店だ。個人としては訪れるのはなんと11年ぶり。

名物は「いか天ぷらそば」と「げそ天そば」。今でこそお品書きに「いか天ぷらそば」と書いてあるが、昔は「天ぷらそば」としか書いていなかった。元々、ここの「天ぷら」は「いか」のみ。「米子蕎麦」と言われる由縁だ。

「げそ天そば」はあとで食べるとして、まず注文したのは「天ざるそば」。

お品書きには「さるそば」、単品で「天ぷら」となっているが、「天ざるさば」を注文すれば、別添えでつゆに浸った「天ぷら」がついてきます。

始めはつゆを使わずにそのままひと口。平打ちのそばはコシがあり、ちょっと噛み締めれば、そばの香りがパッと広がる。そしてサバ節が香る濃いめのつゆに、ちょっろとつけてすすります。

「天ぷら」はもちろん、特筆すべきはやはり「いか」だ。

身は柔らかく、つゆが染みていておいしい。つゆは「天ぷらそば」と同じ。ここにそばを入れてすするのもまた一興です。

「天ぷら」をかじりながら、ざるのつゆと代わる代わるすすれば、実に楽しくておいしい時間に。

「天ざるそば」を心ゆくまで味わったあとは「げそ天そば」を注文。一杯食べる余裕があったが、腹八分目と思い、小盛り(そば半分)でお願いする。

(私のような客もきっと多いのだろう、お品書きに追加されていた。)

平打ちのそばをすすりながら、つゆのしみた「げそ天」をほお張る。

衣の香ばしさに、げその独特な食感とうま味がたまらない。つゆは真っ黒だが決して辛くなく、甘みがあってサバ節が効いた染み入るうまさ。歴史ある老舗の味を堪能した。

今回もごちそうさまでした。

林そば屋

ハヤシソバヤ
電 話:0859-22-5337
住 所:鳥取県米子市東倉吉町45 [MAP]
営 業:11:00~16:00
休 み:日曜、祝日
駐 車:なし*中町駐車場利用で1時間無料券を進呈

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フリーカメラマン

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本職はフリーカメラマン。ラーメンの食べ歩きをライフワークとする自他ともに認めるラヲタカメラマン。その他B級グルメをはじめ、美味いもの大好き。地元フリーペーパーLazudaにて連載コラム「食べなきゃソンソン!」も執筆中。

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