【とっとり・しまねの工務店図鑑vol.05】

小高い丘の中腹、急勾配の一本道を登りつめたところに、社長夫妻に社員一人という少数精鋭の工務店、FROGPOWER（フロッグパワー）があります。

古民家を改造した社屋は、駄菓子コーナーをはじめ、リサイクル＆アンティーク品が売られているなど、およそ工務店らしからぬ独特でポップな店構え。

そのデザイン的志向からも分かるとおり、家づくりに対する考え方からその手法まで、一般的な工務店にはない自由な発想と、フリーなスタイルを貫く工務店です。

内装から大工仕事までこなす、オールラウンドな職人としてキャリアをスタートさせた後、33歳でこの会社を起業した杉原征紀社長。

リフォーム＆リノベーションがメインとなった現在のフロッグパワーのアプローチは、当初から職人的な定められた仕事をこなすのではなく、「お客様の要望に対して、ひとつの作品を提案しながら造（創）り上げるようなスタイル」を標榜していた社長にとって理想的な形といえます。

「他社では、リフォームの要望を理解してもらえなかったという理由でうちに来る人が多い」と杉原さとみ専務。

「例えば、思い出のある古い柱を残したいとか、細かい要望を出すと敬遠されるようで。うちの社長の場合、そういうオーダーが出ると逆にやる気が湧くタイプなので（笑）」。

「『これを残したい！』とか、こだわりのあるお客様の要望に応えるのは、もちろん大変です。でも簡単に『できない』とは言わない。まずは『できる』ことを考えたい」。

だからこそ、お客様との話し合いを徹底するのがフロッグパワーの信条。「こだわりが強いぶん、考え方が凝り固まっている場合が多い」と征紀社長。だからこそお客様とよく話し、そこでいろいろな提案をします。その提案のために工法や建材などいろいろ調べます。

この積み重ねがこの会社ならではの個性的なリフォームを生み出していくのです。

さらにフロッグパワーの強みと言えるのが、職人集団による家づくり。

「職人時代からの仲間が多く参加してくれています。腕も良いしみんな話し上手（笑）。建築に明るくないお客様相手にも専門的なことを分かりやすく説明してくれる。リフォームの現場では話し合いが肝心ですから、こちらも信頼して現場を任せられるし、助かっています」。

一流の職人が支える現場だからこそ、お客様が作業に参加する機会が多いのも特徴で、「話し合いが綿密だからか、うちは途中変更が多くて（苦笑）。そこから発展して、みなさん参加したくなるようです」。

自分たちの家だからある程度のことはしたいと思うのは当たり前のことだと征紀社長。「だったら積極的にやりましょうと勧めています。お客様が納得しないと良いものはできませんからね」。

お客様からの感謝の言葉や喜ぶ顔がすべての原動力という征紀社長。従来型の家づくりフォーマットにとらわれない、「工務店っぽくない工務店」が、明日もまた新たな喜びと笑顔を生み出していきます。

施主様の思いを形にする確かな技術

大規模リノベーションの代表例。元々はボロボロの納屋だったが、味のある大きな梁や柱を残したいという施主様の思いから住居スペースに大改造。

元々の土壁を壊し、新たな壁材として再利用した空間もあります。その塗り直し作業には施主様も参加するなど思い出深い物件。

造作家具で理想の空間に

写真のキッチンの場所は元々リビングでした。キッチン奥のサッシ部分を増築し、大幅な間取り変更で仕上げた代表例。

自在な動線設計はもとより、家具製作まで手がけるフロッグパワーならではの技が活きたリフォームです。

技で応える部分リフォーム

住まいの一部分を新しくするだけで、日常が激変するのもリフォームの醍醐味。特に洗面台のような毎日使う場所だと、その効果は絶大です。

技術力はもちろん、素材の知識から情報収集力まで総動員して、様々なリフォームを提案してくれます。

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株式会社FROG POWER

電 話：0852-78-2096
住 所：島根県松江市法吉町310 [MAP]
情 報：HP

【建設業許可番号】 島根県知事( 般-4) 第9222 号

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