八雲の祈りを辿る。目の薬師と門前の一膳『出雲そば もんぜん』-出雲市

めんあるき・松村隆久
めんあるき・松村隆久

『出雲そば もんぜん』逸話と味をすする、門前の滋味なる一膳

食べなきゃソンソン!vol.173@出雲市

朝の連続テレビ小説で再び注目を集めた小泉八雲。

彼が滞在中、目を患った女中を気遣い、宿の女将らとともに参拝し、当時としては大金となる十円を寄進して回復を祈願した。そんな逸話が残る“目の薬師”として知られる『一畑薬師』。

仕事柄、飛蚊症に悩まされている身としては、どこか他人事に思えず、自然と足が向いた。

参拝を終えた後に立ち寄ったのは、門前にのれんを掲げる昭和23年創業のそば店『もんぜん』。
昭和の趣きが感じられる店内。この日は静かな時間が流れていた。
奥の座敷の窓からは眼下に大山や宍道湖の眺望が広がる。

この日は八雲の好物や逸話を取り入れた「冬の八雲セット」(1300円)をいただく。

牛肉好きで知られたことにちなむ「肉そば」、精進料理が合わず帰りに生卵を8個も食べたという話からの「卵かけご飯」。そして、柑橘を搾ったソーダ水という組み合わせだ。

地元醤油でやわらかく煮込まれた牛肉に、手打ちのそば。さらに、そばつゆをひと回しした卵かけご飯が、思いのほかよく合う。

素朴でありながら、どこか滋味深い。

食後、柑橘の香り立つソーダ水を口に含みながら、異国からこの地に渡り、人と風土を愛した八雲の眼差しに思いを馳せる。

お出迎えとお見送りは、看板犬のテツくんがしてくれる。

参道を駐車場に引き返しながら、目のことも、少しだけ軽くなった気がした。

今回もごちそうさまでした。

※記事は4月7日の訪問時の内容。5月からは「夏の八雲セット(割子そばと鰻丼)」に変更になります。

出雲そば もんぜん

モンゼン
電 話:0853-67-0630
住 所:島根県出雲市小境町2117-3 [MAP]
営 業:9:00〜17:00
休 み:不定休
駐 車:『一畑薬師』駐車場を利用
情 報:HP

【近くのおすすめ店】一畑薬師参道に仲間入り。出雲市のカフェ『Butter yellow Cafe』で憩う

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めんあるき・松村隆久

フリーカメラマン

めんあるき・松村隆久

本職はフリーカメラマン。ラーメンの食べ歩きをライフワークとする自他ともに認めるラヲタカメラマン。その他B級グルメをはじめ、美味いもの大好き。地元フリーペーパーLazudaにて連載コラム「食べなきゃソンソン!」も執筆中。

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