港を眺めて、おいしい定食を。松江市『わいわい食堂』で片江の海の幸を満喫

編集部いしやん
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松江市美保関町『わいわい食堂』へ!海の恵みが並ぶ片江船団にちなむ定食を実食

こんにちは! 山陰のタウン情報「ラズダ」の編集部いしやんです。

今回訪ねたのは、松江市美保関町片江(かたえ)にある『わいわい食堂』。

2026年7月25日、小さな港町にオープンした、三姉妹を中心に地域のみなさんが営む食堂です。

以前、ラズダでもオープン前に紹介しましたが、今回はいよいよお店へ。

煮魚に炊き込みご飯、磯の香りが濃いカメノテ汁。イチオシの定食を味わううちに、その器にも気になる発見が!

おいしいお昼ごはんをいただきに、片江の町へお邪魔してきました。

港が見える小さな『わいわい食堂』

島根半島の海沿いに位置する、松江市美保関町片江。『わいわい食堂』は、港を望む場所にあります。

店内にはテーブル席が2卓と、カウンター席が少し。こぢんまりとした空間には、ちょっとした穴場を見つけたようなうれしさも。

カウンターから見えるのは、片江の港の風景。

海沿いをドライブする途中、こんな場所でお昼ごはんを食べられたら・・・。期待が膨らみます!

店長を務めるのは、三姉妹の末っ子、“もっちゃん”。姉妹や地域のみなさんと一緒に、食堂を切り盛り。

三姉妹は以前から、8の付く日に青空市「和い輪い市」を開いてきました。

その活動を経て、今度は食堂へ。地域の人にも、観光で訪れる人にも集まってもらいたい。片江をもっとにぎやかにしたい。そんな思いで始めたお店です。

煮魚にカメノテ汁。看板定食をいただきます!

今回のお目当ては、「片江船団「気まぐれ」定食」。

主菜に炊き込みご飯、汁物、小鉢。ひとつずつ器に盛られた料理が並び、どれから食べようか迷います。

内容は日替わりで、この日の主菜はイサキの煮付け。日によっては、イカの丸太煮などが登場するとか。

身がたっぷりのイサキ。筋肉質な身が鮮度の良さを物語っています。

全体的に味付けはシンプルで素朴。その分、食材のうま味や持ち味がよく伝わってくる~!

そして、汁物にも注目。

たっぷり入っているのは、お店でも推している「カメノテ」。岩場などにすむ、亀の手のような姿をした海の生き物です。

ひと口すすると、磯の香りがブワッと広がります。

海辺にご飯を食べに来た喜びが、この汁に詰まっているような。つい、もうひと口と飲みたくなります。

最近はカメノテを採る人も減っているとのこと。こうしてたっぷり味わえるのは、うれしいですね。

さらに、私がすっかり気に入ったのが炊き込みご飯。これがまた絶品!

おかずと一緒に食べるのはもちろん、ご飯だけでも箸が進みます。おかわりする人もいると聞き、納得のおいしさでした。

煮魚、汁物、ご飯、小鉢。素材のおいしさを素直に楽しめる定食。

食べ進めるほどに、片江の港町そのものを味わっているような気分になります。

この器にも片江船団の歴史がありました

料理とともに目を引いたのが、食堂で使われている器です。

細かな装飾に、美しい塗りの発色。料理だけでなく、器もじっくり眺めたくなります。

実はこれ、かつて片江船団が婚礼などの祝いの席で使っていた食器。

いつものランチで、そんな器に出合えるとは。

片江は、かつて「片江船団」で栄えた町。大正期には片江出身の渋谷兼八(しぶたにかねはち)が底引き漁の動力化を進め、船団は西へと漁場を広げていきました。

器の手の込んだ装飾からも、当時の繁栄ぶりが伺えます。

大切な祝いの席で使われたものが、今は食堂でお客さんを迎えている。料理に加えて、器までこの町ならではです。

運営のみなさんが大切にしているのは、片江船団の精神を受け継いでいくこと。

「片江船団定食」という名前と、受け継がれた器。その両方に、お店の思いが表れています。

取材後には、運営メンバーの宮崎さんに、お店の近くにある片江船団の本社建物も案内していただきました。

当時は珍しかったという鉄筋コンクリート造りの洋風建築。門構えにも趣があり、近代建築が好きな人には気になるたたずまいです。

宮崎さんからは、「カフェになりそうだよね」とひと言。

建物を眺めながらの、そんな雑談も楽しい時間。食堂を訪ねたことで、片江の歴史が少し身近になりました。

カメノテをパスタにも。「ペスカメノトーレ」を開発中

『わいわい食堂』では、新メニューも考えています。

取材時に撮影したのは、開発中の「ペスカメノトーレ」。ペスカトーレをアレンジした、カメノテやイカなどを使うパスタです。

名前からして、カメノテの存在感たっぷり!

定食の汁物で味わった食材を、今度はパスタに。港町の食材をどう料理するか、いろいろなアイデアが生まれています。

このほかにも、新しいメニューを積極的に考えていくとのこと。

定食を楽しみに通いつつ、新作も気になる。次に訪ねる理由が、またひとつ増えました。

ご飯をきっかけに片江の海をもっと身近に

お店の話を聞くうちに、片江ではこれから、海と関わる体験も増やしていこうと考えていることを知りました。

ウニの養殖いかだでウニを収穫し、その場で丼にして味わう。ワカメを自分で収穫する。

さらに、市民農園のように、ワカメ養殖場の小さな区画のオーナーになれる仕組みも構想中です。

「自分で収穫したものを、その場で食べる」。想像しただけで、お腹が空いてきますね~。

片江では、海の環境を守りながら、食材を活かす取り組みも進行中。

海藻が減る「磯焼け」への対策として採取したウニを、商品規格に合わないワカメを餌にして育て、有効活用する活動もそのひとつ。

食卓に並ぶ海の幸の向こうには、こうした地域の営みもあります。

今回、印象に残ったのは、おいしい料理をきっかけに、町の話へ自然と興味が広がったこと。

最初は「片江船団定食って、どんなご飯だろう」だったのが、器の由来を聞き、建物を訪ね、これからの楽しみまで教えてもらいました。

小さな食堂ですが、そこから知る片江の話は盛りだくさん。

まずは、お昼ごはんを食べに。美保関方面へ出かける日は、港を望む『わいわい食堂』に立ち寄ってみて!

わいわい食堂

ワイワイショクドウ
電 話:080-1320-7209
住 所:島根県松江市美保関町片江514-52 [MAP]
営 業:11:00~14:00
休 み:月・金曜
情 報:Instagram

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※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

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タウン情報ラズダ編集部

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島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部の現編集長。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な蛇年の年男。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)

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