人口126人の集落を「北浦タケノコ」で救いたい!集会所の試食会に参加してみた -松江市
人口126人の集落で始まった「北浦たけのこ」
どうもこんにちは。山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部べーやんです。
今回やって来たのは、松江市美保関町の北浦地区。海と山に囲まれた小さな集落で、ちょっとユニークな取り組みが始まっています。
地域で手入れが難しくなっていた竹林を整備し、採れたタケノコを塩漬けに。さらにメンマなどへ加工し、「北浦ならではの地域資源として活かせないか」と活動を続けています。
2026年10月、北浦の集会所で開催されたのが「北浦たけのこ試食ワークショップ」。地元でとれた「北浦たけのこ」を市販品と食べ比べることで「北浦たけのこにはどんな価値があるのか?」をみんなで考える集まり。
なんだかおもしろそう!ということで、私も参加してきましたよ!
集会所に約20人が集合!食べて話して、北浦の未来を考える
会場となったのは、北浦地区の集会所。地域住民を中心に、町内外から約20人が参加しました。
出雲市出身のコンサルティングの専門家・飯田さんが同席。
タケノコ市場の現状や消費者ニーズを共有したのち、実食しながら「北浦たけのこをどう活かすか」を考えていきます。
ただの試食会ではなく、北浦の未来をみんなで考えるワークショップ。
参加者同士で意見を交わしながら進んでいくので、終始和気あいあいでした。
美保関町北浦ってどんなところ?
松江市の東端、島根半島の先端に近い美保関町。その中にある北浦地区は、日本海に面した小さな集落。
「北浦海水浴場」には夏になると県内外から多くの海水浴客が訪れます。
一方、集落に暮らす人たちの生活は漁業や農業と深く結びついており、海と山の両方に囲まれた自然豊かな環境が広がっています。
そんな北浦ですが、近年は過疎化が深刻に。2025年時点で人口は126人・50世帯、平均年齢は約55歳。かつて地域を支えてきた産業も縮小し、山や畑、海辺の管理も難しくなっています。
そんな現実と向き合いながら、地域の未来を諦めていない人たちがいます。それが「北ミラ会」です。
人口減少をきっかけに生まれた「北ミラ会」
「北浦のミライを考える会」、通称「北ミラ会」。
発足したのは2023年。北浦出身者や北浦に関わりのある20〜50代を中心に現在19人ほどが参加し、「きたうら海辺市」などのイベントにも参加しています。
竹林整備が地域課題のひとつである中、「せっかくなら伐採した竹を地域資源にできないか」といった逆転の発想から、タケノコを使った活動が始まりました。
2024年には初めてタケノコを塩漬けに。地域のみんなで作り食べてみたところ、これが中々おいしい!
以降、毎年5月にタケノコを収穫し、塩漬けにする活動へとつながっています。
中国産や市販品と食べ比べ!「北浦タケノコ」の強みは?
国内で流通するメンマのほとんどが、実は輸入品。国産品はごくわずかなのだとか。
一方近年では、放置竹林の整備と組み合わせた「純国産メンマ」の取り組みが全国に広がっています。
価格だけで輸入品と勝負するのは、中々難しい。
そこで必要となるのが「北浦だからこそ買いたくなる価値」。竹林整備につながること、地域みんなで作っていること、北浦というストーリー。タケノコを売るのではなく、その背景ごと価値にできないかを考えていきます。
いよいよお待ちかねの実食タイム!
テーブルには北浦で作ったタケノコのほか、スーパーなどで購入した市販品が並びます。まずは味付けを極力シンプルにして、それぞれの食感や風味を食べ比べ。
実際に食べてみると、北浦のタケノコはシャキシャキとした歯応えがかなりしっかり!
噛んだ時の存在感があり、市販品とはまた違った食感です。クセは強くなく、タケノコそのものの風味が感じられるナチュラルな味わい。
参加者からも、食感の良さを評価する声が上がっていました。
続いては「北浦たけのこ」を様々な味付けで試食。
和風の味付けにしたもの、ピリ辛に仕上げたもの、焼いて香ばしさを付けたもの、クリーミーな味付けなど、タケノコが次々登場します。
タケノコを食べながら「これはおいしい!」、「こんな料理もできそう」、「だったら、こうしてみたら?」と、次々にアイデアが飛び交います。
同じタケノコでも、調理方法ひとつで印象がガラリと変わる。メンマ作りから始まった活動ではあるものの、実際に食べ比べてみると、食材そのものをどう楽しむかといった可能性が見えてきます。
商品化だけが正解じゃない?地元で販売するアイデアも
試食を終えたら、最後は「価値の再定義」。
どこで売るのか、いくらで提供するのか、誰に食べてもらいたいのか。参加者みんなで意見を出し合います。
商品化する方法もありますが、加工設備やパッケージ、衛生管理、流通など、様々なコストや仕組みが必要。小さな集落の活動だけに、人手も限られています。
そこで出てきたアイデアのひとつが、期間限定で開く「タケノコ居酒屋」。北浦を訪れた人に、その場で北浦タケノコを使った料理を食べてもらう。それなら商品だけを売るのではなく、「北浦へ来てもらう」という目的にもつながります。
「タケノコ居酒屋」って、なんだかおもしろそう!
というわけで、最後は満場一致。さすが、飯田さん!さすが、北ミラ会の団結力!
今後の展開がますます楽しみですね!
タケノコ一本から、人口126人の集落の未来を考える
今回のワークショップで印象的だったのは、地域課題について話しているのに、会場の雰囲気がとにかく明るかったこと。
地方には課題が山積みですが、みんなで一緒に考えるって楽しいですよね。
人口126人の小さな集落で始まった「北浦たけのこ」の挑戦。
これからどんな形に育っていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
竹林伐採ワークショップの様子はコチラ!
YouTubeチャンネル「ラズダTV」では、竹を伐採してメンマを作るワークショップに参加。
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部べーやん
山陰のタウン情報誌「ラズダ」の編集者。出雲市佐田町出身。
新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!
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