自然が材料?県外からもパン好きが集まる智頭町『タルマーリー』の魅力

編集部べーやん
編集部べーやん

パン作りの最適地を求めて全国を転々。そしてたどり着いたのが智頭でした!

中国山地のド真ん中、鳥取県智頭町の山深い集落。そんな場所に廃園となった保育園を改装したベーカリー『タルマーリー』があります。

山奥、カフェ、保育園と、興味をそそられるキーワード満載のこちら。パン作りに最適な地を求め、千葉、岡山と転々としてきたオーナー渡邉イタルさん・マリコさん夫妻の理想に応えてくれた、というのがこの場所である答えのすべてです。

イタルとマリコで『タルマーリー』。夫が作り、妻が売る。夫唱婦随は創業以来変わらないスタイル。

智頭町はパン作りの理想を叶えた要素が満載

夫妻の理想を叶えたひとつ目の要素が「きれいな空気と水」。

実はご主人のイタルさん、空気中に漂う野生の菌を採取してパンを発酵させるという技術を持った“無から有を生み出す”達人。

だからこそ、面積の約93%を森林が占める鳥取県智頭町の恵まれた環境に惹かれたのだそう。

野生の菌を使い、長時間の熟成発酵。岡山県産小麦を中心に自家製粉にこだわるパン作り。

当然、バターや牛乳、卵類の不使用も徹底するが、それらの材料を使えば手軽においしくなるという意味から“うまさの特急券”と呼ぶイタルさんは、「便利な券を使わないで、いかにうまいパンを作るか? そこが難しくもあり、おもしろいところ」と笑う姿が印象的でした。

酵母や製法による違いで楽しむ『タルマーリー』のパン。新鮮な粉の香りと酵母の酸味が深い味わいを生み出します。このパンを求めに、遠方からわざわざ訪れる人も多いんですよ!

現在のパン工房はイタルさんから指導を受けたスタッフが切り盛り。「お陰でビールに没頭できる」とイタルさん。

理想を叶えた2つ目の要素「ビール造り」!

2つ目が「ビール造り」。

「ビールを造るのには岡山は手狭。そんな時に紹介されたのがこの場所。この規模ならビール造りも可能だと移転を決意しました」と教えてくれました。

パン作りは現在、スタッフに任せて、野生の酵母と地元の天然水によるビール造りに没頭する日々を送っているイタルさん。

「その次はソーセージ、そしてチーズとやることはたくさん!」。

山奥カフェの挑戦はまだまだ続きます!

かつての教室がカフェに。広い元保育室は販売コーナーと厨房になり、給食室はビール醸造室に生まれ変わりました。
豊かな緑をバックにしたがえたスペシャルなロケーションも魅力。広い庭もあるので、一日中ゆっくりと過ごせそうです。

カフェのイチオシの逸品!

数量限定の「イノシシ肉のハンバーガー」(イートイン913円、テイクアウト896円)。

自家製酒種のバンズを使い、地元で獲られたジビエと旬の野菜をたっぷりサンドしたボリューム満点のハンバーガーはさっぱりしたテイストが楽しめます。

そのほかにも、自家製ビール酵母の生地、ペレットオーブンで焼き上げる「ピザ」や、すべて野生酵母だけで醸造するタルマーリーならではの「クラフトビール」もこちらのカフェでいただけますよ~!

いればいるほどに、なんだか自然の魅力に包まれているような不思議な気分になれる場所。

パンやビールといったモノだけでなく、漂う空気感も含めた「豊かなコト」にふれられる最高のスポットでした!

タルマーリー

タルマーリー

電 話:0858-71-0106

住 所:鳥取県八頭郡智頭町大背214-1

営 業:【パン販売】11:00~17:00【カフェ】11:00~16:00【ピザ 】11:00~14:00、土日祝11:00~15:00

休 み:火・水曜

駐 車:12台

情 報:HP FB Twitter Insatgram

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

★あなたからの情報提供お待ちしてます!

シェアする!
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を書いた人
編集部べーやん

タウン情報ラズダ編集部

編集部べーやん

山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!

【べーやんの過去記事一覧はこちら】

YouTubeチャンネル【Lazuda TV】

べーやんのTwitter

会社のべーやんブログ