知らないと損する!?文化事業の「助成金」の受け方【第3回】『しまね文化振興財団(島根県)』

編集部べーやん
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助成事業「しまね文化ファンド」を知ろう

地元を盛り上げるために何か事業をやりたい!というときに、資金調達は大きな悩みのひとつ。コンサートや演劇公演をするにしても、施設利用料、広告PR物の制作費など何かと費用がかかります。

そんな時に検討したいのが『しまね文化振興財団』が推進している助成事業「しまね文化ファンド」。島根県民が自ら企画し、主体者となって行う文化事業を助成金でバックアップしてくれます。

「しまね文化ファンド」の仕組みについて教えてもらうべく、島根県松江市にある『しまね文化ファンド事務局』の前島頼子さんに直接お話を伺ってきました。

第3回となる今回のテーマは「助成申込み~事業終了までの流れ」について。

関連記事:【第1回】知らないと損する!? 文化事業の「助成金」の受け方

関連記事:【第2回】知らないと損する!? 文化事業の「助成金」の受け方

助成金ってどうやって申込むの?

―前島さん、前回に引き続きよろしくお願いします。

「こちらこそよろしくお願いします」

―単刀直入に伺いますが、助成金はどのようにして申込めばいいのでしょうか?

「申込みに必要な書類を揃えてご提出いただきます。募集要項や書類は「しまね文化ファンド」HPからダウンロードできますし、現物が欲しい方は当事務局のほか、各市町村窓口、各県民センター、主要な公立文化施設などにも配布しています」

―どのような書類が必要なのでしょうか?

「次のような書類です。簡単にご説明しますね。

①助成申込書  1部
団体の概要、事業の総事業費や助成希望額などを記入する書類。定型様式あり。HPからダウンロード可。

②申請事業計画書  1部
事業計画や目的などを説明する重要な書類。定型様式あり。HPからダウンロード可。

③収入支出予算書  2部
事業の収入・支出予算をまとめた書類。書式は任意、HPに記入例あり。

④団体の会則(団体紹介資料)  2部
団体についての紹介資料となるもの。書式は任意、HPに記入例あり。

⑤会員名簿  2部
団体の会員名簿。書式は任意。

⑥過去の活動記録  2部
チラシやプログラム、新聞記事など、団体の過去の活動が分かる資料。活動実績がある団体のみ必要。

⑦その他の添付書類  1部
海外渡航事業の場合など特殊な事業のみ必要」

―いろいろな書類が必要で、ちょっと大変そうですね。

「確かに、こんなに?と思われるかもしれません。①~⑤まではどこの団体も必要ですが、⑥と⑦の書類は場合によっては不要です。HPに記入例や作成例を掲載しています」

―例えば、事務局の方に相談しながら書類作成を進めることもできるのでしょうか?

「もちろんです。メールや電話などでやり取りしながら、書類の準備をお手伝いします」

助成の審査~助成金の受け取り方について

―審査はどのように行われるのですか?

「書類審査となります。事前にヒアリングを行い、内容をしっかり確認したうえで何かまずい点があれば、書類の修正などをご提案します。採否の結果は文書でお知らせしますが、助成決定団体には、決定通知と合わせて助成金給付手続に必要な書類をお送りします」

―審査会の前にもいろいろなサポートがあるのですね。ちなみに、肝心の助成金はいつ貰えるのですか?

「給付の受け取り方は次の2パターンです。資金繰りに応じてお選びいただきます。
①事業終了後に助成決定額を一括まとめて受け取る方法
②事業前に採択金額の7割を、事業終了後に残り3割を受け取る方法」

―事前にいくらかもらえると、事業も安心して進められますね。

「事業前でも会場費や印刷代などの支払いは発生しますので、事前給付も可能としています」

―このほか、何かルールはあるのでしょうか?

「はい。しまね文化ファンドの助成金を受けて実施することを県民の皆様に知ってもらうため、チラシやポスターに指定のマークなどを表記いただきます。また、多くの方に関心を持ってもらうため、SNSなどを使って事業のPRをするようお願いしています」

―事業が無事終わった後は?

「実績報告書をご提出いただきます。その内容を確認し、問題無ければ助成金の精算給付を行います。これで一連の手続きはひとまず終了、お疲れ様でした!となります」
 

ホームページで過去の助成事業を見てみよう

―助成決定後はホームページで公表されるとのことでした。ということは、過去の助成事業はホームページで閲覧できるのですか?

「はい、しまね文化ファンドのHPでは、これまでどの様な事業が採択されてきたか、対象事業の目安になるよう事業概要などを公開しています。また、これまでの採択件数なども合わせて公開しています」

―申請したけど不採択だった、という残念な結果もありますよね。審査は厳しいのでしょうか。​

「助成基準に沿って審査しますので、基準から外れていたら不採択になってしまいます。ちなみに、2014年度以降の採択率は95%以上、2017~2019年度は100%で申請事業全てが採択されました」

―とても高い採択率ですね!何か理由があるのでしょうか。​

「はい。実は、多くの団体さんが申請前に相談なさいます。この事前相談がポイントで、もし採択が難しい内容であれば、どこをどう変えれば採択可能になるかなど、できる限りのアドバイスをいたします。事前相談は簡単で構いません。できれば早めに、気軽にご連絡いただければと思います」

―つまり、事前相談で基準に沿って軌道修正などをするわけですね。悩む前に、まずは相談ですね。とても心強いです。​

「助成金をうまく使えば、これまで手が届かなかった事業も実現します。採択団体さんからは「思ったより助成の手続きが楽だった」と仰います。島根の団体さんは全国区で見てまだまだ助成金に消極的。でも、それはとても勿体ないこと。しまね文化ファンド事務局がしっかりサポートしますので、安心してチャレンジしていただきたい。島根文化を一緒に創りましょう!」

―前島さん、ありがとうございました!

4/27より「2020年度後期募集」受付開始!

しまね文化ファンド 2020年度後期募集

受付期間:2020年4月27日(月)~5月29日(金)当日消印有効

[事業実施期間]2020年9月1日~2021年3月31日

[助成決定予定]2020年7月下旬

 

情報は下記HPからチェックできます。また、助成申込書のダウンロードも可能です。

公益信託しまね文化ファンド

問い合わせ先

公益財団法人 しまね文化振興財団

シマネブンカシンコウザイダン

電 話:0852-22-5500

住 所:島根県松江市殿町1

情 報:HP 「しまね文化ファンド」助成事業HP

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

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タウン情報ラズダ編集部

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山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!

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