倉吉博物館開館50周年記念特別展 大御堂廃寺~仏教の華ひらくはじまりの寺~
2024/09/01(日)~
2024/10/14(月)
倉吉市
倉吉博物館
学習・体験展覧会・アート
白隠慧鶴(はくいんえかく、1686-1768)は、江戸時代に臨済宗を中興した高僧として知られ、生涯をかけて民衆へ禅を広めることに尽力した。禅の普及のために、たくさんの書画をしたためたことでも知られている。
白隠門下の中でも、十大弟子に数えられる2人の名僧が、出雲国で住職としてつとめていた。天倫寺(てんりんじ、松江市堂形町)7世の円桂祖純(えんけいそじゅん)と、永徳寺(えいとくじ、出雲市斐川町学頭)4世の葦津慧隆(いしんえりゅう)である。この2人がいたためか、松江や出雲には師・白隠の描いた画や書が多く残っている。
そして白隠に禅を学んだ画家で、日本の文人画を大成したといわれる池大雅(いけたいが、1723-76)は、円桂と葦津を頼って出雲国へ訪れたといわれる。両寺はじめ出雲地方には大雅の足跡が遺されてる。大雅が逗留したといわれている斐川の豪農・勝部家は、大雅のほかにも多くの文人墨客が滞在した。
その1人である曹洞宗の名僧の風外本高(ふうがいほんこう、1779-1847)は、勝部家につたわる大雅の書画に学び、当主の6代本右衛門尚賢(なおかた)からもてなされるとともに、文雅に親しむ知己となった。
また、尚賢のはからいにより、風外のために徳林寺(とくりんじ、出雲市斐川町坂田、現在は廃寺)が再興され、そこで当地の人々に禅の教えを説いた。なお、風外の薫陶を受けた勝部家7代栄忠(しげただ)は、明治初頭に松江城を取り壊しの危機から救った人物としても当地でよく知られている。
本展では、白隠、大雅、風外という当地ゆかりの3人による書画を展観し、松江や出雲での足跡や伝承などを紹介する。心ゆさぶる作品の数々を楽しもう。
日程 | 【前期】4月28日(金)~5月28日(日)【後期】5月30日(火)~6月25日(日)9:00~17:00(最終入館16:30) |
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会場 | 松江歴史館 企画展示室 |
住所・地図 | 島根県松江市殿町279 [MAP] |
電話 | 0852-32-1607 |
料金 | 入場大人500円、小中生250円、未就学児無料※学生は学生証の提示で400円 |
お問い合わせ | 松江歴史館 |
URL | https://matsu-reki.jp/exhibition/4986/ |
備考 | 休み:月曜(5/1は開館) |
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