子どもの夏のお家遊びはプール!?暑さに負けない体を作ろう!【藤原さんの育児学Vol.26】

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

暑い夏に負けない体を小さいうちから育てよう!

今年も夏休みがやってきました。コロナでイベントや旅行は自粛する中、お家での遊び方に悩みますよね。
今回は、お家時間が延びる時期に気をつけたい「子どもの体作り」について書いていきたいと思います。

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暑さに強い体づくりは「生活環境」がポイントに

夏休みと言えば、宿題やラジオ体操、海や山、夏祭りなど、たくさんのキーワードがイメージできますうよね。
そして何より暑さとの戦いです。

この暑さに強い体を作るには、3才頃までの生活環境が影響していると言われています。
体温調節を担う汗腺の数は、3才頃までに汗を出す経験をしていないと増えないため、寒い国で育ったり、エアコンを付けっぱなしの生活では、暑さに強い体を作ることができません。

小学生が熱中症で倒れるニュースが毎年流れますが、授業の環境や配慮といった問題以前に、その子の幼少期における体作りができていなかった事も要因と考えられます。

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日光を浴びることで“視力”に良い影響が!?

また、ほんの数年前の東京では「夏の紫外線で子どもの目が日焼けする」と言う眼科医が居たために、幼稚園児がサングラスをかけて登園していた時代があります。
子ども用品メーカーも、これを商機にと子ども向けサングラスを発売していたので、育児に意識の高い家庭で子ども向けサングラスが広がっていったようです。

この頃、世界では既に幼少期にこそ“1日1時間程度の日光を浴びることが将来の近視化を防ぐ”と、論文が発表され対策が進んでいたので、我が家ではもちろん、子どもたちを積極的に太陽の下で遊ばせていましたし、幼稚園などの講演でもお伝えしていました。

昨年、東京のある小学校では、8割の子どもたちが近視になり、眼鏡をかけている事がメディアなどでも問題として取り上げられました。
厚生労働省もデータを集めているとの報道でしたが、その後が気になります。

サングラスもエアコンも、自然界には存在しない人間が作った物なので、適度な仕様を心がけないと生物としての機能が育たなくなってしまいます。
私の心配は近年、園庭もない保育園がたくさん造られ、夏でも一日中薄暗くエアコンで冷え切った部屋で子どもが育っている事です。

子どもの目が日焼けする危険を訴えた眼科医は、きっと現代の子どもたちが実際に目が弱くなっている事を危惧したからだと思いますが、結果として子どもたちの視力を悪化させる方向に作用してしまいました。

インターネットで様々な情報が得られる時代。しかし、当たり前の事は情報として流れません。
子どもたちが「公園に行きたい」と言うのには、実は「体を成長させたい」という生物の本能があるのかもしれませんね。

小さい子どもを炎天下で遊ばせるのは要注意!

体作りが大切な事は分かったとして、いきなり炎天下の外で遊ぶような事は絶対に止めましょう!
3才頃までに汗腺の数が決まると書きましたが、逆に見れば、それまでの子どもは汗のコントロール力が未熟です。

大人は、外気温や湿度などから不快感を感じ、汗の量を無意識に微妙な調整をしていますが、赤ちゃんは「暑い」と体が感じたらドバッと汗を出してしまい、脱水症状になるなどの危険があります。

朝起きた時に、赤ちゃんが寝ていた布団の下を見ると、おねしょをしたかのように濡れている事がありますが、こういった経験を繰り返しながら体温調節をコントロールする力を育てているのです。

朝起きたら水分補給する事は、大人も子どもも大切な事なので、子どもが家に居る夏休み期間中は特に水分補給に意識しましょう。

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体づくりにオススメは「プール」!ひと工夫で飽きずに遊べます

では最後に、体作りにオススメの遊びを紹介しますね。
やはりプール! 子どもたちは水遊びが大好きですよね。

ホームセンターなどで販売しているビニールプールを用意してあげましょう。
大人の気持ちとしては、大きなタイプを用意してあげたくなりますが、水を入れるのにも時間がかかり片付けも大変なので、コンパクトな物がオススメです。最近では、賃貸アパート・マンションのベランダにも設置できるコンパクトなタイプもありますよ。

そして我が家で人気の遊びは、かき氷器を用意して、氷玉を作って浮かべたり食べたりしながら遊んでいます。
一度に遊ぶ時間は1時間以内を目安にして、午前と午後と1日に2回遊ぶ事もあります。

今年は梅雨明けが遅いので、まだ1回しかプールを出していませんが、この夏も子どもたちとたくさん水遊びしてあげたいと思います。

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※人間は水深が15cmあれば溺れる危険があります。子どもと水遊びをするときには、一瞬たりとも目を離さない様にしましょう。
※子どもが勝手に遊ばないように、プールの水は遊び終わったらすぐに抜きましょう。

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

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この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

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