「ブックヤード」の書店員さんが選ぶ「笑える」「泣ける」「驚く」小説3冊
地元書店がオススメする「笑・泣・驚」の本ベスト3
おうちで過ごしていて暇な時間が生まれると、ついダラダラしちゃいませんか?
私もスマホとかをいじりながら一日中ボーッと過ごすと「なんだか時間をムダにしちゃったな…」と感じてしまう時があります。
空白の時間を有効に使うには「読書」がピッタリかもしれません。ソファで横になりながら、キッチンで食後のコーヒーを飲みながら、新しい考え方にふれたり、語彙力や教養を身につけたり。
今回は、鳥取県米子市で複数店舗を展開する書店『ブックヤード』の書店員さんから、笑える・泣ける・ビックリ驚けるオススメ小説&絵本を、それぞれ一冊ずつセレクトしてもらいました! 暇つぶしならぬ「ヒマ活かし」になりそうな一冊をぜひ探してみてください。
涙腺崩壊!?「泣ける小説」
ライオンのおやつ
著者:小川糸 ポプラ社/1620円
■■書店員さんのコメント■■
人生の最後に食べたい「おやつ」って?自分なら何を選ぶか…?
がんを患い余命宣告を受けた主人公の雫は、瀬戸内海に浮かぶレモンの島にあるホスピス(施設)を終の住処に選ぶ。隠れ家ホテルのようなやさしい空間、どこかあきらめていた人生だった彼女の死を前にした生き生きとした「生」に、じんわりと温かい涙が。
いま生きていることに感謝したくなる、涙なしでは読めない感動の物語です。それぞれのホスピス人生の「食べたかったおやつ」にまつわるエピソードがとにかく泣けるほか、島やホスピスで出会う人間関係も見どころのひとつです。
コロナ禍の中、ネガティブな心に沁みわたる爽快な読後感を味わってください。
爆笑必至!?「笑える絵本」
とんでもない
著者:鈴木のりたけ アリス館/1620円
■■書店員さんのコメント■■
「ぼくはどこにでもいるふつうの子」という男の子のつぶやきから話が始まります。
誰だってみんな、自分ではない誰かを「うらやましい」と思う気持ちを持っているけど、そんなうらやましいと思うことほど大変なことがい~っぱい。
登場する動物たちの悩みを聞いて「みんな違ってみんな大変」そう思うはず。それぞれの動物たちの悩みを、迫力のある絵とユ-モアで描いた一冊です。
不機嫌なウサギ、家々の煙突から飛び出たキリンたちの顔、ネコの大群の悪い顔つき、ヒョウ柄のパンツをはいて気だるそうなライオンなど動物たちの「とんでもない」という表情に注目しながら読んでみて下さい。きっと何度でも笑いが込み上げてきますよ。
絵の中には鈴木のりたけさんのユ-モアが満載。お話も納得いくおもしろさで、大人でも楽しめる絵本です。
アッと驚く展開!「ビックリする小説」
呪殺島の殺人
著者:萩原麻里 新潮社/766円
■■書店員さんのコメント■■
後頭部の激しい痛みとともに目を覚ました秋津真白。手には血染めナイフを握った状態で、目の前には伯母である赤江神楽の遺体。
「犯人は僕?」しかし、彼は全ての記憶を失っていた。呪術島にある伯母の屋敷で起こる密室事件。犯人は記憶喪失の甥である真白なのか、それとも真白以外に招かれた7人の中にいるのか。
誰が味方で、誰が敵なのか、読めば読むほどみんな怪しく思えてくる新感覚密室推理小説です。
大多数から犯人扱いされながらも能天気な真白と、冷戦沈着呪いマニア女子の小陶里のやり取りも見どころ。「呪い」というテーマとライトな主人公のキャラクターのミスマッチがとても面白く、普段あまりミステリを読まない方にも読みやすいオススメの一冊です。
ISBN:9784101801926
推薦人:田中礼子さん(BookYard.CHAPTER1)
BookYard.CHAPTER1
電 話:0859-38-5050
住 所:鳥取県米子市道笑町4-27-1 [MAP]
営 業:9:00~20:00
休 み:なし
駐 車:83台
情 報:HP
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部べーやん
山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!
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