幼児・子どものお片付けで習慣にして欲しい3つのポイント【おかたづけ“エバラPOINT”vol.27】
子どものお片付け習慣は「完璧を求めず」に「子どもの経験」を優先して
4月から新生活や入学・入園、または引っ越しなどで、生活が大きく変わった家庭も多いと思います。また中には、そんな身近な方の様子を見守っている方もいらっしゃるでしょう。
小さいうちから子どもに身につけさせたい生活習慣はいろいろあると思いますが、今回は幼児期の子どもが「これだけできたら花まる!」というお片付けの3つのポイントについてご紹介します。
【幼児・子どものお片付け1】家に帰すこと(使ったら戻す)を常に意識
小さな子どものお片付けは完璧を求めてはいけません。
たくさんあるおもちゃを、完璧に片付けるのは子どもにとっては高いハードルです。ざっくりでいいので「使ったらおうちへ帰す(収納)」ことだけを徹底しましょう。
この時に気を付けないといけないのは、先回りして大人が命令しないこと。指示待ちタイプの人間になってしまいます。
【幼児・子どものお片付け2】衣類は手のひらを使って畳む
生まれてから人生の最期まで常にお世話になっているモノが衣類。そういった点で「服を畳む」って実はとても大事なことなんです。
病気やケガをした時「手当て」をしますよね? 手を当てると書きます。いい子いい子と頭をなでたりハグしたり、手を繋ぐのも手のひらを使います。
手のひらって愛情がたくさん出やすいところなんです。だから、手のひらを使って服を畳むことで、モノを丁寧に扱い、愛情と感謝を持つことができます。
服を畳むって苦手だったり、難しいと思ったりしがちですが、まずは子どもなりの畳み方OKです。何よりもやってみることがポイント。
【幼児・子どものお片付け3】間違ってもOK!自分自身で判断
年齢を重ねるごとに増えていくおもちゃ。時には要・不要の判断をしないといけない時があります。
この判断力は日々の生活の中で養われていきます。普段の生活の中でまず「子ども自身が判断する」ということを習慣にさせてください。
判断基準は「本当に必要か」。そうする事で判断力が身に付きます。親の考えとのギャップに驚くこともあると思いますが、ナゼ?どこが気に入った?大切にできる?と意見に耳を傾けてあげてください。真剣に納得して得たものは愛着が湧き、結果としてモノを大切にできます。
時に選択を間違うことがあるかもしれないけれどそれも大切な経験。おもちゃで間違ってもいいんです。そこから学ぶことこそが本質なんです。
お片付けを小さい頃から根気よく伝えていれば、子どもの将来にもきっと役に立つ
これからたくさんの人生の選択をしていく子どもたち。小さい頃からモノと向き合うお片付け方法を学んだ子どもたちは、モノを上手に扱えるようになります。
そして、お片付けで培った判断力は将来、悩みや問題を目の前にした時に、人生を切り開く大きな力になるハズです。お箸の持ち方や挨拶を根気よく教えるように、お片付けも根気よく伝えてあげてくださいね!
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この記事を書いた人
整理収納アドバイザー
教えてエバラさん
「田舎で片付ける女」こと、整理収納アドバイザー1級・2級認定講師の資格を持つ“おかたづけ”のスペシャリスト。出会った人を元気にしてくれるエネルギッシュな人柄で、3人の子育てをしながら講演、テレビ出演、個人宅へのお片付けサービスなど幅広く活動。毎日の家事や生活を快適に送れるお家作りのお手伝いをしています。
山陰各地で「おかたづけ」に関する講演のほか、テレビ・ラジオ・雑誌等、出演、執筆も多数。
タイのバンコクで発行されている東南アジア初の最も歴史と信頼のある日本語新聞「バンコク週報」にも連載中。鳥取SDGs伝道師。
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鳥取県【整理収納アドバイザー 江原朋美】(HP)
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