夏休みは子どもとの会話が減る危機!会話を増やすコツと考え方のポイント【藤原さんの育児学Vol.51】
子どもの夏休みは「外遊び」と「一緒に」が健康に楽しく過ごすキーワード
オリンピックが始まり、選手たちの頑張る姿に毎日感動します。
ただ、若い時みたいに真似してスポーツに取り組めないことが残念。私は10代の頃からMTB(マウンテンバイク)のレースに参加していたので、今オリンピックでレース映像を見ると山に行きたくなります(笑)
ただ、体力が付いていかないですし、調子に乗ってケガする中年オヤジはみんなに迷惑なのでガマンしてますが……。
さて、夏休みに入って子どもたちが家で過ごす時期になりました。みなさんのお家では、どう対応されていますか?
祖父・祖母のお家に行ってもらったり、子どもだけで家に留守番させていたり。あとは学童や保育園でしょうか。勉強面でも健康面でも、そして安全面でも心配になりますよね。
家での時間が増えることで「視力」への影響も
この時期、私が特に心配するのは子どもの身体と心の成長に関してです。
先日、文部科学省が2020年度の学校保険統計調査を発表し、裸眼視力1.0未満の小中学生の割合が過去最悪となったというニュースが流れました。
同時に、言われたのはスマホやタブレットなどのデジタル端末の利用が原因ではという意見。どうしても日本ではスマホなどのデジタル端末を悪者にしたい風潮がありますね。昔はそれがテレビでしたが……。
当コラムで何度も書いているように、視力の悪化には太陽に当たる時間、外で遊ぶ時間が減っている事が問題です。
コロナ禍で、特に外に出られなくなっているので、お家でネット動画を見る時間が増えてしまいますよね。緊急事態宣言発令区域では、テレワーク推進していますが、大人も太陽を浴びないとビタミンDは生成されませんよ。
また、あまりニュースなどでは取り上げられませんが、私個人の見解として出産時の低体重や未熟児での誕生も、数字で見ると視力と関係がありそうです。
以前なら助けられなかった命も、医療が発達し出産が可能になってきました。とはいえ、まだまだ医療も発展途上の段階。生まれ持って目や身体に障害がある子どもは増えています。
こういったスマホや日光とは関係ない視力の弱い子どもさんに関しては、社会、行政によるサポートや支援が必要だと思います。
夏休みは、いつも以上に子どもと「会話を増やす」ことを意識
コロナ禍においては、友達と会って遊ぶ時間も減ってしまいます。
先日、近くの商店に娘と買い物に行ったのですが、そこのお婆ちゃんが「夏休みに入ったというのに子どもの姿が見えなくなった」と嘆いておられました。
会話は、脳を活性化する効果がある大切な行動です。しかし、特に今年の夏休みでは子どもが一日に話す語彙数は大きく減少しているのではないでしょうか?
私もついついオリンピック中継に熱中してしまい、子どもの問いに簡素に答えているので、この文を書きながら反省しています。本当は、スポーツのルールを教えたり、外国の文化などを話せたりできたらいいのでしょうけど。
そこで私はこの夏、息子にマンガを数冊買ってきました。
柔道マンガ「YAWARA」などで有名な浦和直樹さんが絵を担当している「マスターキートン」。私の大好きな漫画です。殺人事件などもある大人向けの内容ですが、小学6年生の息子がようやく楽しめるようになってきてくれたのです。
日本の誇る文化、マンガ。親子で一緒に読むと、自然と会話が盛り上がっていきます。
一方、5才の娘には、塗り絵、間違い探し、迷路などをネットの無料ダウンロードサイトから印刷して一緒にチャレンジしています。上の子が5才の時にも同じように遊んでいたのですが、楽しいらしく何十枚印刷しても次々問題を解いていきます。
マンガや塗り絵以外にも、みなさんの家庭で同様の事を行っておられる方も少なくないと思いますが、いくつかポイントをお伝えしておきたいと思います。
マンガを選ぶ時のポイント
選択肢を用意してあげましょう
子どもの読みたいマンガを買い与えたり、親の読みたいマンガを押しつけたりせず、3種類くらいの難易度の作品から選ばせてあげましょう。親は選択肢を用意する事が大切な仕事です。
親子で一緒に読みましょう
子どもは新しい刺激が入りますが、大人は昔読んだマンガを思い出す事で脳が活性化します。一緒に読むと子どもは連帯意識も出てきますし、罪悪感から解放されます。最近の子どもは真面目なのか、勉強せずにマンガを読むことに罪悪感を感じる子もいるんですよね。
子どものお小遣いで買わせてはダメ
最近のマンガは値段も高くなっていますが、自分で買うと友達にあげたり中古で売ったり、大切にしなくなります。本は大切な物。我が家では文字の書いてある物は親が買うことにしています。
無料サイトなどからダウンロードする際のポイント
大人が見ているところで挑戦させましょう
どこで悩みどう考えているのかを知ると、適切な難易度のものを探せます。まずは簡単なものから挑戦してみましょう。
鉛筆やペンなど筆記具をいろいろ用意してあげましょう
塗り絵はもちろん、迷路や文字を書く時にも様々な筆記具を変えてみるのも飽きさせないコツ。「握る」という動作も脳を鍛えるので太さや形の違う筆記具で書いてみましょう。
名前や日付を書きましょう
5才にもなれば自分の名前はひらがなで書けるようになりたいところ。何回も書いて練習しましょう。下の子などと何歳何ヶ月の時に何ができていたのかデータを比べることも大切です。
という事で、今回のコラムをまとめますと、コロナ禍でオリンピックが盛り上がる今年の夏休み。
お家でテレビばかり見ているのではなく、太陽が傾いてきた夕方でもいいので外に出る時間をつくり、子どもとの会話を増やす努力を大人はしましょう!という自戒をの念を込めた内容でした。
上記のポイントは、夏休みの宿題や参考書に取り組むときにも意識してもらえたらなと思います。
では、楽しい夏の思い出たくさん作ってくださいね。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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コーセリプロジェクトHP