四季折々でしつらえも変化。石見銀山『熊谷家住宅』で昔の生活をプチ体験

編集部いしやん
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地元の女性たちが守り受け継ぐ大田市・石見銀山の国重要文化財『熊谷家住宅』

島根県西部・大田市にある世界遺産・石見銀山。

貴重な鉱山遺跡に加え、周辺の大森地区の町並みはどこか懐かしく、古き良き日本の原風景が残る人気の観光エリア。ノスタルジックな町並みには、オシャレなカフェやベーカリーなども立ち並び、年間を通じて多くの人が訪れます。

その町並みの玄関口から少し奥に進んだあたりにある『熊谷家(くまがいけ)住宅』。国の重要文化財にも指定されている、かつての有力商人のお屋敷をご紹介します。

『熊谷家住宅』の場所・アクセス

『熊谷家住宅』があるのは大田市大森町。世界遺産・石見銀山のお膝元、大森地区の町並みにあり、『龍源寺間歩』や近くの『石見銀山資料館』ともに、銀山観光の外せない見どころのひとつです。

石見銀山は世界遺産に登録されており、環境保全のためパークアンドライドを実施中。車の場合は『石見銀山世界遺産センター』へ車をとめ、そこからバスに乗って現地へ。

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往時の栄華を今に伝える豪商の邸宅『熊谷家住宅』。四季折々のしつらえで日本家屋の様式美を現代に

かつての石見銀山において、鉱山経営、金融業、酒造業、さらには大森代官所の掛屋・郷宿・御用達なども行った豪商・熊谷家のお屋敷『熊谷家住宅』。

江戸時代後期から末期にかけての御料の有力商人の身分や、生活の変遷をもっとも良く示す民家建築として、1998年には、国の重要文化財にも指定。

現在の建物は寛政12年の大火後に再建されたもので、重要文化財指定後、5年の歳月をかけて保存修理されたもの。要人を迎えるための座敷をはじめ、多くの部屋を見学することができるんです。

屋敷は総漆喰塗りの土塀で囲まれ、主屋と5棟の蔵からなるまさに大豪邸。石見銀山が栄えた時代の商家の暮らしぶりを示していますね。

真っ白な漆喰の塀は、大森の町並みの中でもひときわ目を引く存在です。

のれんをくぐり、土間に足を踏み入れれば、頭上には太い梁、ケヤキ製の大黒柱、杉の一枚戸など、どれをとっても立派!往時の栄華を物語る景色が広がります。

台所には、大小合わせて10のかまどが備わり、熊谷家の日常の暮らしが身近に感じられるような空間となっています。

地元の女性たちの手により四季折々のしつらえでおもてなし。昔の暮らしぶりを気軽に体験できるワークショップも不定期開催

何世紀もの間、大森の地で大きな影響力を持った家柄である熊谷家のお屋敷。現在は地元の女性有志で作る「家の女たち」のみなさんによって管理・運営されています。

季節や行事に合わせて、座敷の建具、床の間の飾りを変えるなど、日本住宅らしい心のこもったおもてなしで、訪れる私たちを迎え入れてくれます。

館内のガイドも丁寧で分かりやすいと大好評。季節が変わる度に、また訪れたくなるきめ細かな心遣いの行き届いたしつらえや、おもてなしも大きな魅力です。

また、当時の家事などを体験するワークショップ「熊谷家のむかしの家事教室」などを不定期開催。現在は新型コロナの影響で中止となっていますが、熊谷家のかまどを実際に使って調理するイベントなども開催するなど、江戸時代の暮らしぶりを気軽に体験できてとってもオススメ。

訪れる際は、事前にSNSなどで最新情報をチェックしてからお出かけください。

熊谷家住宅

クマガイケジュウタク
電 話:0854-89-9003
住 所:島根県大田市大森町ハ63 [MAP]
営 業:9:30~17:00
休 み:毎月最終火曜、12/29~1/3*臨時休館の場合あり
料 金:入館大人520円、小中生100円、未就学児無料
駐 車:なし

情 報:HP Twitter Facebook Instagram ココシル山陰WEST

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
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編集部いしやん

タウン情報ラズダ編集部

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島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)

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