赤ちゃんや子どもと距離を近づけるコツ5つ。好かれる人には理由がある!
赤ちゃんや子どもが男性を苦手な理由【藤原さんの育児学Vol.75】
みなさん、こんにちは。夏休み、いかがお過ごしですか?
コロナ禍生活も3年目となり、夏休みのイベントがかなり復活してきていますね。
私が関わっている育児支援グループでも、「子ども達の夏休み宿題やっちゃおうイベント」などを開催し、少人数ながらも活動をスタート。
店頭でも、小さな赤ちゃん連れのお客様が戻ってきて、少しずつですがコロナ前の世界を思い出せるような雰囲気がありますね。
改めて子ども達とふれ合う機会が増えると、しばしば言われるのが「藤原さんって子どもに好かれますよね」というひと言。
私の精神年齢が低いからでしょうか・・・?
いえいえそんな理由ではなく、赤ちゃんや子どもに好かれるにはちゃんと理由があるんです。
今回は、古里への帰省や旅行などで、親戚の子どもや赤ちゃんとふれ合う時のコツ、特に男性へのアドバイスをお伝えしたいと思います。
子どもと距離を近づけるための5つのポイント
よく世間のお母さん方から、本当に何回も耳にする「うちの子は男性が苦手なので〜」との警戒の言葉。
でも実は、男性が苦手なわけではありません。
女性でも、赤ちゃんや子どもに警戒されて泣かれる方はたくさんいますし、逆に「クレヨンしんちゃん」に出てくる幼稚園の園長先生のような慣れている方もおられます。
赤ちゃんが警戒する人には共通の理由があり、それをクリアすれば、誰でも子どもに好かれるようになりますよ、きっと。
ただ、そのステップが簡単なようで難しい・・・。特に日本の男性は苦手な事かもしれませんけど(笑)、頑張ってくださいね!
【ステップ1】ママと会話をしっかりしましょう
私が店頭で最初にするのは、お母さんと話をしっかりする事。そして、その姿を赤ちゃんにしっかり見せる事で警戒心が緩んでいきます。
いきなりハードルが高いかもしれませんが、赤ちゃんや子どもの行動の基本はママ。ママが警戒している人に、心を開くわけがありませんよね。
ここで大切なのは、一方的にならない事。ママと話をしながらも、子どもと目を合わせること。もちろん、ママとも目を合わせないといけませんよ~。
中々、お義父さんとは、ママも会話をするのが苦手だとは思いますが、今後、育児応援や手助けをしてもいたいと思ったら、話の内容は何でもいいので会話の時間を作りましょう。
【ステップ2】いきなり近づかない。距離はじわじわと
ゆっくり近づいては離れ、近づいては離れ、赤ちゃんの表情を見ながら距離を縮めていきましょう。
ママと会話をしながらなら、より早く近づけるはず。
経験豊富な保育士さんなどで、たま~にグイグイと子どもに近寄って避けられる人を見かけますが、親子関係ができている家庭の子どもは、簡単には他人を受け入れないので、急いではいけません。
逆に、兄弟家族が多かったり、小さい時から保育園生活などで慣れていたりする子は、警戒心が低いかもしれません。
【ステップ3】声のトーンを高くしたり、変な声を出して音遊びをしてみましょう
判別は少し難しいですが、赤ちゃんは月例によって心地良い音域が異なります。
たいてい生後8ヶ月頃までの子は、男性の低い声でも嫌がることはないと思います。ですが、9ヶ月を過ぎる頃には赤ちゃん自身がキキー声を出すようになり、耳も育ってくるので、少し高い声でお話ししてあげる方が赤ちゃんの警戒感を和らげることができます。
よくお婆ちゃんなどが声を裏返して赤ちゃんに話しかけている場面を見ますが、赤ちゃんが高い声で喜ぶことを分かっているのかも。
男性は、この“声を裏返して赤ちゃんに声かけする”ことが恥ずかしくてできない方が多いのですが、孫を可愛がるおじいちゃんは、ちゃんと声を裏返らせていますよね。
【ステップ4】とにかく「動き」を
年配の男性は、とにかく動きが遅くなりがち。
子どもは身体を動かしたい欲求が強いですし、家事や育児で動き回っているママを見ているので、動かない人間を警戒します。
表情を機敏に動かしたり、いないいないばぁをしたり、一瞬早く走ってみたり。見た目で変化を作ると子どもは喜び、興味を示すもの。
大人の行動をマネしたい気持ちが高まってきて、どんどん付いてくるようになりますよ。
普段、赤ちゃんや抱っこに慣れていない男性は、赤ちゃんを抱っこするだけでも硬直し動きが止まってしまいます。
それによって赤ちゃんが泣き出し、男性が育児を苦手と感じて、結果的に女性に押しつけるような社会になっていますが、それは単なる怠け行為でしかありません。まずは動いてみましょう!
【ステップ5】あとは経験を積むのみ
やはり、赤ちゃんや子どもとのふれ合い経験がある人は、男性であっても上記の項目を自分の物として会得しているので、たいていのお子さんとすぐに仲良くなれます。
日本社会は、構造的に子どもや赤ちゃんとふれ合う機会が少ないですが、アメリカなどでは高校生はベビーシッターのバイトをしたり、ボーイスカウトなどの他年齢の交流があったりします。
また、欧州では宗教により教会などで子ども達との活動、ホームパーティーの文化が成熟していて家族ぐるみでの付き合いもあり、自然に赤ちゃんや子どもとふれ合う機会が生まれているのではないでしょうか。
日本は、子どもとふれ合う場は教育現場に限られているように感じます。
学校や習い事、スポーツ活動などでは、子ども達多数に対して大人数名という歪な社会が構築されています。それによって、子ども達への犯罪が発見されにくい状況にも。
日本も昔は集落文化などで、地域が協力して子育てをしていた時代がありました。しかし、その時代は女性、特に母親の人権は無視されていたのも事実。
これからの世の中は、私を含めた男性の意識や行動の改革が必要だと訴えて、今回のコラム終了としたいと思います。最後までありがとうございます。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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