コロナ療養を終えて考えるシングルマザー・ファザー二世の育児問題

レインディア藤原さん
レインディア藤原さん

シングル二世の育児問題。さり気ない応援はパワーになる!【藤原さんの育児学Vol.76】

みなさんこんにちは。9月に入って夕暮れも早くなり、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきましたね。

私は、お盆の終わりにコロナに感染してしまい、8月後半は寝込んでいました。

家族の中でも症状の出方が違い、私が一番重症化&長期化したので、子ども達の夏休みを半分潰してしまい、かわいそうな事をしたなと。

特に娘は、楽しみにしていた花火見物はすべて中止。通っている学校は改装中のためプール授業もなく、小学校入学した最初のラジオ体操もコロナで中止。後半はほとんど家の中でディズニープラスチャンネルの動画視聴の日々。

世界中でコロナがまだ終息していない状況。世界中でこんな風に子ども達が過ごしているのかと考えると、病気は仕方がないにしても、何か良いことがみんなにおこって欲しいなと願うばかりです。

さて私自身、コロナ後遺症のブレインフォグのような頭のフワフワ感が残っており、実は文章を繋げるのが少し負担になっています。

そんな状況ですので、読みにくいかもしれませんが、お許しいただければ幸いです。

苦労する人たちが低年齢化。シングル二世の苦悩

今回のコラムは「シングル二世」について書いていこうと思います。

コロナ禍によって、お家で家族揃って過ごす時間が増え、現代日本の様々な問題が顕在化。

私は仕事柄、育児中のお母さん方と会うことが多く、いろいろなお話を聞くのですが、近年増えていると実感するのがシングルマザー(ファザー)二世のママ達。この半世紀で日本の離婚は増えています。

そして、その子達が大人になり、結婚し育児を始めています。育児相談の話を聞いていると、今までとは違った社会問題がちらほら。

昔の日本では、3世代同居など、血縁者をファミリーとして助け合っていた時代もあります。

この頃は、仕事を家族から分け与えられていて、一家の大黒柱は会社の社長のような存在。男が威張っていた時代です。その後、工業化や産業化で一人ひとりが仕事を外で得る時代になり、夫は仕事を与える役目から生活費を納入する役目に変化。

こうなると、夫婦での共同作業はドンドン減り、共同作業がなければ夫婦・家族での達成感も減少していきます。

外の社会でお金を稼ぐと同時に、ストレスを抱え家に持ち帰る。夫婦共働きであれば、一緒に生活する意味は子どもだけになっていったのでしょう。

その流れで、子どもを一年の大半預かる施設を量産した日本では、夫婦・家族をつなぎ止めていた子どもの存在も人任せにできるように。その結果のひとつなのか離婚が増え、冒頭のシングル二世が育児で苦労しなければならない時代に入ってきました。

最近、新聞やニュースなどで、ヤングケアラー問題、宗教二世問題、サードプレイスなど、子ども達が生まれた時から苦労し、逃げ出せない世界に追いやられている社会問題が頻発するようになってきています。

経済大国を作る方法が間違っていたために、苦労する人間が低年齢化してきているのですね。

生まれる前から大変なシングル二世の育児。だからこそ“さり気ない応援”が強力なパワーに

両親が離婚していると、様々なデータが発表されているように、相対的に貧困率が上がっていきます。

ひとり親になると、家庭内で唯一の大人は働きに出かけるため、それが父親であろうと母親であろうと、育児経験の時間数は両親が揃っている家庭に比べて少なくなります。

ひとり親家庭で育った子どもが大人になり、結婚し育児を始めた時、育児の相談を親にしても中々経験がないので答えられない。さらに、経験がないから孫を預かることも上手にできない。

シングル二世の子ども達の育児は、赤ちゃんが誕生する前から大変なんです。

私は、離婚が悪いとか良いと言っているのではありません。

賭け事にハマって借金を作っている、暴力振るうような相手と我慢して一緒に居ても、一度きりの人生の過ごし方としてはオススメできません。

自分や子どもを守るための離婚、これは尊重される判断でもあるでしょう。

近年、両親のケンカを見た子どもの脳が萎縮し、その部分が中々修復しない事も分かってきました。そんな環境を長引かせるのは良くありませんからね。

もちろん中には、相手が悪いのではなく、自分が悪くて離婚に至った人もいますよね。どこでボタンを掛け違えたのか、人生は思い通りにはいきません。

とはいえ、子や孫の人生をスタートの段階から苦労させたいとは誰も思わないでしょう。

社会崩壊に始まり、学校崩壊や、家庭崩壊、そして自己崩壊、現代社会はとうとう自分ひとりも守る事ができない状況に。

今回のコロナ療養中、LINEなどで友人知人達がたくさん応援メッセージを送ってくれて、とても励みになりました。高熱にうなされている時、スマホの画面を見るのも辛く、返信できない場面もありましたが、一つひとつの言葉が本当にうれしかった。

辛い時、孤独感を感じると人はより寂しく辛くなります。

しかし、一言の応援メッセージがあるだけで、大きなパワーになります。

育児で苦労しているシングル二世のママ達が、今の日本でどんどん増えています。これからの時代に必要とされる、育児サポートのあり方、みなさんにも考えていただきたいと思います。

育児で悩んでいたら、いつでも話聞きますので気軽にお越しくださいね!

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
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この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

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