日本の伝統的な遊びはスゴイ!子どもに与える力、引き出し能力もいっぱい
日本の伝統的なおもちゃで遊ぼう!知られざる魅力がてんこ盛りです
藤原さんの育児学Vol.87
みなさんこんにちは。レインディアの藤原です。
この冬、大雪に見舞われ雪かきで体中が痛くなり、しばらくお家生活に。すると、電気代や灯油代が高騰、雨どいが雪と一緒に壊れたり、仕事に影響がでたりと、予想外の出費が二重三重の苦しみを・・・。みなさんは大丈夫でしたか?
でも、子ども達だけは大喜びしていました。
単なる雪かきでも手伝いたがる娘、子ども達を引きつける魅力は何なのでしょう?
私の元には、かまくらを作ったり雪だるまを作ったり、雪で滑り台を作ったりと、友人知人から楽しそうな写真が続々と。子ども達のために頑張る親の微笑ましい姿に感動しました。
日本には、四季があるので季節の遊びや工夫がたくさんあることを改めて感じますね。
私は、3年ほど前から古民家改修に取り組んでいますが、先日1月13日の日本海新聞で紹介されたように今春その施設が本オープンを迎えます。
自分の店と、古民家の施設。雪かき場所が増えて大変ですが、20年以上放置されていた古民家からは、昔の物もいろいろ発掘されました。
昔のひな人形、家庭画報などの雑誌、和服を反物から折り目を作る物など、当時の生活ぶりが伺える品物を見ると、タイムスリップした気分に。
海外と日本のおもちゃの決定的な違いは「対象年齢」
弊社では、おもちゃレンタル事業を展開していますが、基本的にサービスは生後6ヶ月~4才頃まで。しかし中には、5才、6才と小学校入学くらいまで続ける方もおられます。
そこで気付くのが、海外のおもちゃは「3才頃まで」の物が多く、日本の伝統的なおもちゃは「3才以降」の物が多い点。
モンテッソーリ教育などが広がるヨーロッパでは、小さな子ども向けに様々な玩具が開発されています。しかし、3才以降になると、海外の物は教育や知育要素が強く、遊ぶよりは「育てる」方向性に。
日本では、小さな赤ちゃんが遊ぶ物はでんでん太鼓くらいで少ないのですが、3才以降から遊ぶ物に関しては、急に増えていきます。
- けん玉
- メンコ
- コマ
- 折り紙
- あやとり
- ゴム紐
- 紙飛行機
- ビー玉
- おはじき
- 福笑い
- だるま落とし
- 竹とんぼ
- 凧あげ
- 羽子板
- 竹馬
- 将棋
- リバーシ
などなど。思いつく玩具は3才以降の子どもが遊び始めるものばかり。
ただのおもちゃと思うことなかれ!遊びを通して学べること(一部)
これらのおもちゃを科学的に分析してみるとおもしろいのですが、例えば
けん玉、コマ、メンコ
重力認識や、力加減に身体のコントロールが重要。
ああとり、折り紙
無限の創造力と指先の器用さを鍛えます。
ビー玉、おはじき
見立て遊びに通じています。
福笑い
笑いを生む遊びですよね。
紙飛行機、竹とんぼ、凧あげ
風など自然現象の理解が進みます。
そのほか、竹馬や羽子板は練習しなければ遊べませんし、将棋やリバーシは頭を使い大人までずっと遊べます。
かまくらや雪合戦などにも言えますが、日本には自然と一緒になって遊ぶ伝統があるんですね。私は、けん玉とゴム紐は今でもできませんし、あやとりも忘れてしまいました。でも、ベーゴマや凧作りは得意です(笑)。
こうやって、自分で玩具を作るのも、日本の玩具の素晴らしいところですね。
と、同時に感じるのは、昔は父親が育児に参加していたのかな?子どもと遊んでいたのだろうな、ということ。
大人、特に制作が必要な物は父親が手伝わないと作れない物が多いんですよね。
北欧好きの私ですが、古民家改装に関わる事で、昔の日本人の素晴らしアイデアややさしさ、工夫を知る事になりました。
古民家で、昔の遊びを体験できるようにもしていきたいと思っているので、みなさんからもぜひ、復活・再現して欲しい日本の昔の遊び情報をお寄せください。
みんなで一緒に遊びましょう!
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
【レインディア藤原さんの過去記事一覧はこちら】
コーセリプロジェクトHP