「島根中央信用金庫」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2023]
働いてみたい注目企業40社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2023」
みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。
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鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。
本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ40の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。
今回は「鳥取・島根のリーディング企業2023」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪
「島根中央信用金庫」ってどんな会社?
地域と共に生きる地域密着型金融機関
銀行と信用金庫の違いをご存じでしょうか。どちらも預金や融資などを行う金融機関に変わりはありません。
しかし、銀行が業務範囲などに制限がないのに対し、信用金庫は取引の対象が地域の中小企業や個人に限られます。地域密着型の非営利金融機関なのです。
経済効率だけではなく地域に寄り添った支援を
「島根中央信用金庫」の福間均理事長(65)は、「株主の利益を求めざるを得ない銀行と違い、地域への貢献を最優先に考えるのが信金。地域で集めたお金を地域のために生かす。地域全体の利益を考えて支援するのが使命なのです」と胸を張ります。
財務省官僚として長らく中国地方の中小金融機関を担当した福間理事長。経営の舵取りを担うようになった2015年以降、信金の強みを前面に出した改革を次々と実施してきました。預金積金は年々上昇し、22年度末も過去最高の期末残高に。本業の収益力を示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は4期連続の過去最高益を記録、貸出金も過去最高の期末残高となりました。「コロナ禍の影響が依然続いています。しかし、我々の融資が結果的に返済で顧客を苦しめることになっては意味がありません。お客様が復活できる支援を行うのが信金の役割です」
金融機関である限り、利益追求は不可欠であり、そうでなければ地域還元もできません。同庫は長けた運用力と業務効率化などで高収益をあげ、その利ざやは、定期預金利息を大手銀行の30倍以上に設定するなどして地域に還元しています。一方、住宅ローンや教育ローンなどの金利は低水準に抑え、子育て世代を支援。「老後2000万円問題がクローズアップされる中、利回りの良い当庫に年金を預けられる方も増えました。預金増加は地元からの信頼の証と受け止め、いっそう地域貢献を強化します」
金融面だけに留まらず、老朽化が目立っていた大田営業部と大田西支店を統合して22年春、JR大田市駅前に大田営業部を新設。石見銀山という観光資源を抱えながらも、駅前に飲食店やホテルがないことを憂慮し、2階建て店舗内には、誰でも利用できるカフェスペースや貸しテナント、コワーキングスペースなども備えました。
23年には、出雲市大社町内の2支店を統合し、広い駐車場スペースを確保した店舗が完成する予定。20年夏にも松江支店の移転新築を実施。全国的にコスト削減を加速化させる金融機関が少なくない中、まるで逆行するかのような動きです。「『中央しんきんは地域から逃げません』という決意表明です」と笑う福間理事長。「店舗や人の削減で一時的にコストを減らすより、優秀な職員を育て、収益を上げることが大事。集金や窓口などでのお客様との接点が減れば、貸し出し審査の能力が落ち、個々のニーズに伴う提案もしにくくなります。人は財産。コストではありません」
若いうちから多くの人と接してもらおうと、入職1、2年目の職員が地元の取引先企業を取材し、同庫のSNSで発信する「インスタ研修」が21年秋からスタートしました。「提案や交渉などの経験を実践で積め、お客様の事業の応援もできる。喜んでもらえれば、職員らのやりがいにもつながりますからね」。地域密着を徹底する島根中央信用金庫。「困っている時に支援するのが、当庫の存在意義そのもの。人が好きで地域が好きな人、一緒に地域を応援しましょう」
堅くて、ノルマが厳しく、残業が多い―。金融機関というとそんなイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。
“しんきん”の実際の職場の様子を若手職員に聞きました。(敬称略)
フォローし合える職場環境
― どうして島根中央信用金庫への入職を決めたのですか。
Uさん 大学は広島でしたが、人と話すのが好きで、地元に貢献したい思いが強かったので、Uターンして信金を選びました。就活イベント中に当庫の先輩方に声を掛けてもらい、「残業が少ない」と聞いたのも大きなポイントでした(笑)。金融機関は残業が多いイメージだったので驚きでした。
Oさん 時期によっては残業せざるを得ないこともあるけど、押しなべて少ないですね。上司が率先して、早く帰るように声掛けしてくれるから帰りやすいですよ。僕は、地元邑南町で祖母が呉服屋を営んでいて、信金さんがよく出入りしていたので、子どもの頃から身近な存在でし
たね。営業マンのフレンドリーな印象が残っています。
Mさん 高校やビジネス専門学校で、簿記やパソコンなどの資格を数多く取りました。勉強した内容を生かして地域に貢献できる仕事―とイメージしたらまず信金が頭に浮かびました。
― どんな職場ですか。
Kさん 金融機関って黙々と仕事をしているイメージを抱いていたのですが、想像していた以上に会話が飛び交って楽しい雰囲気。皆さん基本的には真面目ですが、ユーモアもあって笑いも絶えません。上司が時々食事に誘ってくれるので、職場ではしにくい相談もさせてもらっています。
Mさん 人と話すのが得意ではないので、窓口対応につまずいたり、まだ慣れないのに大量の伝票が押し寄せて焦ったりすることもあります。そんな時でも、先輩たちが優しくフォローしてくれ、「自分のペースで頑張りなさい」と言ってくれるので、助かっています。
Kさん そうそう。ちょっと困っていたら、後ろにいる上司がさりげなくフォローしてくれるんだよね。その目配りにいつも感動します。
Oさん 成長するためには失敗は不可欠。失敗して覚えていけばいいと思うよ。
Uさん 日本電信電話ユーザ協会主催の電話応対コンクールに出ることになったのですが、支店長が過去問題などの資料を取り寄せてくれた
り、僕の相手をしてくれたりして、ずっと付き合ってくれました。おかげで地区大会を勝ち抜き、県大会にも出場できました。
若手職員にマルチスキル化
― 25歳までに窓口、融資、営業の3業務を誰もが経験できる教育制度が4年前から導入されています。
Iさん 実は入職するまで制度をきちんと理解しておらず、知った時には焦りました。人と話すのは得意ではなく、営業職は無理だと思っていたからです。でも、実際に渉外担当として営業の仕事をしているうちに、意外と人と話すことが好きな自分を発見できました。
Mさん いろいろな部署を回って自分の適性を知ることができるのは、いいですね。
Oさん 入庫7年目の昨春、初めて窓口担当に。まさかこの年で窓口に座るとは想像していませんでしたね(苦笑)。当初は入出金くらいしかできず、大分上司にフォローしてもらいました。一人一人がオールマイティに仕事を行える方がお客様にとっても、会社にとってもメリットが大きいです。今思えば貴重な経験をさせてもらったと実感しています。
Kさん 1年目から通信教育で金融経済や業務知識などを学ぶのですが、現在の仕事内容に応じた講座を受講するので、非常に学びやすいですね。覚えた内容を現場で実践しながら確認でき、頭にも入りやすいです。
お客様に頼られる存在に
ー やりがいを感じる時は。
Iさん 今担当している出雲市大社町は地元なのですが、渉外として取引先を回って初めて、店を一人で経営している方が多いことを知りました。集金に出向くと、「店舗に行って入金する時間もなかったから助かる」などと仰って頂き、こんな形でもお役に立てるのだと感じました。
Oさん 借入状況に悩んでいたお客様に、返済方法などを提案させてもらったところ、「O君のおかげで月々の返済が楽になった」と喜ばれ、僕までうれしくなりました。融資には総合的な判断が必要で、断らなければならないこともあります。そんな時は心苦しくなりますが、最終的にお客様のためになる形を探し、いろいろな形で支援するのが僕らの仕事だと思います。
― 今後の目標を教えてください。
Uさん 「U君に任せておけば大丈夫」と言われる存在に。
Mさん 接客の力をもっと身に付け、お客様に信頼され、相談されやすいような職員になりたいです。
Kさん お客様に対してもですが、同僚たちが困っている時にいつでも声を掛けてあげられるような頼れる信金職員になりたいですね。
Iさん 私もまだまだ知識不足。どんな状況でも的確な提案や指示ができるようもっと勉強します。
顧客の大切な資金を預かり、融資業務も行う信用金庫は、責任も大きい仕事。島根中央信用金庫では、新人職員を先輩3人がサポートする教育プログラムを整備。若手職員対象のマルチスキル化は、金庫の業務を一通り把握できる上、自身の適性把握にも効果があります。地域貢献できる力をしっかりと育んでいる職場なのです。
動画で見る「島根中央信用金庫」
求める人物像
●島根のことが大好きで、島根のために何かできないかと思っていらっしゃる方
●人と話すことが好きな方
●お客さま一人ひとりの話をしっかり聞こうとする方
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【資料請求・お問い合わせ先】
採用直通TEL/0853-20-1000
採用直通 E-mail/s1712029@facetoface.ne.jp
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企業概要
業種 | 金融業 |
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事業内容 | 信用金庫法に基づく金融業務全般(預金窓口業務、融資業務、為替業務、営業業務、本部業務など) |
創業 | 昭和23(1948)年9月18日 |
代表者 | 理事長 福間 均 |
社員数 | 264名(男141名 女123名) |
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部みのりん
ラズダ編集部。生まれも育ちも大根島。
日刊webラズダの記事を書いたり、LazudaTVのアシスタントをしたりしています!
好きな食べ物は、さつまいもと梅干し。
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