「皆美グループ」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2023]
働いてみたい注目企業40社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2023」
みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。
ラズダとっておきの別冊本「鳥取・島根のリーディング企業2023」が山陰の各書店にて発売中です♪
鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。
本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ40の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。
今回は「鳥取・島根のリーディング企業2023」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪
「皆美グループ」ってどんな会社?
非日常のおもてなしでお客様に至福の時を届ける
伝統の継承を大切に 時代に合わせて変化
せわしない日々から抜け出し、時を忘れ、季節を五感で味わえる至福の時。そんな非日常のおもてなしを堪能できるのが、城下町松江の湖畔に立つ老舗旅館「皆美館」。
1888年の創業以来、行き届いた心遣いと旬の地元食材を生かした伝統の味、そして宍道湖を借景とした枯山水庭園などが多くの人々を魅了し、皇族をはじめ、著名な文化人、政財界人、芸術家らに愛されてきました。
創業以来のモットーは、茶人としても知られた松江藩7代藩主、松平不昧公が遺した教え「客の心になりて 亭主せよ」。5代目を継承する皆美佳邦社長(64)は、「コロナ禍が長引く中、非日常のおもてなしがますます求められています。宿泊業者として、お客様が安心安全に癒しを感じられるサービスの提供にいっそう注力しています」と語ります。
コロナ禍で各地の宿泊業者は苦境を強いられました。皆美館のほか、玉造温泉「佳翠苑皆美」など法人3社、6店舗を展開し、ブランド力を誇る「皆美グループ」も例外ではありませんでした。しかし、健全経営の中、黒字体質を維持。その理由のひとつが、多様性と多角化です。
日本の趣きを伝え継ぐ皆美館は、数寄屋造りの離れなど一部を残して2007年、“和のオーベルジュ”としてリニューアル。100室以上の大規模旅館である佳翠苑皆美も、個人客向けにダイニングを作ったり、ベッドを増やしたりするなどして時代のニーズに合わせて変化させてきました。
11年には、皆美伝統の味を楽しめるレストラン「ふじな亭」の仕出し部門を独立させた「お届け厨房」を新設。料亭の味覚を全国発信する「MINAMI ONLINES TORE(ミナミオンラインストア)」もスタートさせました。
17年には、郷愁漂う木造旅館で、くつろぎと憩いをリーズナブルに味わえるゲストハウス「翠鳩の巣」を玉造温泉街にオープン。「時代の先を見据え、変化を恐れずに多角化、多様化を進めてきたことで難局を切り抜けてきました」と皆美社長は息を吐きます。
耐えていただけではありません。アフターコロナを見据え、“おもてなし”の強化にはいっそう力を入れました。佳翠苑皆美では、「ソーシャルディスタンスを取っていても、心は近づけよう」を合言葉に、今まで以上に客に寄り添ったサービスを展開。そのひとつが、チェックアウト時に添えるスタッフ直筆のメッセージカード。当初は定型文になりがちでしたが、次第に客との会話を反映した言葉に変わり、サービスの質もより向上しました。
スタッフ同士でもスキルを高め合っています。約10年前から、「ありがとうカード」というツールを用いて、ほかのスタッフへの感謝の思いを文字化。書いた人と書かれた人の名前の数を集計し、毎月の常会で表彰しています。そのカード数は1ヶ月で1200枚にも及ぶそう。「感謝の気持ちを“見える化”することで社員のモチベーションが上がり、お客様へのおもてなしへと循環します。従業員満足と顧客満足の両立を重ねていることが、高評価をいただいている要因だと思います」と皆美社長。旅行業者などが実施する評価ランキングやネットの口コミなどは、コロナ禍前より高くなっているといいます。
“おもてなし”は形に見えず、数値化できない上、人によっても評価が変わります。マニュアル化できないからこそ、スタッフ一人ひとりの日々の研さんや、創意工夫が求められます。「伝統を継承しているという誇りを糧に成長し続ける必要があるのです」
チームワークが生む最高のおもてなし
客室係と連携し、食事を堪能できる空間に
雰囲気ある和服でグレード高いおもてなし
綿密に在庫管理し、皆美の味を全国に発送
素材の味と美しさが映える料理を
丁寧なヒアリングで素敵な旅を演出
新たな挑戦が生む 感動のおもてなし
皆美グループでは堅調な業績を背景に、新たな挑戦も始めています。
今年から、ふじな亭が担っていたレストラン、仕出し、商品販売の3部門を「MINAMI TASTE LAB(ミナミテイストラボ)」とまとめ、皆美の味とおもてなしを全国発信する事業を強化。商品販売ではギフトがメインでしたが、関西の百貨店バイヤーなどの協力を得て、お取り寄せ惣菜の新ブランドも開発、積極的な売り込みで全国展開を目指します。
老舗の皆美館も、創業当初からの趣を大切にしつつ、多くの部屋にベッドを導入するなど随所でアップデートを図って居心地の良さを追求。世代を引き継いだ常連客も少なくなく、不変性と利便性の両立に力を注ぎます。樹齢300年の出雲松を中心とした出雲流庭園は、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で毎年上位に入り、22年も全国4位に。
玉造温泉街にある佳翠苑皆美では今秋、ホテルの魅力を上乗せする改装がスタート。美肌と健康効果を求めて訪れる観光客らの満足度をより高めようと、岩盤浴やよもぎ蒸し、健康茶などを楽しめるデトックス空間「温美活サロン」などを新設。出西生姜やクロモジ、ヒスイなど地域資源をふんだんに生かした仕上がりにする予定です。
感動を生むおもてなしには、ゴールがありません。受け継がれた伝統を誇りに、挑戦し続けるからこそ、新たな感動が創り出されていくのでしょう。
求める人物像
●感動の創造に興味のある方
●おもてなしの技術を身に付け、磨いてみたい方
●日本文化に興味があり、仕事にしてみたい方
【資料請求・お問い合わせ先】
採用直通TEL/0852-62-0577
採用直通 E-mail/keiri@minami-g.co.jp
公式サイトはコチラ
企業概要
業種 | ホテル旅館業 |
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事業内容 | ホテル旅館業、和食レストラン、商品の企画・製造・販売、仕出しお弁当 |
創業 | 明治21(1888)年5月5日 |
代表者 | 代表取締役社長 皆美 佳邦 |
社員数 | 300名(男140名 女160名) |
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部みのりん
ラズダ編集部。生まれも育ちも大根島。
日刊webラズダの記事を書いたり、LazudaTVのアシスタントをしたりしています!
好きな食べ物は、さつまいもと梅干し。
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