中学生時代の魔の第二反抗期。対処方法や乗り越え方の秘訣-前編
13~15才ごろに訪れる第二反抗期(思春期)の向き合い方とは?
みなさんこんにちは。レインディアの藤原です。
この6月2日に弊社、Reindeerは18才のお誕生日を迎えました。
成人年齢が引き下げられた今日、会社としてもようやく大人の仲間入り。決意新たに頑張りますので、みなさん改めましてよろしくお願いします。
さて、今回のコラムテーマは、18才よりもも~っと若い13才〜15才ごろにある、思春期と呼ばれる第二反抗期。
みなさんも、ご自身の中学生時代を思い出しながら、甘酸っぱいあのころを思い出していただければと(笑)。
第二反抗期は約3年間。第一反抗期と似ている点が多々
第“二”反抗期とあるように、第一反抗期が人間にはあり、一般的に2才児を第一反抗期と呼んでいます。
今回は、この「第一反抗期」と「第二反抗期」を比較しつつ話していきます。実は、とっても似ている展開をたどるのでおもしろいんですよ。
なお、魔の二才児を解説した過去コラムがありますので、第一反抗期を詳しく知りたい方はそちらも合わせてどうぞ。
第一反抗期は、2才代の丸々1年間ありますが、第二反抗期は3倍の3年間。人によってはそれ以上の期間続きます。
第一反抗期も後期の対応を間違うと、赤ちゃん返りやら何やらで長引きますが、第二反抗期も同じ。大人に中々発展しない若者がいつの時代にもいます。
今回のコラムを読んで、正しく理解できれば、親子関係が悪化して、子どもから暴力を振るわれたり、子どもが引きこもったりする事を予防できると思います。
思春期の子どもとの関係に悩んでいる方、当コラムを参考に子どもへの対応方法の一助にしていただければと。
13才ごろの第二反抗期「初期」の傾向とは?
では、そもそも反抗期とはどんな時期なのでしょう?なぜ反抗するのでしょう?
2才児ではイヤイヤ期とも呼びますが、この時期は「自立心が育つ」事が特徴。
それまで、親や周りの人達に頼っていた事柄を、自分で決めたい、自分で選択し自分の力で達成したい!といった気持ちが急速に高まります。同時に、新たな感情の芽生え、より複雑な感情が育っていく段階。
2才児なら、恐怖感や恥じらい、悲しい、うれしい、楽しいなど、喜怒哀楽が芽生えてきて、その感情に当人が戸惑うのが第一反抗期の初期。
13才ごろの第二反抗期では、異性への興味、誇りやプライド、良く思われたいといった感情が表れます。やはり、《初期は戸惑う》ところは似ていますよね。
2才児の行動は、親に服を着せられるのを嫌がって自分で着ようとしたり、エレベーターのボタンを自分が押せないと大泣きしたり。
では、13才の子ども達はどうでしょう?
中学校の部活、付き合う友達、習い事などを親にあれこれ指図されると、ものすごくイヤな気持ちになり、反発。
どちらも、親は良かれと思ってする行動なんですが、子どもからすると「余計な事はしないでくれ」、「黙って見守っていてくれればいい」という感じでしょうか。
自立は、そもそも学ぶ理由であり、大人になって一人で社会へ出るための大切な目標ですから、反抗期は大切なステップなワケです。
時々、「うちの子には反抗期がなかった」と言う方がおられますが、それは現実を正しく捉えられていないのか、自立心が育っていないのかで、いい事ではないでしょう。
第二反抗期の初期は、とにかく「受け入れる」ことを最優先で
こういった反抗期初期の対応はどうすればいいのでしょうか?
本人も戸惑っていて、本人に聞いても答えは分かりません。しかし、できるだけ本人のワガママを受けて見守ってあげていると、徐々に自分なりに答えを考えて導けるようになってきます。
この段階で口や手を出したくなるのが親心。ですが、そこはグッとガマンして子どもを信じる事が大切。
我が家にも、現在中学2年生の息子がいますが、見事に今は第二反抗期真っ盛り。中二病も表れていて、とてもおもしろいモデルケースです。
息子の例で言えば、小学校6年生ごろから親の買い物に付いてこなくなり、晩ご飯後に自分の部屋で一人の時間を楽しむようになっていました。その後、だんだんと夜寝る時間が遅くなったり、中学校の課題へ取り組むタイミングが遅くなったり。生活リズムが崩れていきます。
時々、度を超さないように、妻がそれを叱ったり、私がキツく態度を注意したりする事もありましたが、息子が自分の成長と戦っている段階でもあり、なるべく本人の意思を尊重して、意見を言わないようにしていました。
家族旅行へ行っても、一人だけタブレットの音楽を聞いていたり、学校の集合写真でひとりだけピースサインを出していなかったり、分かりやすい反抗期初期です。
その後、中学校生活に慣れてくると、周りとの人間関係を構築していきます。
親の知らない知人・友人がいたり、先生達と語り合ったりと、まさに自立と呼べる行動が表れてきます。
自分の意見や行動が周りから評価されることによって、自分で学び自信を獲得し、より向上心が生まれてくるサイクルに。
知り合いの中学校の先生は、「中学生はたった3年で大きく変わる。入学式と卒業式とでまったく別人に生まれ変わっていくのがおもしろく、中学校教師としての魅力でもある。」と話されていました。
心も体も大きく成長する段階なんですね。
【後編はコチラ】
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
【レインディア藤原さんの過去記事一覧はこちら】
コーセリプロジェクトHP