中学生の「第二反抗期」。その対応や考え方のポイントをご紹介【後編】

レインディア藤原さん
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13~15歳ごろに訪れる第二反抗期(思春期)の対応や考え方【後編】

■藤原さんの育児学Vol.95■

みなさんこんにちは。レインディアの藤原です。

13歳〜15歳ごろにある、思春期と呼ばれる第二反抗期。今回は前回からの続き、後編です。

一般的に第一反抗期といわれる2歳児ごろと、意外に共通点が多い第二反抗期。比較しながら、その対応や考え方をご紹介します。

中学2年生は「しっかりし始める」時期。大人びた言動、趣味などにも理由が!

2歳児は中期に移ると、高い場所を危険だと判断して怖がったり、オムツにウンチをする時に恥ずかしがって隠れたり。自分を守る行動が始まります。

そして、ママのお手伝いをしたり、考える行動が始まったりして、2歳半頃には反抗的態度が一旦減り、とてもしっかりとしてきます。

14歳の中学二年生は、まさに、このしっかりしてきた段階と似ています。

「中二病」という言葉は、ネットスラングで比較的新しい呼び名ですが、ブラックコーヒーを飲み出したり、洋楽を聴いたりと、大人びたカッコつける行動が特徴。

後から思いだすと、こっ恥ずかしい行動であっても、社会に馴染もうとして、大人の仲間入りをしようとする行動は向上心の表れ。

私の中二の息子は今この段階。しばらく減っていた親への質問が増え、親の知らないこともどんどん吸収して学んでいます。

2歳児でみれば、2歳9ヶ月ごろにある、脳の整理が始まる時期に似ています。

ひとりでパズルを完成できたり、歌や歌詞を一曲覚えたりした後には、クリエイティビティが育つ段階があります。替え歌を作って遊び、パズルのパーツを何かに見立てて遊ぶなど、創意工夫が始まりまるのです。

中学2年生とは、まさにクリエイティビティが育ち発揮される段階。《創造性が育つ時期》なのでしょう。

息子は最近、中学校の課題でプレゼン資料をパソコンで作っていますが、毎日夜遅くまで集中して作り込んでいます。

2歳9ヶ月ごろの子どもも、自分の世界を作って長時間のひとり遊びを始めるのですが、大きさこそ違えど、あの頃の背中にそっくり。

3歳ごろの子どもと中学3年生の共通点とは?

しかし、2歳児はこの後2歳10ヶ月ごろに「赤ちゃん返り」があります。

おそらく、息子もこれから小学校のころの事を懐かしく感じ、親に甘える段階もくるのではないかと思っています。

そして、3歳ごろになると子どもは、大人と子どもを区別できるようになり、自分自身が子どもであると客観的に捉えるようになります。

中学校3年生ごろになれば、自分の力量を把握して進路を考え、現実的な考えを抱くようになっていくでしょう。

そして、3歳を超える段階では、正義感が高まってくる行動が出てきます。

高校に入ったころの子ども達は、とても正義感が高まってきて、環境問題や社会的弱者へ興味を示すようになります。

3歳児は、この段階では自分の意思を頑として曲げない強い反発を示します。世界中の高校生達が、大人達に強いメッセージを正義感とともに訴えるのは、3歳過ぎの子どもに似ています。

この段階の子ども達への対応もまた、親の方が寄り添って子どもに従うことが大切。だって、正しい事を正しいと素直に信じているワケですから、否定してはいけませんよね。

第二反抗期が終わったその後

このようにして、反抗期は終わりを迎えます。

チョウチョの幼虫が、さなぎに閉じこもって、その後美しく羽を広げるように、第二反抗期には自分の部屋に閉じこもったり、家族とのコミュニケーションが減ったりします。

しかし、それは大人へと正しく成長している一段階なのですね。

ちなみに、4歳ごろの子どもは《悪意ある行動をする時期》があります。

最近、ニュースなどで若者が犯罪に手を染めてしまう事件を目にしますが、当人も悪いと分かっていながら悪意がエスカレートしてしまう。

反抗期の間に、親から圧力をかけられた、自立心や正義感を認められていないと、後に悪意が育つ段階で、自分をコントロールできなくなってしまうのではないかと想像します。

反抗期は、失敗がトラウマにならない、《失敗から学べる重要な段階》だと私は捉えています。

反抗期の子ども達には、失敗しないようにと口を出すのではなく、失敗してもいいから!と、挑戦させてあげたいもの。そして、世の中の素晴らしい大人達と出会っていって欲しいと思います。

政治家の世襲が話題に挙がりますが、子どもの成長は、親以外に尊敬し、目標となる人物との出会いができるかどうかにかかっているとも。私は今、子ども達に信頼し、尊敬されるように頑張ってはいますが、それも反抗期が終わるまでのこと。

私自身が子離れしないといけませんし、子どもも親離れをしてくれなければいけません。

反抗期は、親・子どもともに戸惑う大変な時期。ですが、逆に考えれば、親としての力量を試される、親らしいことができる貴重な時間なのかもしれません。

人生にたった2回しかない反抗期は、人生を左右する大切な期間であることが、分かっていただけたでしょうか?

もし、2歳児でも中学生や高校生でも、反抗期の子どもでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

そして、ご相談いただく際は、“自身が変わる覚悟”もお持ちくだされば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
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この記事を書いた人
レインディア藤原さん

Reindeer 代表取締役社長

レインディア藤原さん

北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。

最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。

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