子どもの発育を促す「笑顔の力」。余裕がない時はスキンシップを大切に
物差しでは測りづらい「笑顔」が与える子どもの発育パワー
あけましておめでとうございます。レインディアの藤原です。
2024年、私は「4」の数字が好きなので、今年はそれだけで気持ち良くスタート。今年は辰年なので、周りの同級生達は年男、年女。私は早生まれなので年男は来年に持ち越しですが、何となく今年から運気が上がりそうな気が・・・!(笑)
さて、今年最初のコラムは、縁起が良くなりそうな「子どもの笑顔」とそのパワーについて。
年末に、島根県立大の先生から、「藤原さんはおもちゃをどういった基準で選ばれているのですか?」と聞かれ、とっさに「子どもが遊んでいて笑顔になるものが、成長に合っていると考えています」と答えました。
すると先生が「へ〜、それは勉強になります。」と言われるので、改めて考えてみれば、それは発達とどのような関係があるのだろうと。
「京都式」や「デンバー」など、子どもの発達段階を見る検査基準は世の中に様々。
子どもの反応や行動を分析し、微細運動や粗大運動に分けたり、発語や視点、記憶などを手がかりに発達段階を見たり。ただ、それらの医療的・心理的な発達の調査には、「笑顔」という基準はないようです。
いかに「笑顔でいられる時間」を続けられるか、繋げられるかがポイントに
赤ちゃんが誕生してすぐは、感情が育っているワケでも、表情筋が育っているワケでもないので、笑うというより、《笑っているように見える》段階。
しかし、数ヶ月もすると、何かの拍子に明らかに笑うような表情を出すようになります。
そして、そのころから親や周りの人は、赤ちゃんの笑顔を見たいので、喜ぶことを自然としていきます。例えば、声かけをしてみたり、ほっぺをツンツン突いてみたり。赤ちゃんの笑顔、とっても癒やされますよね。
同時に、イヤな事、不快なことがあると赤ちゃんは泣いたり、声を出したりします。周りはどうにか泣き止ませようと、不快な原因は何かと対処を急ぎます。
まるで、赤ちゃんが「笑顔」と「泣き」で○×でサインを出しているような状況。
ここで、笑顔=○が多いと育児は楽しくなると思うのですが、×が多く機嫌が悪いと育児が負担になっていきますよね。
私は《赤ちゃんの笑顔を増やす、笑顔を毎日繋いでいくことが、赤ちゃんの発達に良好な影響を与える》と考えています。
幸福度の向上や情緒の安定、心を育てるには、笑顔は欠かせない重要な要素。昔から、笑う門には福来たるって言いますしね。
話を戻して、子どもの発達に合わせたおもちゃの選定、私は自身の子どもの遊び方に加え、自社サービス「もくレン」で、何千人という赤ちゃんの遊び方データを見てきています。
そのため、どのおもちゃが、どの月齢の子を笑顔にさせるかが手に取るように分かります。
最初は大喜びしていたおもちゃも、成長していくと手に取らなくなります。しかし、それは飽きたのではなく、次の成長段階に移っていると捉えています。
逆に、発達診断で問題が指摘された子にも、様々なレベルのおもちゃを出して、どのおもちゃで喜ぶのかを見れば、その子の発達段階が見られるのです。
こうして、成長が早く、次々といろいろな事を学んでできるようになる子ども達に、次々と笑顔になるおもちゃを提供していく事で、○(=笑顔)の時間を増やし、成長を促し、一年間で笑っている時間が多い、という人生を歩ませてあげられると考えています。
育児相談や講演の場などでも、「毎日1回は子どもの笑顔を見てから1日を終えるようにしましょう。時間や余裕がなければ、最終手段はコチョコチョやハグなど、物理的な親子のふれ合いでも大丈夫」と伝えています。
これは、ずっと私自身に課せている決め事のひとつ。
長男は、すでに思春期なので、作り笑いをパパに見せてくれるだけですが、一応笑顔ですし、娘は毎日必ず笑ってくれています。
年末年始には、寝る前にカードゲームのUNOをしたがるので、娘が勝って笑顔になるまで寝られませんでしたが、それもまた幸せな時間。
子どもを笑わせることができるようになると、人を笑顔にする力も育っていくような気がします。
《目の前にいる人を笑顔に!》
今年もみなさんが笑顔にあふれる1年になることを祈っております。
【お知らせ】
さて、2024年はまず1月9日(火)に鳥取県米子市『住吉公民館』で育児講演が予定されています。
お店の方は、1月5日から、子育て学習センター『コーセリ』は1月14日から新年のスタートを予定しております。
今年もすでに様々な地域から講演の依頼が届いていますので、どこかで私を見かけましたらぜひお声かけください。
2024年もよろしくお願いいたします!
お悩み相談も受付中です
下記相談フォームより、匿名での無料相談も受付中。鳥取県外の方のご相談も大丈夫です。
なお、メールでの回答となりますので、私からの回答が迷惑メールフォルダに入っている場合や、順番に対応しているため返答に日数をいただく場合もあります。ご了承ください。
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
【レインディア藤原さんの過去記事一覧はこちら】
コーセリプロジェクトHP