子どものタブレット学習で気を付けるべき保護者の心構え
タブレット学習で気を付けるべきなのは子どもより保護者!
こんにちは。レインディアの藤原です。出会いと別れの年度末、年度初め。
私も、コロナ禍で会えていなかった方との再会が続いています。ネット社会にはなってきていますが、やっぱり人間っておもしろいというか、出会いってスゴいパワーをもらえます。
学生時代、春は不安に押しつぶされそうな日々で、あまり好きではありませんでした。ですが今は、年を重ねたせいか暖かくなると、体が動きたくてウズウズしてきます。みなさんにとって春は、どんな季節なのでしょう?
さて、本日のコラムは新学期直前ですし、「タブレット学習」について。
新年度が始まり、各企業が一斉に営業活動に注力する春。我が家にもたくさんのDMが届き、また、たくさんの育児相談が寄せられます。
最近増えてきた質問は「タブレット学習の効果はどうなの?」です。
学校の宿題・課題もタブレットでする現代。大前提としてタブレットを使いこなすスキルは重要になってきます。
タブレット学習による課題
しかし、タブレット“だけ”では様々な問題も。
先日、小2の娘が学校からタブレットを持って帰ってきて、楽しそうに宿題をしていました。
私は横で見ていたのですが、1問、2問と正解していく中、途中で私が動いて娘の手に当たったために、娘が入力しようと思っていた回答と違うところをタップ。すると、タブレットから「ブ〜!」と×の反応が・・・。怒る娘、謝る私・・・。
問題はその後で、一度間違えるとそれが記録され、間違いがカウントされていきます。
プリントなどでは、間違えに気付いたら書き直せますが、こんなところにもデジタルタトゥーが残ってしまう。
もちろん、大人の私は「宿題なんか適当にやって出せばいい。世界では宿題がない国の方が~」と言うのですが、娘は大きなショックを受けています。
政治家がパソコンの記録媒体を、ドリルで証拠隠滅を図る時代はまだ良かったのですが、今はクラウドに繋がり、デジタルデータ履歴は消せない人生の汚点となります。
また、中学生の息子もタブレット学習教材を使用中。契約者である妻に先日、「2週間ログインされていません」との通知が。息子にタブレット学習を進めろと注意していました。
これはいわゆる「告げ口」。
《子どもの学習データを親に知らせる》それはお金を払っている者への責任かもしれません。しかし、子どもからすると、監視されていると感じるかもしれません。
そもそも、告げ口するプログラムは、自分で責任を取りたくない考えが見えます。タブレット教材の制作会社からすると、子どもがログインしない理由は、家庭にあると言いたいのかもしれません。
子どもが興味を示さないのは、教材の工夫が足りないと思うのは私だけでしょうか?ひとつのメールによって、その日の晩ご飯は微妙な空気になってしまいました。
保護者で大切なのは「デジタルデータに翻弄されない」、「子どもにデジタルデータの持つ意味を理解させる」事
最近、過去の発言が原因でトラブルになっているニュースが頻繁にあがっています。
昔は「人のウワサも七十五日」と言われ、若気の至りなどと、忘れる言い訳を作っていた時代もありました。ですが、今は一度デジタルデータに載ってしまうと、《永遠に忘れられない記録》となっていきます。
人間は成長することで、考えを改めることも、更生することもあるワケですが、「後悔先に立たず」とは理解されない時代。
もし、子どもたちが、パパ・ママの小学校時代のテストや、宿題データをネットから探し出してきたり、会社での成績や給料データを取得したりしたらどうでしょう?
子どもに知られたくないデータ、みなさんにはありませんか?
以前のコラムで、人間は小学校3年生くらいに、忘れる行動を始めると書きました。それが大人になるために必要な要素だからだと私は考えています。
我が家では、子どもたちにタブレットもパソコンも与えてますし、タブレット学習そのものを否定しません。その中で注意したいのは、
★親がデジタルデータに翻弄されない事
★子どもにデジタルデータの持つ意味を理解させる事
上手な付き合い方をすれば、子どもたち世代がより良い教育環境を作ってくれる土台ともなりましょう。
将来、覚えた事を忘れるAIが出てくるかもしれませんね(笑)。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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