離乳食を食べない12ヶ月の女の子。何がダメ?どうやったら食べてくれる?【本当にあった育児相談Q&A】
離乳食を食べない理由とは?スムーズになるポイントや注意点をご紹介
みなさんこんにちは。レインディアの藤原です。
2025年、みなさんはどのようなスタートを切りましたか?私は先日、20年ぶりにスノーボードに行ってきたのですが、転んで肩を脱臼。幸い大事にはならず、1日スノーボードを楽しんで帰ったのですが、夜中に激痛が・・・。いやはや身体はすっかりおじいちゃんですね。
一緒に行っていた子どもはドンドン上手になっていくのを見て、やっぱり基本を教える事が大切だなと実感。
育児も基本を学んでから取り組めれば、もっと楽しくなるのでしょうけど、育児を学ぶ場、ないですよね・・・。このコラムがそういった学ぶ場、知るきっかけになれば幸いです。
さて、本日のコラムも実際の相談実例・回答をお届けしたいと思います。
〜相談内容〜
(相談者:生後12ヶ月・女の子の保護者さんから)
離乳食をなかなか食べてくれません。
料理が苦手で、いろんな食材を使っての離乳食を作ってこなかったせいか、なかなか食が進みません。子どもが好きなはずのバナナも拒否、みんな大好きベビーダノンも拒否です。
身長74。体重9.5キロと普通です。あと、夜授乳しながら寝ます。それがダメなのか、今でも2時間から良くて3時間ごとに起きます。その都度、ほぼ授乳します。夜通し寝たいのですがまったく寝れません。
あと、4月から引っ越しで家が変わります。今まではおじいちゃん・おばあちゃんもいましたが、そこから出て旦那さんと3人暮らしになります。そこでもまた環境の変化があるのが悩みです。
回答:食事・睡眠・環境変化へのアドバイス
離乳食を食べてくれない場合の対策
この月齢の子どもの行動は《ママのマネ》が基本。
離乳食を与える時、ママも一緒に食べる(実際に食べずともフリで大丈夫)姿を見せる事が大切です。
例えば「スプーンでママが食べる姿を見せて、次にお子さんへ与える。またママが食べるフリをしてお子さんへ」といったように、最初はママが食べたように演技することがポイント。
料理することが苦手で、今までの食材にバラエティがないから食べてくれないワケではないので安心してください!
平均的な発達として、12ヶ月ごろはヨダレが多く出て、発語がある段階。また同時に、生活圏にある菌類を身体に覚えさせるために、おもちゃや絵本など、手に取ったモノを口に入れる事が増える時です。
もう少し早い月齢からママが食べる姿を見せていると、この月齢では小さな物を口に入れても、飲み込まないという行動ができます。
しかし、食事の際にママが見本を見せていないと、赤ちゃんは何を飲み込んでいい物か分かりません。すると、いろいろな物を口に入れ、時には飲み込んでしまい、様々な危険に繋がってしまいます。
ですから食事中には、「これは飲み込んでも大丈夫なものなんだよ」と教えるように、ママがバナナやベビーダノンを食べるようなフリをしてみてください。
もちろん、食べるフリをした後には「あ~おいしい!」と、ママの笑顔も忘れないでくださいね。
もし、ヨダレがあまり出ていないようでしたら、それも食事が進まない理由かも。冬の時期で空気は乾燥しますから、水分補給は以前よりも少し小まめに意識してあげるといいでしょう。食べ物をのどから胃へ送る時にも、唾液は大切ですよ。
赤ちゃんの食事量が細い時、多くの方が誤解していますが、食べ物の味が不味いから食べないワケではありません。
そもそも、小学生でも味覚が育っていなくて、味を区別できない事が問題となる現代です。なので、口内では「身体に毒となる味の物は口から出す」行為は防衛本能で行われています。
ピーマンやニンジンを嫌うのは、毒の味として身を守るために食べないだけので、無理に食べさせなくて大丈夫。
また、食べる時の姿勢はどうでしょうか?今は、つかまり立ちや伝い歩きの段階でしょうか?
離乳食も12ヶ月になると、かなり固形物が食べられるようになってきていると思います。ただ、赤ちゃんの身体は、まだ固形物を食道で送る力が育っていない場合が。
座ったままでは、食べたものを胃や腸に送れないために、ハイチェアから出たり、少し食べたら動いて遊ぼうとしたり。そういった事があると思いますが、この行動は満腹のサインではありません。
少し食べて、少し動いて身体を動かし、ポンプのように食べたものが流れたら、また食べに戻ってきてくれると思います。12ヶ月ごろからの赤ちゃんの食事は、1時間位かかってゆっくり、しかし量は大人顔負けにたくさん食べるようになっていきますよ。
寝る時の授乳について
12ヶ月ごろには、栄養の吸収力が発達。寝る前は白湯やお茶など、栄養がないものに変えてみると、変化があるかもしれません。
栄養がある母乳やミルクだと、消化活動が活発になって夜泣きになる事も。まずは寝る前だけ白湯などで試してみてください。
また、私は卒乳を1才3ヶ月ごろまでを目安にオススメしています。夜泣きが辛いようでしたら、卒乳する事で変化があるかもしれません。
今の月齢の赤ちゃんは、食事も睡眠もママのマネが中心。お子さんと一緒に寝ると、安心して寝てくれると思います。ママがササっと子どもを先に寝かせ、自分は起きていようとすると、赤ちゃんも中々寝てくれないもの。
目覚まし時計か何かで、一度一緒に寝るくらいの気持ちで布団へ。
引っ越しに伴う不安
そして、引っ越しなどの環境変化に関して、4月との事で1才3ヶ月~4ヶ月ごろの体験ですね。
この月齢の記憶周期は3日~1週間程度。簡単にいえば3日~1週間で元の環境を忘れます。
どちらかというと、ママが環境変化によるストレスを感じ、脳内でストレスホルモンが生成。それが血液を伝い母乳から赤ちゃんへ、という心配が。まずはお母さんのストレスコントロールを大切にしてください。
以前のコラムで、日本の離婚率を書いた事がありますが、母体も出産後1年位で出産前に復帰。授乳を続けていると、そのバランスが崩れたり、生理のイライラが夫へ向けられたり。性格や価値観ではなく、ホルモンの変化による喧嘩や、誤解が起こりやすい時期です。
相談者さんが今、いろいろと不安に感じている事自体、ホルモンの影響もあるでしょう。女性ホルモンは、将来への不安が高まる傾向があります。
これらを乗り越えるには、少し先の計画を入れる事。
例えば、引っ越しから1ヶ月後に家族で温泉旅行を計画するとか、半年後には動物園に行くとか。旦那さんと相談して、楽しい予定を入れておきましょう。
今が育児で悩む一番大変な時期のど真ん中。何とかここを耐えて乗り切りましょう。1才を過ぎて、ひとり歩きが始まると、お散歩に出たがるようになると思います。
引っ越し後は、育児が今より楽しめるようになってくると思いますよ。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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