散髪して、コーヒー飲めて、包丁研いでくれる理容店-出雲市


いったい何のお店?出雲市平田町『理容もりわき』
どうもこんにちは、山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部べーやんです。
今回は、出雲市平田町にある『理容もりわき』をご紹介。
店構えからすでに、強烈な個性を放っているお店↓
サインボールが回る理髪店なのに、看板には「刃物」の文字。
さらに別の角度から見ると、昔ながらの喫茶店のような店構え。
・・・いったい何屋さん?
理髪店なのか、刃物屋さんなのか、はたまた喫茶店なのか。
今日は長年のモヤモヤを払拭すべく、思いきって取材を決行します。
店主の森脇さんが出迎えてくれた
「いらっしゃい」と出迎えてくれたのは、『理容もりわき』店主・森脇さん。
「ここは理髪店ですか?」と聞くと、「そうだよ、切る?」とひと言。
「あ、えっと・・・」
当然、取材に来たので髪を切るつもりは・・・。ただ、一歩入店してしまった手前、なんだろう、この引き下がれない雰囲気は・・・。
創業90年以上を誇る老舗理髪店だった
案内されたカットスペースに置かれた椅子は1台のみ。歴史を思わせる年季の入った商売道具に囲まれています。
私と同じようにおしゃれ空間が苦手な人にとっては、むしろめちゃくちゃ落ち着く空間かもしれません。
カットは3600円、パーマは4000円。予約は不要。
他店同様に月曜は定休日ですが、比較的リーズナブルな価格でカットしてもらえます。
(まさか今日髪を切ることになるとは・・・)
聞くところによると、お父さんの理髪店を20代で受け継いだ森脇さんは、その後に増築して喫茶店をスタート。さらに4年前からは刃物研ぎも始めたのだとか。
なるほど、それゆえに店構えも個性的な感じになっているんですね。
つまり森脇さんは、店を継いで60年になる2代目店主。創業から数えると90年以上だそうで、理髪店としてはかなりの老舗になります。
4年前からはじめた包丁研ぎ
約4年前からスタートした刃物研ぎのサービス。
物の大きさによって値段が異なり、1本400円~研いでもらえます。
専用の機械を使い、慣れた手つきで行われる刃物研ぎ。所要時間はわずか5分程度。
喫茶店の名残りでコーヒーを提供
続いて、喫茶店を撮影させてもらおうと思ったのですが「喫茶店は4年前に閉店した」とのこと。
店主が30代のころ、店を増築して開業した『喫茶キャンパス』。約4年前、刃物研ぎと入れ替わるように惜しくも廃業していました。
とはいえ、実に40年もの間、地元民に親しまれたんですね。スゴい・・・!
今回、店主さんのご厚意で、カット台の脇にある待合スペースにて、一杯だけドリップしてもらいました。
苦味が少なく、わりとあっさりしていて飲みやすい一杯。
散髪終わりにホッとひと息つけますね。
まさかのマジック披露
実はその昔、理髪店を経営するかたわら、マジシャンとしても活動していた森脇さん。約70ほどのマジックを習得しているそう。
理髪店に喫茶店に刃物研ぎにマジック。ポ、ポテンシャルたけ~。
もはや自分が何をしに来たのか分からなくなっておりますが、来店する機会があればぜひみなさんもマジックを見せてもらってください。特にコイン消しは必見!ビビります!!
4年前に閉店した『喫茶キャンパス』にて
廃業から4年、米袋などの私物も置かれていますが、今でもすぐ営業再開できそうなほどステキ空間!
「この絵は?このランプは?この置物は?」店内には気になるインテリアが多すぎて、見渡せば見渡すほど質問が止まらなくなります。
個性的な照明器具やステンドグラス。壁には、どこか懐かしい雰囲気の絵画や写真が飾られ、まるで小さな美術館のよう。
使い込まれた木のテーブルや椅子に、飴色の照明。どれもが長い年月を経て、独特の風合いを醸し出しています。
「一度でも来れば良かったです」
コーヒーを飲みながら、読書をしたり、物思いにふけったり。ステキな時間を過ごすことができただろうに。
来なかった自分を悔やむほど、すばらしい喫茶空間でした。
『理容もりわき』へ散髪or刃物研ぎに行こう
帰り間際、最後はご夫婦の写真を撮らせていただきました。
60年間二人三脚で歩んでこられた二人。なんだか貫禄がありますね。
理髪店のほか、刃物研ぎ、コーヒーの提供と3つのサービスを行っていた個性派なお店『理容もりわき』。
髪を切りたい方はもちろん、ご主人と楽しく会話するだけでも価値ありです!
ご主人が多忙でなければ、ちょっとマジックも見せてもらえるかも・・・?
理容もりわき
リヨウモリワキ
電 話:0853-62-3484
住 所:島根県出雲市平田町元町953-10 [MAP]
営 業:9:00~19:00
休 み:月曜
駐 車:7台
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
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この記事を書いた人

タウン情報ラズダ編集部
編集部べーやん
山陰のタウン情報誌「ラズダ(Lazuda)」の編集長。出雲市佐田町出身。
入社以来、ラズダを作り続ける編集スタッフ。新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!
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