[出雲市オープン]玉木製麺直営『文吉たまき』で幻の平田うどんが復活!?
玉木製麺直営の新店舗『文吉たまき』で味わえる“うどん”を実食リポート!
山陰で“うどんorそばを食べに行こう!”となると『たまき』を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
島根県出雲市の本店(直江店)をはじめ、出雲市・松江市と鳥取県米子市に計7店舗のうどん・そば店を展開しています。そんな『たまき』が、出雲市の平田木綿街道内に新しくうどん店『文吉たまき』をオープンしました。
ここで味わえるのは『たまき』各店舗で提供されている「手打ちうどん」ではなく、江戸時代に現在の出雲市平田地方で生まれた「平田うどん」を復活させた、その名も「文吉うどん」!
そもそも「文吉うどん」ってどんなうどんなの?
「平田うどん」とは、江戸時代にうどん屋『盛麺堂』の原文吉という人物によって作られていたうどんのこと。当時、京都や大阪から木綿を買い付けに、木綿街道へ来ていた人たちに買われていたそうです。
言うまでもなく、地域住民に愛されていた「平田うどん」でしたが、昭和初期の物資統制令の施行をはじめとする戦争の混乱の中で姿を消します。その後も復活することなく、地元の人の間では“幻のうどん”とも……!
20年ほど前から「平田うどん」を復活させたいと思っていた『玉木製麺』の元へ新店舗の話が舞い込み、場所も木綿街道だったため本格的に平田うどん復活プロジェクトがスタート。そして、幻のうどんは「平田うどん」改め、「文吉うどん」と命名されました!
うどんの見た目は、黄色くてやや細めの平打ち麺。小麦粉と卵黄、塩を材料に、昔からの製法を引き継いで手延べ製法といった方法で麺を作ります。ねじりながら引き延ばすことで直線的な絡まり方でコシが生まれ、食べ応えもあります。
そして写真のこちらは「海の幸 クリーム文吉」のランチコース(1650円)。
「海の幸 クリーム文吉」は、イカやエビ、ホタテの魚介が入っており、クリームソースに凝縮した魚介のうま味が広がるひと品。タラコの辛みがアクセントになり、クリームソースや麺とよく合います。麺はつるっとしていて、のど越しも抜群!
もちろん「ざるうどん」や「かけうどん(天ぷら付き)」もありますが、文吉うどんは洋風ソースとも相性がいいんです。なので「出雲ナポリタン」「ジェノベーゼ文吉」といった、文吉うどんを使った洋風うどんも多彩にラインナップされています。
「文吉うどん」の特長である“手延べ製法”の現場が見られる!
驚いたのはうどんだけではなく、ホテルのようなとってもオシャレなレジカウンター!
レジの奥には出雲のお菓子や醤油などのお土産品、文吉うどんの乾麺も販売していました。
のれんを抜けて店内に入るとオープンキッチン! 元酒蔵ということもあって、天井も高く、広い。窓も大きく開放感があり、心地よい空間作りが魅力的です(^O^)
その奥には「文吉うどん」の製造過程が見られるカウンター!
取材で伺った時間帯(ランチ終わり)にはうどんは掛けてありませんでしたが、お昼の少し早い時間に来れば、手延べ製法がどうやって行われるのか、うどん職人による丁寧なお仕事ぶりが見られるかも!!
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
【あつきちの過去の記事一覧はこちら】
あつきちのInstagram