“落語な居酒屋”にある「黒い唐揚げ」を食べてみた!松江『味処 もと家』
松江のちょっと(?)変わった居酒屋で「黒い唐揚げ」を実食レポ!
『味処 もと家』は、スナックや居酒屋が立ち並ぶ松江市の飲み屋街・東本町にあるご夫婦で営む居酒屋。
お酒は島根の地酒を中心に全国の銘柄も揃えていて、料理は熊本県直送の馬肉を使った料理や宍道湖産シジミを使った一品料理が味わえます。中でも気になるのがお店名物の“黒い唐揚げ”こと「とり唐くろ助」。
早速そのメニューを注文してみました。すると……!?
店主・本山さん「唐揚げ、ちょっと焦げたわ~ごめんねぇ!」
!?!?!?!?
…というのは冗談で、こちらが衣に竹炭パウダーを付けて揚げた『もと家』の名物「とり唐くろ助」です!
※なので当たり前ですが焦げた唐揚げではありません。
今回いただいたのはお昼の「とり唐くろ助弁当」(700円)です。水~金曜限定でランチ営業をしていて、その時に味わえます。
それでは早速、黒い唐揚げ、いただきます!!
味は思った以上に唐揚げです。炭の香りはなく、ジュワ~とあふれ出す脂がジューシーでおいしい!
揚げたてにも関わらず、油のギトギト感がありません。奥さんいわく、炭が水分を吸ったのでは……と。さらに炭には、血液をサラサラにする効果も期待できちゃう……とか!?
マヨネーズは、マヨラー・本山さんの好み(いや、ご厚意?)で添えられています。
写真は例の竹炭パウダー。ほかにも、黒いメニューがあるのか聞いてみましたが、現在は唐揚げだけ。でも、要望があれば黒くできるメニューもあるそう!
なんでも過去に常連さんからの希望で「豚カツ」を黒くしたことがあると言っておられました。
「とり唐くろ助」が誕生したきっかけはご主人でなく奥さん! インパクトのあるメニューを考えていたところ思い立ち、「とり唐くろ助」の可愛らしい名前も奥さんが付けられたそうです!
『もと家』では、第4土曜の夜に「落語会」を開いています!
『もと家』では、毎月第4土曜の夜に「落語会」を開催しています。玄関口にも“今月の出演”と書かれた張り紙に出演する噺家の名前がずらり。アマチュア噺家に加えて県外からゲストを呼んで行うこともあるそうです。
落語会を始めて今年で9年目。もともとは『もと家』の常連だった松江市出身の落語家「春雨や 落雷」さんが「店で落語をしてみたら」と本山さんに声をかけたことが始まりのきっかけ!
【「春雨や 落雷」とは…】落雷師匠は松江市に勤める医師で、9年前の当時はまだアマチュア。東京に修行に出て落語の階級で最高身分を意味する「真打ち」となります。医師だった経験を活かし、“笑いと健康”をテーマにした話がウケて、全国の医師会などから公演依頼が殺到した松江が誇る落語家さんなのです!
始めは落雷師匠単独ライブといった形で始まり、松江南高校の「落語研究会」OBに繋がり…縁が縁を繋いで全国各地から噺家が集まる場所へとなりました。
3月の落語会は28日に行われます!!
木戸銭として500円、プラス飲み食いの代金で誰でも参加できます。1500円で弁当も付けられますよ。
お酒を飲んでほろ酔いになってくる19時ころに ♪テケテケテケ… と出囃子が鳴り、落語会スタート!
お客さんの中には落語好きの女性の姿も!
エンタメ要素豊富な酒場で“シャレ”が効いた楽しい夜を過ごしてみては♪
馬肉料理やくろ助のほかにも、宍道湖産のシジミを使った「シジミ入り湯豆腐」など、おいしい料理もいっぱいだよ!と本山さん。
本山さんは落語をされないのか聞いたところ、「落語会を始めた頃は落雷師匠の見習いでやっていたけど、今は出演してくれる噺家さんも増えたから僕の出番はないよ」と本山さん。でもあるお客さんからは、「まこちゃん(本山さん)の落語を聞くまでは死ねないよ」と期待の声もチラホラ(^^)
なんだか週末の夜は賑やかそうです。話を聞きながら私も行きたくなりました!!
いつもの飲み会とはひと味違う、噺家が集まる宴に参加してみてはどうでしょう♪
(おまけ)6月に「落語会100回記念特別公演」を開催します!
落語会を店で始めてから100回目を迎える6月に、『味処 もと家』主催で「百回記念特別公演 もと家寄席」を開催します。
場所は『松江総合福祉センター』(松江市千鳥町70)
14時開演(開場13時30分)
前売り1500円/当日券1800円 ※高校生以下700円
味処 もと家
アジドコロモトヤ
電 話:0852-32-0268
住 所:島根県松江市末次本町47
営 業:17:00~21:00(OS)、水~金曜11:30~13:00(OS),17:00~21:00(OS)
休 み:日曜、祝日
駐 車:なし
情 報:Facebook
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
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