島根県の県職員ってどんなお仕事?[鳥取・島根のリーディング企業2023]
働いてみたい注目企業40社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2023」
みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。
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島根県の県職員ってどんなお仕事?
島根で見つける、可能性。多彩な職種で誰もが活躍できる
社会の土台づくりを担う公務員。その数は全国で約335万人に上り、うち8割超が地方公務員として、より良い地域を創るために汗を流しています。ひと口に「公務員」とくくられることが多いものの、所属する機関や部署によって業務内容は多種多様。
島根県総務部人事課の京谷大輔課長(54)は、「幅広いフィールドで活躍できるのが、県職員の魅力。島根が好きな人であれば、必ず適性を見出せるはず」と断言します。
「島根創生」の担い手として笑顔あふれる暮らしを未来へ
県職員の仕事は、戸籍や住民票などの手続きや社会福祉の相談などで住民と接する機会の多い市役所や町役場と違って、想像しにくい人が多いかもしれません。
「住民との関わりという点では、市町村ほど密接ではありませんが、国よりは近い。一方、国家公務員は住民からは遠いですが、大局的な目線で制度を組み立てることで、人々の暮らしに関わっています。県では、制度と現場両方の仕事を行えるおもしろさがあります」
そんな中、県が掲げている「島根創生計画」では、2024年度までの施策運営の総合的・基本的指針を示し、活力ある産業をつくる、結婚・出産・子育ての希望をかなえる、安全安心な暮らしを守るなど、8つの基本目標が打ち立てられています。
京谷課長は、「課題の洗い出しから、目標を立て、遂行するまですべてに関わることができるのが県職員です」と強調します。
多種多様な職種が連携し、豊かな暮らしを実現
県職員は、広範囲の知識とスキルが求められる「ジェネラリスト」と、専門性が高い「スペシャリスト」に大きく分かれます。いわゆる行政職と言われるのが前者で、専門職とされる後者は、土木や建築、農林水産などの技師、保健師、薬剤師、獣医師など様々。多種多様な分野が連携して初めて、笑顔で暮らせる島根が実現します。
東西に長く、離島もある島根県。すべての地域を支えるため、県の地方機関は随所に配置されており、職員は定期的に異動するそう。京谷課長は、「配属先は本人の希望を考慮し、異動のたびに遠方に行くわけではありません」と前置きした上で、「いち県民として住んでみなくては分からないことも多い。県民目線で働くためにも、出身地以外の地域に住む経験をすることも大事」と言います。部署が変わると仕事内容がガラリと変わることも県職員の特徴の一つ。「そんな環境ゆえか、意外と変化に強い人が多いんですよ」と京谷課長は笑います。
公務員は前例踏襲に縛られている、という印象を持つ人もいます。しかし島根県職員は、“高齢化先進県”として全国に先駆けて大きな課題に向き合い、地域と共に議論を重ね、解決の道を探ってきました。そんな中、養われてきたのが、前例のない難題に対応できる高いスキルです。
島根創生を実現するために求める人物
“人口減少”という大きな課題に立ち向かう県職員。多種多様な職種が活躍している中で、どのような人物が求められているのか。
「目の前の課題にコツコツと向き合うタイプの人も、既存の価値観にとらわれない突破力のある人も、いろいろなタイプの人が県には必要です。県民の皆さんの暮らしを守り、支えることが私たちの使命。タイプはさまざまでも、根底に思いやりや下支えのマインドを持っている人がいい」と京谷課長は話します。「“人口減少”という課題に打ち勝つための切り口はさまざまであり、職員が個々に立ち向かうのではなく、議論し、支え合いながら仕事を進めていくことを大切にしています」
県では、職員がそれぞれの能力を伸ばせるよう入庁後の環境整備にも注力。各種福利厚生制度は、利用を促す取り組みが行われており、年次有給休暇の年間平均取得日数は12・4日(21年度)、男性職員の育児休業取得率は約半数に及びます。午前7時半から9時半の間で出勤時間を選べる「時差出勤制度」も好評だそう。
21年度からは、採用1年目の職員を3年目等の若手先輩職員がサポートするメンター制度を全職場に導入。職場の人間関係や、仕事とプライベートの両立など業務の枠を超えて相談しやすいよう、あえて違う課の先輩を担当につけています。1対1の面談を定期的に行うほか、グループで集まる機会も設け、コミュニケーションの活性化を狙います。京谷課長は、「皆で隠岐に行ったり、副知事にインタビューしたりと、各自自由にグループ活動を行っています。新人のフォローはもちろん、先輩職員にとってもマネジメント能力を磨くことができ、刺激になっているようです」と紹介。
約66万人の県民一人一人が、愛着と誇りを持って幸せに暮らし続けられるよう「島根創生」に挑み続ける島根県職員。島根を大切に想う気持ちがあれば、その一員として、活躍できる場所が必ずあります。
【行政】市町村との連携でより良い行政サービスを
小村さんは、家族が地方公務員という環境の中、自然と同じ道を目指すように。国家公務員と比較した時に「地方公務員の方が地域課題に主体的に取り組めそう」と故郷で働く道を選びました。
総務課配属中には、「自治体運営は人が大事」との考えから、職員自ら採用パンフレットを作成するプロジェクトに参加。取材から撮影、デザイン、構成まですべて若手4人で担い、県職員の仕事が分かりやすく伝わるよう工夫をこらしました。
2021年度は中央省庁への研修派遣制度を利用して総務省で1年間勤務。急を要する国会対応などを経験し、国の仕事のスピード感や進め方などに刺激を受けたといいます。「県外事務所や省庁派遣などの経験が積めることも県職員の魅力です」
現在は、市町村課で県内市町村の行政運営支援などを担当。「国の制度改正に応じて自治体でも対応する必要があるが、非常に複雑で現場は大変。国とのパイプ役として少しでも役に立てれば」と語り、軽やかなフットワークで19市町村に足を運びます。
【総合土木】道を通して、安全安心快適な地域をつくる
道路事業の計画から設計、工事、施工管理を担当する今若さん。専門知識や技術に加え、共に事業を進める民間企業や地元住民らとのコミュニケーションが重視される場面も多いとのこと。「情報の伝達ミスで、住民の方に不快な思いをさせたことも。一つのものを作り上げていくためには、周囲の人との関係も大切です」
現在は、国道432号の渋滞解消を目的としたバイパス工事や、主要幹線道路である県道松江木次線のバイパス工事などに従事。関わった業務が形となって残り、住民らの利便性向上に寄与できることは、大きなやりがいにつながっています。
農業土木を学んでいた高校時代、県内が大きな水害に見舞われたのを機に、地域に貢献できる仕事への関心が強まったそう。大学に進学して知識を深めたのち入庁。「事業計画や改良工事、施設の維持管理といった一連の事業に関わることができるのは県職員ならでは。ICTなどの活用で災害発生時もいち早く対応できるよう努めたい」。今後は各種資格取得など、スキルアップを狙っています。
【農学】農業者とともに創る“つなぐ農業”
祖父が農家で幼い頃から農業が身近にあった渡邊さん。「GWは毎年、家族総出で田植え。正直農業にいいイメージはありませんでした」と苦笑します。短大で栄養学を専攻も、食の根本である農作物について学びたいと思い4年制大学の農学部に編入。卒業後、民間企業を経て、農業職(現農学職)で県に就職しました。
初任地の農業技術センターでは、あんぽ柿などの6次産業化マーケティングを主に担当し、全県の普及活動について理解を深めました。農業普及指導員の資格を取得し、益田農業普及部へ異動後は、タラノメやウルイなど山菜の栽培現場で、長年農業に従事している方々への指導に携わる中で地域農業に対する思いなど一から教わったそう。
現在は県庁で、県内に約150人いる農業普及員の活動計画立案や予算管理、農業士の育成を担当。「農学職以外の職員とも関わりが増え、今までとは違う視点で議論や企画提案できることが面白い。全県を広く見たり、各地域に深く関わったりと、幅広い業務を通じて、島根の農業振興に貢献したい」
【保健師】すべての人に健康を
看護師を目指した大学で、公衆衛生看護学を学んだ規家さん。スタディツアーでケニアを訪れ、健康的な生活の維持のために、社会の仕組みを整えることの重要性を痛感し、保健師への関心が高まった。
大学院で学びを深めたのち、広域的な健康づくりに携わろうと県保健師の道を選んだ。
初任地は、隠岐保健所。アルコールに関する健康問題について、データ分析や調査、個別の患者さんの生活のフォローなどを行った。「一人一人の思いを聴き、生活環境への配慮や社会資源を活用した支援の大切さを学びました。また、上司や先輩方、地域の方々にも支えていただき、保健師という仕事を通して一人の人間としても成長させてもらっています」。島根県では、保健師のための人材育成体制が整っていることも特徴だ。
今の部署では、県全体を見据えた健康づくりを推進。特に自身の健康に疎くなりがちな働きざかりの年代に注力する。「すべての人の心身の健康に携わることができるのが保健師。文化や価値観の違いも大事にして、県民の生活を支えられるような保健師になりたい」
【獣医師】家畜を守ることで、人々の生活を守る
ペットブームなどで小動物の臨床を目指す獣医師が多い一方、牛や豚、鶏などの家畜衛生を担う公務員獣医師は担い手不足が続いています。「知人に状況を聞き、医学部から獣医学部に志望を変えました。家畜伝染病の大規模発生時などには対応に追われますが、休みがきちんと取れ、プライベートも大事にできるのは魅力でした」と語る伊藤さん。島根県の採用は年齢制限が高く、臨床獣医師として経験を積んだ後に受験できるのも特徴です。
伝染病が発生すれば、多数の動物が殺処分されます。農場にとっては大きな打撃ですが、正確な情報伝達と迅速な対応が被害の拡大を防ぐことに繋がります。「日頃からの信頼関係が大事」と伊藤さん。普段から農場に出向き、伝染病の予防を注意喚起し、発生時には血液検査や解剖による診断、まん延防止の対策を行うことが主な業務です。
診療業務は基本行いませんが、動物病院が少ない地域では飼い主から相談を受けることも。「県下の農場すべてが対象。その規模感や責任の大きさはやりがいにつながっています。法律やマニュアルなど学ぶべき知識も多く、経験を積みながら成長したい」
求める人物像
●県を取り巻く情勢や県民の皆さんの声に敏感である人
●よく考え、よく議論し、創造する人
●何事にもチャレンジ精神を持って取り組む人
【資料請求・お問い合わせ先】
採用直通TEL/0852-22-5438
採用直通 E-mail/syokuin-saiyo@pref.shimane.lg.jp
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概要
業種 | 公務 |
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事業内容 | 人口減少に打ち勝ち、笑顔で暮らせる島根をつくる |
創業 | 明治4(1871)年 |
代表者 | 島根県知事 丸山 達也 |
社員数 | 3962名(男2869名 女1093名) |
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
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