「美保テクノス 株式会社」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2024]

編集部にっかんくん
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働いてみたい注目企業65社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2024」

みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。

ラズダとっておきの別冊本「鳥取・島根のリーディング企業2024」が山陰の各書店にて発売中です♪

鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。

本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ65の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。

今回は「鳥取・島根のリーディング企業2024」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪

「美保テクノス 株式会社」ってどんな会社?

地域に貢献し、挑戦を続ける 業界最先端を走る総合建設会社

地域を支える建設会社の新社屋建設の挑戦

2023年、53年ぶりに本社屋が建て替えられた米子市の総合建設業「美保テクノス株式会社」。JR米子駅近くにある5階建ての新社屋は、山陰本線と伯備線の線路沿いに建ち、車窓に向けた「ようこそ よなごへ!」の壁面のメッセージが人々を出迎えます。それは「夢、まち、人づくり」をスローガンに、まちづくりに取り組んできた同社の「率先して地域を盛り上げたい」という意思表示。

創業は1958年。駐留米軍の建設機械の払い下げを受けて、初代社長・仁宮次夫氏が前身となる「美保土建機械企業」を設立したのが始まりです。その後、県の土木工事などで信頼と実績を積み上げ、建設コンサルタント業にも進出し(現・株式会社エスジーズ)、山陰地方で初めて国の事業を担うことを実現。時代のニーズに合わせて事業を展開し、現在、グループ企業は建設関連企業以外にITや介護サービス業なども連なり、12社があります。社員数は自社だけで約220名、グループ全体では650名に及びます。

現在、同社は、道路や橋などの社会に不可欠なインフラを構築する「土木部」、公共施設・医療福祉施設・商業店舗などを建てる「建築部」、地盤改良を手がける「ベーステック事業部」、道路の舗装や維持業務を行うほか災害時の復旧活動を担う「ランドサポート事業部」、戸建て住宅やリフォームを手がける「総合建築部」の5部門を事業の柱としています。さらに自社で「設計部」を有し、2018年には「BIM(ビム)戦略部」を新設。「BIMは建設の仕事そのものを変える革新的なもの。従来の2次元の図面を3次元モデルに置き換えて情報を可視化し、コストや工期の削減を可能にします」と語るのは野津健市代表取締役社長。同社は約20年前にBIMを導入し、この分野では業界のトップランナーです。「新社屋は計画から設計、施工に至るまで自社で行い、すべてのプロセスにBIMを最大限活かした《Full-BIM(フル-ビム)》に初めて挑戦しました」と技術面で可能な限りの挑戦を行いました。

歴史や社員の思いを汲み、最新技術で設計に挑戦

53年ぶりの本社屋建て替えで、設計のリーダーを務めた北野さん。「長年在籍された方たちの思いや、ゼネコンという歴史を理解すると、華美なデザインではなく、真面目で地域に根を張った印象のデザインになりました」と語ります。社員たちが新社屋にかける期待は大きく、企画段階では膨大なリクエストが集まりました。「社員は全員プロですから、プロが集まって知恵を出し合えば良いものができることはわかっています。しかし全部を採用することはできません。意見を否定せず、いかに落としどころをつけるのか、取捨選択を迫られました」と苦労を振り返ります。

過去に複数の案件でBIM(ビム)を設計に活用してきましたが、今回、新しい試みとして、空調などの設備、資材メーカーが設計段階から関わったとのこと。「これにより、着工前に施工時の設備の納まりも考慮した設計ができ、“手戻り”と呼ばれるやり直し作業を減らすことができました」と生産性の向上を実感。「最新技術を使った業務は大変な部分も多かったですが、大きなやりがいを得ることができました」とプロジェクトを経て一回り大きく成長しました。

大学生と互いに刺激し合った新社屋プロジェクト

本社屋建て替えプロジェクトには、多くの若手社員が参加。八田さんもその一人です。広島工業大学と連携した5階のリフレッシュルームの設計に携わり、学生たちのデザインの実用化に向けて、合同講評会や打ち合わせを重ねました。「学生さんにとっては初の実案件ですから、材料コストや加工、納期などの想定が難しい部分があり、軌道修正する必要がありました」と振り返る一方、八田さんが得たものも大きく、「学生さんたちの、わからないからこその自由な意見や発想は、初心を思い出し刺激になりました」と語ります。

もともと、人と話すことが好きな性格で、社内ではランチタイムを利用して他部署の人と積極的にコミュニケーションを図っているとのこと。「普段はパソコンに向かう時間が長いので、社内はもちろん、社外の人と関わる機会を大切にしています」と話し、就職相談会やSDGs学習など地域の学生と交流する機会にも楽しみながら参加。その他にも地域のボランティア活動に積極的に参加して、世代や業種を越えたさまざまな人と交流を持っています。「美保テクノスの社員としてより多くの人と関わることで、建設業界の新しいイメージを発信できれば」と目標を語ります。

施工にBIMを活用する初めての挑戦!

54年前からBIM戦略部にも所属する松本さんは、新社屋の施工では現場責任者を務めました。美保テクノスでは、設計でBIMを活用した実績はあるものの、意匠、設計、構造、施工とすべてにBIMを投入したFull-BIM(フル-ビム)は初めての挑戦。松本さんは「やり切る自信はありました」と振り返ります。「従来の平面の施工図は、ベテランの技術者なら簡単に頭の中で立体図を描けますが、若手にとっては難しい作業。BIMの利点は、誰もが同じ立体の完成図を想像できること」。

とはいえ、初めての経験に苦労することも多かったそう。「資材メーカーの方たちと協力して、3Dモデルを作成しましたが、計算式が人によって異なるなど課題もありました。わかりやすい反面、複雑な過程もありましたが、やってみなければわからなかったこと。施工でも実用可能だとわかりました」と収穫したものは大きかったようです。特に、手戻りに関しては「平面図では気づけないような部分が3Dでは気づけた」とコストや生産性の向上に貢献。「課題はありますが、何よりわかりやすい。施工BIMは今後業界でも主流になります」と新しいツールの可能性に期待しています。

BIMを活用して ZEBなどを実現

新社屋にはFull-BIM(フル-ビム)をはじめ、多くの挑戦が盛り込まれています。BIM研究でつながりのある熊本大学と広島工業大学と連携し、一部のデザインを学生たちが手がけ、地元建材会社「ミヨシ産業」の協力のもと、最新機材を用いBIMならではの複雑な曲線を含む県産材の造形を完成させました。

さらに、消費エネルギーを大幅に抑えたZEB(ゼブ)化を目指し、設計段階から「ダイキン工業」と連携し年間の一次エネルギー消費量を50%以下に削減。環境省のZEB基準を満たす「ZEB-ready(ゼブ-レディ)」認証は、新築のオフィスとしては鳥取県第一号。また、地域貢献では米子市と災害協定を締結。電気とガスのハイブリッド熱源供給や防災トイレなどを備え、災害時には地域の避難拠点施設になります。野津社長は「BIM活用が目的ではありません。良い建物を建てるための手段や道具がBIM。今回わかった長所や課題を次に活かしたい」と確かな手応えを感じていました。

同社の最先端の取り組みに、若い優秀な人材も引き寄せられ、県外から応募も。「最新の技術で面白い仕事にどんどん挑戦してほしいし、それができる会社。デジタルでは日本最先端の自負があります」と力強く語ります。「地元の建設会社として、これからも地域に貢献していくことは変わりません。地域の元気のためにサステナブルな会社として挑戦を続けていきます」。新社屋を拠点に、美保テクノスの新たな挑戦が始まります。

採用担当者からあなたへ

毎年新卒、I・Uターンの中途の方を数多く採用しています。大企業と比べて、弊社のような社員数が200名ほどの企業だからこそ、出来ることがたくさんあり、新しいことにチャレンジができる環境が整っています。私たちと建設業界の価値を高めていく仲間を心よりお待ちしています!

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企業概要

事業内容 土木工事の施工、地盤改良工事の調査・設計・施工、建築工事の設計・施工、住宅及びリフォームの設計・施工 など
創業 昭和33(1958)年7月30日
代表者 代表取締役社長 野津 健市
社員数 220名(男184名 女36名)

美保テクノス 株式会社

ミホテクノス カブシキガイシャ
電 話:0859-33-9211(採用直通)
住 所:鳥取県米子市昭和町25 [MAP]
情 報:HP Facebook Instagram

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