「米子製鋼 株式会社」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2024]

編集部にっかんくん
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働いてみたい注目企業65社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2024」

みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。

ラズダとっておきの別冊本「鳥取・島根のリーディング企業2024」が山陰の各書店にて発売中です♪

鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。

本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ65の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。

今回は「鳥取・島根のリーディング企業2024」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪

「米子製鋼 株式会社」ってどんな会社?

歴史と技術、新しいチャレンジで変化する社会ニーズに応える

社会インフラを支える 素形材製造の鋳鋼メーカー

米子市富益町、美保湾を望む国道431号沿いに位置する「米子製鋼株式会社」は、1904年に創業。日本の製鉄の礎・「たたら」の伝統を受け継ぐ特殊鋼の製造販売を通し、水力・火力発電などの社会インフラを支えるとともに、鉄鋼、建設、造船など、産業界の発展に貢献しています。

米子製鋼は、高温で溶かした金属を鋳型に流し込み、冷やし固めて成型・製品化する「鋳造技術」と、不純物の混じった金属を純度の高い金属へ蘇らせる「精錬技術」を併せ持つ鋳鋼メーカーとして、全国でも貴重な存在感を放ちます。単位重量1~15トン程度の製品は、鉄の溶解から仕上げ加工まで、社内で一貫生産。低合金鋼から高マンガン鋼、普通鋼、スーパー2相ステンレスなど鋳鋼全般を網羅し、主に蒸気タービン、圧縮機、ポンプ、水車などのターボ機械プラント部品をはじめ、鉄鋼、産業機械、砕石向けプラント部品に使われる素形材を、オーダーメイドで生産しています。

また、1961年、新日鐵(現・日本製鉄)との共同研究により、排熱回収装置としてエネルギー源の大幅な節約を実現する「レキュペータ(熱交換器)」を開発。それまで輸入に頼っていた熱交換器の改善、国産化に成功しました。鉄鋼業や窯業など工場の設備や環境、お客様の要望に合わせて設計・製作する商品で、現在も多くのユーザーに好評を得ています。

技術者魂を脈々と受け継ぎ 常に新たな挑戦を続ける

明治期の中頃、政府の払い下げによる「広島鉱山合資会社」を設立。中国山地の砂鉄を原料に特殊鋼の製造を始めた時から、米子製鋼の歴史は始まりました。1919年には電気炉を新設し、鋳鋼製品の生産を開始。以来、戦前の軍需工場、戦後の鉄鋼不況を経験するなど様々な変遷を経る中で、長年培った製鋼技術、ものづくりへの情熱を根底に、時代とともに変化するニーズに応えるため新たな挑戦を続けています。

2003年には、世界初と称される5~20トン級の大型スーパー2相ステンレス鋳鋼の製造技術を確立し、水力発電や大型ポンプ業界に進出。それを契機に第二鋳鋼工場を増築、さらに機械工場を新設し、大型立旋盤、同時5軸門型マシニングセンタなどを導入。さらなる高付加価値の製品づくりを追求しています。

米子製鋼のモノヅクリを支える

社員140人中2人だけが担当する仕事を任される誇り

橋梁・建材分野などで回収され、スクラップとなった鉄くずや合金鉄を電気炉で溶解・精錬し、高級鋼の“湯”を生み出す製鋼課。製品の製造にかかる費用の6割がこの工程までのところで投入され、この“湯”の良し悪しが、その後の製品の出来不出来に直結するといいます。そのような責任の大きい仕事のなかでも、特に重要な鋳型に湯を注ぐ“鋳込み”を任されているのが岡本さん。製鋼課は、8時30分〜17時15分、20時50分~5時35分と、二交代制勤務の職場ながら、「今の日本では希少な技術。しかも、全社員のうち、2人しか任されていない鋳込みを任されているのは自慢したいですね」と爽やかな笑顔で話します。2年前に結婚し、昨年子どもが生まれ父親になりました。

周りの人に支えられじっくり技術を学んでいます
ポリテクセンターで3D、CAD図面、工作機械のNC旋盤操作などを学んだ北村さん。入社後は、自社で製造する鋳鋼品の検査業務全般を担う品質管理課へ配属。測定値が基準内かどうか確認する寸法検査、対象物を壊さず欠陥の有無を判定する非破壊検査を担当するほか、CADで図面を描き、検査成績書を作成しています。「入社したての頃は、図面が読めない、道具の使い方がわからないと、散々でしたね。でも、先輩がやさしく、呆れることなく向き合ってくれました。周りの人の支えがあったからこそ、3年目の今があると感じています。いつかは製品の表面から見えない部分、内部欠陥の検査を担当してみたいですね」。
お客様への大事な用件は必ず足を運び対面を心がける
米子工業高校機械科を卒業し、地元就職を希望していた岡田さん。7歳上の兄が同社機械課で工作機械のオペレーターをしている中、事前に相談することはなく、自分で考えた末に入社を決めたとのこと。最初の1年半は製造工程で、鋳型に用いる木型検査を担当していたものの、その後、営業課へ。10社以上の取引先を担当し、依頼された鋳鋼品の製造原価を計算して見積書や仕様書を作成。受注後は製造部門と連携しながら、製品の進捗状況を確認し、取引先に報告します。「製品はすべて受注生産なので、見積書など現場の人もわかりやすいように心がけています。これまでは自分のことで精一杯でしたが、主任となり、後輩のフォローをしていきたいです」 。
機械ではできない手仕上げの技を後輩につなげたい

米子商業高校卒業後2年間、理容師の仕事をしていた中西さん。しかし、ものづくりを志し、半年間ポリテクセンターで溶接を学び、農機具の部品メーカーへ。その後、米子製鋼へ入社。最初は“腕に覚えあり”の溶接部門に配属されましたが、「扱う物が大きすぎて、自分の技術ではダメでした(笑)」とのこと。

整正課では、グラインダーを使い、表面をきれいに手仕上げしていきます。「この工程は機械には任せられません。やりがいがあります」と中西さん。入社から5年半で班長へ昇格。今後の目標は、手仕上げの技を人の手で繋ぐこと。後継者を育てたいと答えてくれました。

社員が誇れる会社を目指し 人と技術を未来につなぐ

大型スーパー2相ステンレスの製造技術を確立した2003年、米子製鋼は、鋳鋼製品を扱う商社「株式会社パシフィックソーワ(本社/東京)」と事業統合。より多くの顧客のニーズに応えるため、製造・販売が一体となり、未来に向けて走り出しています。

2023年3月、代表取締役に就任した井上昭彦社長は、パシフィックソーワで30年来、米子製鋼の営業を担ってきました。「歴代の社長と社員の長年の努力で、業界屈指の技術力と設備、顧客との信頼関係を築いてこられました。これからは、社員とその家族が、“米子製鋼に勤めてよかった”と言える会社にすることが目標です」と語ります。

製造する鋳鋼品は、一つ一つをオーダーメイドで作り上げるため、手がける人の経験と知識、技術が大きなウエイトを占めます。技術者として一人前になるには、10年以上かかるとのこと。「長く活躍してくれる人材が育ってほしいですね。作業環境や厚生棟の改善、福利厚生の充実はもとより、社員がこの会社で働くことに付加価値を見出すような職場づくりを進めていきたいと思っています」。社員とのコミュニケーションを大切にする井上社長は、月一度の全体集会を設け、受注状況、決算報告などを、自らパワーポイントを使って全社員に話しかけます。特に、技術社員と情報共有するのが狙いなのだとか。「自分が手がけた製品が、納入後どこで使われているのかを知るだけでも、技術者の誇りにつながると思います」。

採用担当者からあなたへ

今年で創立120年を迎える鋳鋼メーカーです。社会のインフラや産業を支える製品を製造しており、やりがいのある仕事です。製造業ということで理系のイメージを持たれる方も多いですが、文系出身で活躍されている方もたくさんいますので、文理問わず応募をお待ちしております。

【資料請求・お問い合わせ先】
採用直通TEL/0859-28-8111
採用直通 E-mail/ushigome-m@yonago.co.jp

公式サイトはコチラ

企業概要

事業内容 鋳鋼品の製造・販売、熱交換器の設計・製作・販売
創業 明治37(1904)年3月
代表者 代表取締役社長 井上 昭彦
社員数 144名(男134名 女10名)

米子製鋼 株式会社

ヨナゴセイコウ カブシキガイシャ
電 話:0859-28-8111(採用直通)
住 所:鳥取県米子市富益町88-1 [MAP]
情 報:HP YouTube

sponsored by 米子製鋼 株式会社

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