育児中は親の健康面がおろそかになりがち。解決のヒントは「保健師」さんかも
健やかな子どもの成長には「親が健康でいる」ことも大切です!
こんにちは。レインディアの藤原です。
先日、久々に健康診断を受けてきました。すると、残念ながらコレステロール値が高いと指摘が・・・。保健師さんから質問が投げかけられるので答えていきます。
「たばこは吸いますか?」
→いいえ
「お酒は飲まれますか?」
→半月に一度くらい
「では、運動はされますか?」
→子どもの抱っこで腰を痛めて、ここ数年運動ができなくなっていましたが、最近「抱っこ!」がなくなってきたので腰が復活してきてます。
「油モノを取りますか?」
→子どもが好きなハンバーグやお肉、餃子やお好み焼き、ハンバーガーも食べますね・・・。
「魚は食べますか?」
→長男が魚嫌いになってから、魚の匂いがするだけで嫌がるので、食卓に並ばなくなっています。
「甘いものは食べますか?」
→食後に子どもたちと一緒に食べるようになっていますね・・・。
次々答えていくと、保健師さんからこのままでは将来病気になるリスクが高いですよと注意を受けました。
今回質問されてから気付くのは、私の体を悪くしている原因は、ひょっとして育児?甘やかしすぎなのでしょうかね(笑)。
という事で、今回のコラムは《育児と親の健康》をテーマに書いてみたいと思います。
育児中は不健康になりがち。その要因をひも解いていきましょう
赤ちゃんが生まれると、夜の授乳や、オムツ交換などで、生活リズムが赤ちゃん中心に変化。
月齢が進んでくると、夜泣きが出て、寝返りが始まれば、寝ている間も気が気でなくて、深い眠りに入れなくなってきます。
出産によってホルモンバランスが変化する女性。一方で男性は、体に変化はないため、ある日から意識的に生活リズムを変えるワケです。
「産後クライシス」とも言われる、産後のママたちがイライラするのは《ホルモンの変化》による事。ですが、それ(ホルモンの変化)によって赤ちゃんの生活リズムに合わせる事ができるようなパワーが発揮されているのではないかと。
イライラするぐらいの元気がなければ、赤ちゃん都合で寝たり、起きたり、準備したりできないのではないか。生物はそうやって育児を乗り越えているのではないか、と私は考えています。
男性の私は、子どもを授かる以前から子どもの発達を学び、ビジネス展開を始めていたとはいえ、妻の変化に驚き、戸惑いました。
赤ちゃんのリズムに合わせて生活をしてみると、体力が続かずドンドン痩せていき、精神力だけではどうにもこうにも大変だった事を思い出します。
とはいえ、赤ちゃんの寝顔は想像をはるかに超えたかわいさ。自分の体を犠牲にする事に躊躇はありませんでしたが。
ママは妊娠期から、女性は栄養バランスなどの指導が入り、出産後も助産師さんや、保健師さんなどから体へのサポートも入ります。
それによって、ママたちは栄養や健康の意識が高まり、それまでの自分主体の考え方や、行動を改めるきっかけにもなっていると思います。
それに対してパパは中々、赤ちゃん誕生以前の生活習慣を変えられません。私のように変えた事で、不健康な状態となっていても、定期的に相談に乗ってもらったり、指摘されたりする機会はあまりありません。
結果、かなり悪化してから体がSOSを発して気付くことに。
子どもが小さいと、行動半径も比例して縮小。
私は若いころ、MTBのレースに出たり、登山を楽しんだりと、体を動かすことが大好きでした。ですから、子どもが小さいころはベビーキャリアで、抱っこやおんぶをしていろいろな場所へ出かけました。
おそらく、これらの行動が後の腰痛に繋がったのだと思いますが、重たい荷物を運ぶのと比べ、子どもは動きますし、下ろしたり背負ったりの繰り返しが多く、関節への負担が蓄積していったのでしょう。
2年ほど前、とうとう腰痛でベッドから起きられなくなり、床に落ちたモノを拾うのも辛かった時期があります。
今では子どもが小学校に入学し、抱っこもなくなり、マットレスを寝返りが打ちやすいモノに買い換えてから、最近では復活してきましたが。
食事に関しても、育児あるあるな話ですが、子どもの残したものはもったいないので食べますよね。
「自分が予定していない量を食べる」、または「食べようと思っていたけれども子どもに譲る」。お腹が減ってなくても食べるようになり、ご褒美にとデザートを食べるようにも。
子どもが生まれる前、私は甘いものはほとんど興味がなく、自分で買って食べる事はまったくなかったのですが、人は変わりますね。
そういう意味では、ファストフード店に行く回数も激増しましたし、子どもの数だけ誕生日が増え、ケーキを食べる回数が増加。我が家は春夏秋冬と、家族の誕生日がバラバラなので、クリスマスを含め一年中ケーキを食べている気が・・・(汗)。
贅沢な文句ですが、モノがあふれた現代社会では、どこのご家庭も似た環境ではないでしょうか。
育児をすると太る!そうならないためには、食べられる食材を捨てたり、家族一人ひとり別々のメニューを用意したりしなければ対応できませんよね。
健康診断の結果が分かってから、妻は家族それぞれの健康を考えたメニューを別々に用意してくれています。これには本当に頭の下がる思い、感謝の気持ちでいっぱいです。
育児中に健康を保つキーマンは「保健師さん」かも
育児中には、不健康になる要素がたくさん出てきます。
子どもの健康はもちろんですが、自分たちの健康も意識しなければ、結果的に子どもを悲しませる事に繋がります。しかし、育児をしながら健康も考えて、仕事をしてお金を稼がなければならない。悩む事が多すぎますよね。
ひと昔前までは、夫は仕事のことばかり、妻は育児中心。健康は本人任せという社会でしたが、今は全部を平等に分担する世の中。
私が理想とするのは、子どもが小さいうちは、夫婦とも育児に専念できるような北欧社会ですが、日本でそれはまず厳しい。
日本で、健康的な育児をするにはどうすれば良いのでしょう?
そのキーマンとなるのは、保健師さんではないかと私は感じています。
育児に関連して初めて出会う職業が保健師さんという存在。
私の健康にアドバイスをくれた保健師さんは、とてもお話上手でした。子育て中のママたちの頼りになる、有能な保健師さんを私はたくさん知っています。
医療機関採用の保健師さん、保健所など行政で活躍する保健師さん。ほかにも子育てや介護、企業など様々な採用形態があります。
ちなみに、日本では全体の3%、約2000人ほど男性の保健師さんが存在しているようです。
まずは、社会として健康な育児について、アドバイスできる保健師さんが活躍しやすい環境を整える事が必要でしょう。
そのうえで、子どもに1才半健診などがあるように、パパ・ママ健診も何年かに一度、設定があるといいかもしれませんね。今のような企業主体の健康診断では、個人事業主やフリーターの方などの健康が守れませんし。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
みなさんも、自分や周りの大切な人の健康について、この機会に立ち止まって考えてみてくださいね。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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