小学2年生こそ復習が超重要!効率的なお家での復習方法もレクチャー【藤原さんの育児学Vol.20】
春から小学2年生になったお子様のおうちの方へ
進級おめでとうございます! まだまだ幼さのあった1年生と違い、小学校生活2年目の2年生はかなり“しっかりさん”になられているのではないでしょうか。
タイトルに「おうちの方へ」と入れたように、登下校を任せられるようになり、両親が仕事で子どもの面倒を祖父母に任せる家庭も増えてくる段階。
学童保育なども充実している現代では、親子の時間がガクッと減る年齢でもあります。
前回から小学生を書いている今コラム、今回は2年生です。
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1年生の終盤、感染症の影響で仕上げやまとめの勉強が学校でできなかったため、不安な家庭も多いと思います。急な事だったので、先生方や教育関係者も皆、対応に悩まれていますよね。
日本の義務教育は、学習理解が目標に達していなくても次学年に上がります。そのため1年生で、もしつまづいたところがあると、それはずっとそのまま進級することになります。
以前、個別指導を頼まれた5年生の女の子の話ですが、理解力を見るテストをすると、割り算の筆算がとても苦手でした。細かく見ていくと、原因はやり方が分からないわけでも、かけ算が出来ない訳でも無く、引き算が苦手な事が分かりました。
特に女の子は、できない理由が簡単な基礎の場合が多く見受けられます。
2年生が始まる今の段階で、1年生の内容は完璧にマスターしておきたいですね。
復習は「ひとつの教科を集中して行う」ことがポイント
1年生の復習は、100円ショップなどの問題集でもいいですし、ネットからダウンロードされてもいいでしょう。我が家では、今日1日は算数、明日は1日国語、という風に脳がひとつの教科に集中するようにしていました。
毎日覚えては忘れ……を繰り返していては、問題を解くことが苦痛になってしまいます。
ひとつの教科で問題をドンドン解いていくことで、クイズを解くようにリズミカルに学習することができます。
1年生のコラムの時にも書いたように、この年齢は記憶力が優れていますし、今後様々な事を吸収する「脳のスポンジ容量」を拡大するチャンスですから、問題を解くことが楽しくなってきたら、次々と先へ進めてあげましょう!
復習が終わり予習に入っても、2年生程度ならドンドン先に進みたくなってこられると思います。そんな時は、2年生のドリルや3年生のドリルと進めてあげましょう。
勉強したい気持ちを大切にしてあげることが大切です。
時々、「勉強を先に進めると、学校の授業がつまらなくなるでしょ?」などと言われる方がおられますが、2年生くらいになると、分かる子はミニ先生として授業でほかの子を教える役に回ります。
人に教える事で、より深く理解できますし、相手の気持ちを理解しようともするので、勉強が分かって授業がつまらなくなる事はありません。
しかし、塾などでよく理解していないのに先に進んでいる子は、塾ではできるのに学校ではできないといった場合があり、授業がつまらないと感じている子もいます。
親のエゴで進めすぎないように気をつけましょう。
ちなみに、北欧の国々では、小学校でも親の判断で留年させる事ができます。教育格差を生まないために、民間の学習塾はありません。
一段一段確実に歩むことが、人生全体を見たときに大切だと考えているからですが、学ぶ事で勝ち負けにこだわったり、苦手な部分を放置したりしてはいけないと私は考えます。
中学生や高校生になってから、慌てて高いお金を払って塾に通わせるくらいなら、今の段階で勉強を楽しみながら進められるように、おうちの方が基本をしっかりと教えてあげてみてはいかがでしょうか?
以前、かけ算の分からない大学生がニュースで問題になった事がありますが、大人の皆さんは流石に小学校2年生程度の勉強は分かりますよね。
備えておきたい勉強以外のトラブル
最後に2年生になると、学業以外でも様々なトラブルが出てきます。
春に多いのは、新しい担任や同級生と合わない、学校で疲れて帰ってきて寝てしまう、感情的になっている、親に内緒な行動が増える、宿題の答えを写すようになる、などなどよく聞く話で、不登校にまで発展する事も出てきます。
子ども達は、大人の評価を得ようとプレッシャーを感じ始める年齢に入っているので、愛情表現や甘えさせてあげる事を忘れないでくださいね。
もし、不登校などお悩みの事案があれば、気軽にご相談いただければと思います。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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