「飯石森林組合」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2024]

編集部にっかんくん
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働いてみたい注目企業65社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2024」

みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。

ラズダとっておきの別冊本「鳥取・島根のリーディング企業2024」が山陰の各書店にて発売中です♪

鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。

本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ65の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。

今回は「鳥取・島根のリーディング企業2024」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪

「飯石森林組合」ってどんな会社?

地域を守り、人々を守る 森のプロフェッショナルたち

多角的な業務を行う4つの部門

島根県は、県土の総面積のうち79%を森林が占めるという日本でも有数の森林県。特に中山間地域における森林の割合は高く、その森林を整備して活用しながら、次世代に引き継いでいくことが森林組合の役割の一つです。

「飯石森林組合」は、県内でも大型組合の一つであり、管轄エリアは雲南市の一部(三刀屋町、吉田町、掛合町)と飯南町をまたいだ広大な面積を管理しています。森林整備や養苗事業など森づくりを行う「森林整備部門」のほか、木材の製材から販売を行う「加工部門」、木材の生産・販売を行う林産事業や舞茸の生産・販売といった特産事業を担う「販売部門」、人材育成や広報事業を行う「指導部門」と4つの部門を設置し、さまざまな業務を多角的に行っています。

事業の主体となる「森林整備部門」では山の整備はもちろんのこと、年間約20万本の苗木を生産し、木を伐って育てることで山を循環させています。また、住宅周辺の草刈りや木の伐採、雪かきといった住環境整備も事業の一環。「お墓周りを掃除したり、スズメバチ駆除の依頼が来たり。この前は福祉関係のご相談もありました」。笑顔でそう話すのは木村守登組合長。組合員の多様な相談事にも可能な限り耳を傾けるといい、地域に寄り添う組合の姿勢が垣間見えます。

女性の雇用とモリトの育成 積極的な人材対策を

人材確保の対策にも長年力を注いできました。県内の組合に先駆け、労働条件の改善や安定的な所得を維持するための取り組みを10年以上継続して行い、若手労働者や、UIターンの新規参入者などを積極的に受け入れています。

現在の従業員数は83名で、現場作業員の平均年齢は30代、県内の森林組合の中でも若手が多い組合。そして林産現場で2名、養苗現場で1名と、合わせて3名の女性が現場で働いている点にも注目したいところ。2名の女性作業員は男性作業員と同じように山に入り、立木を伐採し、大型機械を操り、木材を搬出しています。「男女問わず、誰もが働きやすい就労条件や環境づくりに努めています。女性への環境づくりについては、現場でのトイレの設置や、専用の更衣室、シャワー室の設置でしょうか。現場でも不自由なく働けるよう、必要なものは揃えていきたい」と組合長。産休育休制度はもちろん、女性従業員がキャリア形成を進めていくための必要な制度を見直し、今後も女性雇用を積極的に行っていくといいます。

そうした柔軟な雇用形態を取り入れながら、人材育成として「ザ・モリト」の育成にも力を注いでいます。モリトとは森林整備従事者に対する県独自の呼称であり、当組合では「ザ・モリト=森のプロフェッショナル」として、その育成を続けてきました。各種研修への参加や、資格・免許の取得をはじめ、ベテラン作業員の中から指導員を任命して、新しいモリトを次々に育てていけるような教育の体制を整えています。「“作業員”というと昔は使われる側という位置づけでしたが、作業員がいなければ森林組合の事業というのは成り立ちません。モリトという呼称はそういったリスペクトの意味も込めて使用しています。すべての従業員の関係性は同等であるべきという意識を持ってやっています」。

従業員の幸せづくりが地域の幸せにつながる

施設としては2022年の9月から「吉田木材流通センター」を新しく開設。現場で伐り出した原木の集積や、流通機能の強化を拡充しています。木材生産については、本来は地元生産・地元消費という考えのもと製材・加工を行ってきましたが、近年では日本家屋が少なくなってきた風潮もあり、以前ほどの需要がないことが課題。業務としては森林整備がメインとはいえ、地域経済に寄与するという目的においては、雇用の場を作っていくことが重要です。「我々の技術や資源を活かし、さまざまな可能性から事業を多角的に展開する必要があると思っています」という組合長の言葉どおり、当組合では広葉樹の原木から製造する「おが粉」を使用した舞茸生産や、木材を使った新しい製品づくりなど、山の仕事以外のところで新しい販路を作り出しています。

山を守り、自然災害の脅威から人々を守るためにも、森林組合は地域にとってなくてはならない組織。飯石森林組合の事務所の一室の壁には森林組合の仕事について、「みんなに幸せを育むこと」と大きく書かれています。「山の財産を地域に還元し、人々を幸せにするというところにつなげていきたい。そのためにもまず、従業員が生き生きと働き、安心して現場の仕事ができるような職場づくりをしていきたい」と組合長。「地域づくりと森づくり、それを支える人づくり」という経営理念のもと、今日もモリトたちは山へと向かいます。

森で働く女性たち「林業は楽しい!」

山林の現場で働く2人の林業女性。以前は事務職をしていたという栃谷さんは、知り合いに誘われて林業の世界に入りました。集材用の車両フォワーダを乗りこなし、原木の運搬や搬出を行っています。「山によって道も木も全部違うので、6年目でもまだまだ学ぶことも多く、ずっと成長し続けられるのがこの仕事の魅力。でも雷は嫌いです(笑)」と笑顔。

そんな栃谷さんを“姉さん”と慕う金折さんは、「機械に乗るのがとにかく好きで、毎日が楽しい!」と言い、立木の伐倒や造材を行うハーベスタを巧みに操り、パワフルに原木生産に取り組んでいます。

女性には大変な仕事なのではと感じるが、2人の話からはそんな苦労は感じられません。「女性だからという“ひいき”はありませんが、働きやすい環境を作ってもらえていることはすごく感じます」。力仕事など、現場では男性にしかできない作業もありますが、仲間同士お互いに負担のないよう補い合って動けるいい関係が作れているといいます。「林業は楽しいと自信を持って言えます。興味がある人はぜひ林業体験をしてみてください!実際に触れてみることでイメージが変わりますよ」。

大きな重機を操り原木をつくる

山の斜面で重機に乗り、伐倒木の枝払・造材などを行う2人。重機の操縦のほか、山に入ってチェーンソーで立木を伐採することも。「何十年も生きた大きな杉が倒れる瞬間の迫力はすごいんです!」と林業の醍醐味を語ります。

親子のような信頼関係でともに森を育てる

経験豊富な福場さんと、若手の成長株である大谷さん。同じ造林班でペアを組み、植栽や下刈り、間伐、枝落しなど、森林を整備して育てる業務をメインに行っています。大谷さんは高校卒業後、「地元の自然に関わる仕事がしたい」と林業の世界へ。初めてチェンソーで立木を伐った時は恐怖心もありましたが、3年目の今は大木の伐倒にも慣れ、整備を終えた山を見てはやりがいを感じる日々。「周りの同年代と比べて終業時間が早いのも魅力です。友達と海に行ったり、地元のチームで草野球を楽しんだり、自分の時間をしっかり楽しめています」と笑顔で語ります。

入組15年目になる福場さんは、若手社員の指導役も行うベテラン作業員。自然相手の現場ではさまざまな判断力や体力・技術が必要ながら、若手に負けないパワフルさで現場をリードしています。「風通しもよく人間関係も良好、働きやすい職場ですよ」と福場さん。大谷さんは福場さんの息子と同じ年といい、まるで親子のような関係性の2人。険しい山の中で、時には大変な場所での作業もあるが、信頼関係を築きつつ強力なタッグで頼もしく森を育てています。

送電線の巡視路を整備

造林班にはさまざまな業務があり、この日の仕事は、電力会社による送電線の巡視や管理を行いやすくするため、巡視路や鉄塔周りを整備する作業。時にはこうした仕事が入ることもあります。使用した道具のメンテナンスも、大切な仕事のひとつ。

長年培った経験で原木の質を見定める

2022年9月に開設した「吉田木材流通センター」で働くベテランコンビ。センターに運ばれてくる大量の原木を、大きさや曲がりなど質・状態を見ながら選別し、出荷までの業務を行っています。

以前は山林現場の作業員だったという2人。現場の苦労を知っているだけに、仕分けにも気合いが入ります。「送られてきた木を見ながら、この時期は暑くて大変だったろうとかいろんな思いが湧き上がってきます。現場が頑張って伐ってくれた木を、少しでもいい状態で出荷したい」。偏った選別にならないよう、それぞれが仕分けた木を、お互いにチェック。「真剣に見すぎちゃって、夕方になると目が疲れるんです」。

兼業農家の峠さんは休みの日には家で農業を、三味線の師範という陶山さんは教室を開いたり全国の舞台を渡り歩いたりと、2人とも林業とは違う顔も持ちます。この仕事の魅力を聞くと、「“山”という共通の話題があるから、年代関係なく仲がいいのが魅力と思います。身体を動かすのが好きだから無理なく続けられたんだと思う」と陶山さん。何より二人が長く勤めているということが、働きやすさの証です。

センターの開設で流通機能を強化

現場から送られてくる大量の原木。以前はこうした施設がなかったため、山から直接、限られた場所にしか出荷できませんでしたが、センターができて大幅に流通機能が強化。「山林現場で生きている木を相手にしていた時と、木の見方が完全に変わりました」と話します。

採用担当者からあなたへ

私たちは、持続可能な森林づくりを通じた地域社会への貢献、林業の活性化を目指して取り組んでいます。森林整備や自然環境の保全に興味や関心がある人、体力と忍耐力に自信があり、円滑なコミュニケーションがとれる人、前向きに仕事に取り組むことができる人を求めています。

【資料請求・お問い合わせ先】
採用直通TEL/0854-62-1520
採用直通 E-mail/soumu@ii-mori.jp

公式サイトはコチラ

企業概要

事業内容 森林整備、木材生産、製材加工、きのこ(舞茸)生産 等
創業 平成元(1989)年12月1日
代表者 代表理事組合長 木村 守登
社員数 83名(男63名 女20名)

飯石森林組合

イイシシンリンクミアイ
電 話:0854-62-1520(採用直通)
住 所:島根県雲南市掛合町掛合2152-11 [MAP]
情 報:HP

sponsored by 飯石森林組合

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
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タウン情報Lazuda アシスタントチーム

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山陰のタウン情報誌「Lazuda」編集部に所属(?)。新しいコト、ウワサに目がないミーハー。当サイトのマスコットキャラクターも務める。

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